人前式の「誓いの言葉」例文まとめ!オリジナリティのある文章を作るポイントも徹底解説
多くの結婚式では、チャペルを活用したキリスト教式が採用されます。教会で厳かに執り行われる結婚式では、普段はあまりキリスト教に馴染みがない人でも、神様の存在を感じて身が引き締まりますよね。
今回は、キリスト教式に欠かせない「誓いの言葉」の意味から、人前式での誓いの言葉の作り方、例文をご紹介します。誓いの言葉は、今後の夫婦生活のあり方を宣言する儀式です。多くのカップルが誓ってきた言葉に秘められた意味を知り、自身の式の参考にしていきましょう。
2023年09月01日更新
Contents
- 結婚式の誓いの言葉とは
- 【キリスト教式】結婚式の誓いの言葉の意味・役割
- 【人前式】結婚式の誓いの言葉の意味・役割
- 結婚式(人前式)の誓いの言葉の決め方
- ①誓う相手を決める
- ②ふたりの理想の夫婦像を考える
- ③読み上げ方を決める
- 誓いの言葉の基本構成
- ①挨拶
- ②ふたりの誓い
- ③結びの言葉
- 誓いの言葉の例文10選
- 例文1:二人の絆を強調する言葉
- 例文2:二人の性格の違いを魅力に変える言葉
- 例文3:二人の趣味をアピールする言葉
- 例文4:子どもや家族を大切にすることを強調した言葉
- 例文5:お互いの両親へ尊敬の気持ちを表現する言葉
- 例文6:ゲストの目線に立った言葉
- 例文7:結婚後の夫婦生活のルールを誓う言葉
- 例文8:初心を大切にすることを強調した言葉
- 例文9:参列者が笑ってくれることを大切にした言葉
- 例文10:ユニークな「あいうえお作文」の誓いの言葉
- 誓いの言葉を読み上げるときのポイント
- 無理に暗記しない
- 早口にならないよう、ゆっくり話す
- はっきり、普段よりワントーン高い声を意識する
結婚式の誓いの言葉とは
ここでは、結婚式の誓いの言葉の意味や、基礎知識ついて解説します。誓いの言葉は、神様の前で夫婦の愛情や絆を示す行為です。結婚文化において重要な儀式であるため、意味や役割を理解したうえで真摯な気持ちで取り組んでいきましょう。
【キリスト教式】結婚式の誓いの言葉の意味・役割
結婚式の誓いの言葉とは、キリスト教式の結婚式において神様に約束事をする儀式です。
教会で行われる日本の結婚式は、キリスト教式の影響を色濃く受けています。キリスト教の信者ではない新郎新婦でも、神様(=イエスキリスト)に誓いを立てることで結婚の意思を表明します。
誓いの言葉の内容は、おもに以下の5つです。
●私たちの結婚は、神様のお導きによるものである
●神様の教えに従いながら結婚生活を送る
●どんな時もお互いを愛する
●結婚生活において、節操・貞操を守る
●結婚生活のなかで、日々、新しい決断をしていく
上記の内容を、牧師か神父の問いかけに「はい、誓います」と答える形で進行していきます。
キリスト教式の結婚式はカトリック式・プロテスタント式に大別され、カトリック式は神父、プロテスタント式は牧師が執り行います。日本のキリスト教式は、プロテスタント式が一般的です。
誓いの言葉は、末長く続く結婚生活の安泰と夫婦の絆を、神様の前で誓うための神聖な行為です。
「無宗教や仏教の民族が、異教の形式で結婚の儀式を行う」のは、世界的に見ても珍しい文化だといえるでしょう。
【人前式】結婚式の誓いの言葉の意味・役割
人前式での誓いの言葉とは、新郎新婦が家族やゲストに向けて、夫婦の契りを結ぶために宣言する言葉のこと。人前式の場合は、キリスト教式と違い、自分たちでオリジナルの宣言メッセージを考えることができます。
結婚式(人前式)の誓いの言葉の決め方
ここでは、結婚式の誓いの言葉の決め方をご紹介します。誓いの言葉を決める方法は、おもに以下の3ステップです。
①誓う相手を決める
②二人の理想の夫婦像を考える
③読み上げ方を決める
