いとこ婚はあり?いとこ同士の結婚のメリットとデメリットについて解説

いとこ婚はあり?いとこ同士の結婚のメリットとデメリットについて解説

日本では、いとこ同士で結婚できます。
少し前まではよくある婚姻の形でしたが、今では珍しくなったため、いとこ同士が結婚できることを知らない人も多いかもしれません。

「いとこが好き」「いとこ同士で付き合っている」という場合に、結婚について悩むこともあるでしょう。

今回の記事では、いとことの結婚のメリットとデメリット、注意点について詳しく解説します。ぜひ参考にしてくださいね。

2024年02月21日更新

Contents

  1. いとこ同士で結婚はできる?
  2. 「いとこ」は、4親等なので日本では問題なし
  3. 法律は国や地域によって異なる
  4. いとこ婚のメリット
  5. お互い気心が知れていて安心
  6. 親戚づきあいが楽
  7. 嫁姑問題の心配がない
  8. いとこ婚のデメリット
  9. 現代では少数派になっている
  10. 離婚した際に縁を切ることが難しい
  11. いとこ婚をする時の注意点
  12. 両親だけでなく親族にもしっかり相談を
  13. メリットもデメリットも把握して幸せないとこ婚を

いとこ同士で結婚はできる?

日本では、いとことの結婚が可能です。
親戚であることから結婚は難しいと思っている人も多いかもしれませんが、いとこは親族のなかでも結婚が認められた存在です。

「いとこ」は、4親等なので日本では問題なし

いとこは、4親等にあたります。
日本の法律で婚姻が禁止されているのは3親等までの親族です。
いとことの結婚は法律上まったく問題ありません。

主な親等関係は以下の通りです。

1親等:両親、子ども
2親等:祖父母、兄弟、姉妹、孫
3親等:曾祖父母、おじ、おば、甥、姪
4親等:高祖父母、いとこ、大甥、大姪、ひ孫

法律は国や地域によって異なる

日本の法律ではいとこ同士の結婚が認められていますが、婚姻の法律は国や地域によって異なります。

たとえば、台湾やフィリピンの法律では、いとこ婚は禁止です。
アメリカでは州によって異なりますが、いとこ同士の結婚を認めていない州が多く存在します。

ドイツでは4親等だけでなく3親等までの結婚が認められています。
フランスではいとこ同士の結婚は禁止されていますが、「重大な理由がある」として大統領の許可があれば3親等の結婚でも可能です。
ただヨーロッパでのいとこ婚は、法律上認められていたとしても国民感情的によろしくないという風潮が強いようです。

一方でアラブ諸国のイスラム文化圏では、いとこ婚が多い傾向があります。
これは、血縁が濃いことが喜ばれ、近親結婚を是とする文化によるものです。
アジアのイスラム文化圏ではいとこ婚が多いわけではなく、イスラム教の考え方というよりは、地域的な文化であることが考えられます。

特にパキスタンは、いとこ同士の結婚が多いことでよく知られている国です。
2021年11月に発行されているパキスタンの英字紙ニュースインターナショナルには、パキスタンの73%の夫婦が親族同士の結婚であることが記載されています。

いとこ婚のメリット

海外ではそれぞれの法律がありますが、日本ではいとこ同士の結婚に問題はありません。
ここからは、いとこ婚のメリットについて紹介します。

お互い気心が知れていて安心

昔からお互いのことをよく知っていることは、結婚後の安心感に繋がります。
いとことの関係性や距離間は人それぞれですが、子どもの頃から交流があることが少なくないでしょう。

自分が相手のことをよくわかっているのはもちろん、相手もありのままの自分を理解して受け入れてくれていると思えるのは心強いですよね。

親戚づきあいが楽

親戚との付き合いに緊張感がないのは、結婚生活を送るうえでの大きなメリットとなることが考えられます。
結婚は、当人同士だけでなく、周囲の親族との関係がついてくるものです。
相手との関係に問題がなくても、親戚付き合いによるストレスにより苦しい思いをすることは珍しくありません。

いとこ同士であれば、親戚も共通していて、楽な気持ちで過ごせるでしょう。

嫁姑問題の心配がない

お姑さんとの問題に悩む可能性が少なくてすむのも、いとこ婚のメリットです。
結婚後、他の親戚以上に深く関わることになるのが、相手の両親ですよね。
難しい関係になりがちな嫁姑の関係ですが、いとこ同士の結婚であれば嫁姑はおばと姪です。
過度に気を遣ったり、厳しい目で見たりする必要がないことで、関係がうまくいきやすいでしょう。

いとこ婚のデメリット

一方で、結婚相手にいとこを選ぶことには、デメリットも考えられます。
ここではその一部についてご紹介します。

現代では少数派になっている

くりかえしになりますが、日本の法律上、いとこ同士の結婚は問題ありません。
しかし、法律的には認められていても、現在日本を含む多くの国や地域でいとこ婚は少数派です

「いとこ同士の入籍なんて考えられない」「いとこに恋愛感情を持つという感覚がわからない」という意見を持つ人も存在します。
家族や親戚の反対にあったり、社会のなかで嫌なことを言われたりすることがあるかもしれません。

いとこ同士の夫妻が少数派であることで、周囲の理解が得られず、苦しい思いをする可能性があります。

離婚した際に縁を切ることが難しい

いとこ同士で結婚した場合には、自分たちが望んでも縁を切りづらくなります。
もし離婚したとしても、きれいに絶縁することは難しいでしょう。

離婚した元夫婦であったとしても、冠婚葬祭のたびに顔をあわせなければなりません。
そのたびにつらい気持ちを思い出したり、気まずい思いをしたりすることも考えられます。

また、お互いに納得して円満に別れていれば良いですが、仲が険悪になってしまった場合には、自分たちだけでなく親戚にも迷惑をかけてしまうかもしれません。

いとこ婚をする時の注意点

基本的には本人同士の意志次第ですが、いとこと結婚したいと考えたとき、スムーズに進めるための注意点をご紹介します。

両親だけでなく親族にもしっかり相談を

結婚は本人同士でなく、お互いの親戚に関わってくるものです。
共通の親戚を持ついとこ婚の場合には、さらに親族との繋がりが強く関わってきます。

親戚にもさまざまな考え方を持つ人がいるはずなので、もしも反対された場合に説得するには時間がかかるかもしれません。
そこで反発するのではなく、一人ひとりに気持ちを伝えて納得してもらうことが大切です。
ふたりで話し合って、気持ちをしっかりかためてから、話をするのが良いでしょう。

メリットもデメリットも把握して幸せないとこ婚を

いとこ婚は珍しいものですが、それはいけないことというわけではありません。
いとこ同士の結婚だからこそ大変な面もありますが、いとこ同士だからこそ良い部分もあります。

あなたといとこが愛し合っていて、幸せになることが大切です。
メリットもデメリットも押さえたうえで、ふたりが幸せになる選択をしてくださいね。

本記事は、2024年02月21日公開時点の情報です。
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