キリスト教式の誓いの言葉は基本的な形が決まっており、ほぼ固定された内容で進みます。
夫婦ならではのオリジナリティを取り入れられるシチュエーションを学び、自分たちらしい結婚式につなげていきましょう。
①誓う相手を決める
キリスト教式の誓いの言葉では神様に誓いますが、人前式の場合は必ずしも神様に誓う必要はありません。人前式では新郎新婦がゲストに対して誓うケースもあり、オリジナル性の高い言葉を作ってもよいとされています。
ゲストに対しての誓いの言葉は、固定化されたルールが少ないため自由度が高く、夫婦らしいアイデアやゲストへの思いやりを取り入れることも可能です。新郎新婦友人からの問いかけに対して答えていくタイプでもOKです。
②ふたりの理想の夫婦像を考える
オリジナルの誓いの言葉をつくる場合は、ふたりの理想の夫婦像を考えることから始めましょう。
たとえば「お互いの価値観を尊重し合い、分かり合う夫婦」や「ケンカしてもすぐに仲直りできる夫婦」など、具体性があるほどつくりやすくなります。
お酒が趣味の夫婦の場合は「いつまでも晩酌を楽しめる夫婦」のように、ユーモアを取り入れても構いません。
自分達らしさとは何かを考えると、神様やゲストに誓いたい内容も見えてきます。本番前にバタバタと決めることのないよう、時間に余裕を持って考えはじめてくださいね。
③読み上げ方を決める
人前式での誓いの言葉は、読み方の自由度も高いものです。
たとえば夫婦で一緒に読むのか、それとも交互に読んでいくのかなど、全体の台詞の構成を考えていきましょう。すでに子供がいる夫婦の場合は、子供から問いかけるような形式にしても微笑ましいですね。
列席の友人に協力してもらう場合は、事前のアポ取りもお忘れなく。
アットホームな挙式スタイルを希望する場合、両親や友人、上司など、みんなに誓いの言葉を問いかけられて返答していくスタイルもおすすめです。
誓いの言葉の基本構成
ここでは、誓いの言葉の基本的な構成を解説します。ルールが少ない人前式での誓いの言葉でも、基本的な流れをつかむことでアレンジしやすくなるものです。定番の構成を理解したうえで文章を作成していきましょう。
①挨拶
誓いの言葉は「挨拶・ふたりの誓い・結びの言葉」の要素で構成されています。
最初の挨拶は、ゲスト・参列者に対して感謝を述べるセクションです。参列したゲストへの気持ちを伝えつつ、自分たちが本日をもって夫婦になることを宣言します。
②ふたりの誓い
ふたりの誓いは、最もオリジナリティを発揮できるセクションです。自分たちがどのような夫婦になりたいのかや、どのような結婚生活を送りたいのかを明文化して伝えていきます。
現在や過去の幸福よりも、未来に目線を向けてメッセージをつくる点がポイントです。
③結びの言葉
最後の結びの言葉では、あらためてゲストに対してお礼やお願いを伝えます。
一般的には「これからも私たち夫婦を見守っていただけると幸いでございます」や「見守っていただきますようお願いいたします」などの言葉で締め、「〇年〇月〇日、新郎〇〇、新婦〇〇」と日付と名前を添えて終わります。
誓いの言葉の例文10選
ここでは、誓いの言葉の文例を10種類ご紹介します。
2人らしさを取り入れやすい人前結婚式では、世界にひとつの誓いの言葉を作ることも可能です。パターン別の例文集を参考にしながら、新郎新婦だけではなく参列者の思い出にも残るような言葉を考えていきましょう。
例文1:二人の絆を強調する言葉
●これからは二人で力を合わせて苦難を乗り越え、喜びを分かち合い、笑顔があふれる家庭を築くことを誓います。
●私〇〇は〇〇さんを生涯の夫とし、一生愛し続けることを誓います。
●どんなときでも二人で話し合い、協力し合い、幸福な家庭をつくるために努力を惜しまないことを誓います。
ポイント:迷ったときはシンプルが一番!オーソドックスならではの美しさがあります。
例文2:二人の性格の違いを魅力に変える言葉
●料理好きを遺憾なく発揮し、〇〇さんのために美味しい料理を作ることを誓います。
●忘れっぽい私ですが、〇〇さんの優しさや二人の思い出だけは忘れないと誓います。
●マイペースな私と努力家な〇〇さんの長所を合わせ、素敵な家庭をつくることを誓います。
ポイント:誓いの言葉では、短所も長所に変換可能!考えている最中、2人の良いところを伝え合う過程でも絆が育まれます。
例文3:二人の趣味をアピールする言葉
●私たちは、笑顔とビールが絶えない幸せな家庭を築くことを誓います。
●〇〇さんの推しのアイドルに負けないように、美しさを磨くことを欠かさないと誓います。
●ゲームが好きな私たち夫婦は、結婚生活でも協力プレイを大切にすると誓います。
●読書が好きな私たち夫婦は、結婚生活でも二人ならではの物語を作り、最高のハッピーエンドを目指すことを誓います。
ポイント:二人の趣味を結婚生活の要素に置き換えれば、オリジナリティの高い文章が作れます。
例文4:子どもや家族を大切にすることを強調した言葉
●これからは大切な〇〇を守りながら、3人で協力しながら苦難を乗り越え、喜びを分かち合っていくことを誓います。
●私〇〇は、家族のために栄養満点の食事を作ることを誓います。
●私〇〇は、家族のために一生懸命働き、大切な〇〇と〇〇を支えていくことを誓います。
●私たちは、笑顔あふれる温かい家庭を築いていくことを誓います。
ポイント:子どもが文字を読める場合は、家族みんなで読み上げるのも感動的です。
例文5:お互いの両親へ尊敬の気持ちを表現する言葉
●私は、母のように優しく広い心を持ったお嫁さんになることを誓います。
●私は、父のように責任感が強く、大きな愛で家族を守る夫になることを誓います。
●私たちは、お互いの両親のように家族を思いやれる、理想的な家庭を目指すことを誓います。
ポイント:家族愛に満ちた言葉は、両親だけではなく参列者の心も温めます。忘れられない結婚式にしたい人におすすめです!
例文6:ゲストの目線に立った言葉
●皆さんにご不安やご心配をかけないよう、争いが起こらない家庭づくりを目指すことを誓います。
●いつまでも皆様に愛される、思いやりに満ちた夫婦を目指すことを誓います。
●皆様に見守られながら迎えられた今日という日を胸に刻み、日々皆様から学ばせていただきながら、夫婦として一歩ずつ歩んでいくことを誓います。
ポイント:ゲストへの気持ちが込められた言葉は、優しさに満ちた夫婦の印象を与えます。
例文7:結婚後の夫婦生活のルールを誓う言葉
●私は、「毎日お皿を洗う・毎日「好き」と伝える・いつまでも綺麗な妻でいる」のルールを守った結婚生活を送ることを誓います。
●私は、月に一度は妻をデートに連れて行くことを誓います。
●もしもケンカをしてしまったら、妻の好きなプリンをこっそり用意し、歩み寄ることを誓います。
ポイント:二人の結婚後の生活がイメージできる誓いの言葉は、参列者の受けも良く場が和みます。
例文8:初心を大切にすることを強調した言葉
●付き合い立ての時に〇〇さんが「可愛い」と言ってくれた笑顔を、夫婦生活でも大切にすると誓います。
●もしもケンカをしたら、〇〇さんに始めて作った手料理であるオムライスを作り、歩み寄ることを誓います。
●私がプロポーズをした横浜の海のように、広く美しい心で〇〇さんを愛することを誓います。
ポイント:結婚後の抱負をアピールしつつ、二人の馴れ初めをイメージしてもらうこともできます。「アレンジはしたいけれど、笑いに振り切るのは不安」という二人におすすめです!
例文9:参列者が笑ってくれることを大切にした言葉
●〇〇さんが私から目を離せなくなるように、日々シェイプアップに励むことを誓います。
●〇〇さんに怒られないように、お酒をちょびっと減らしつつ、でもたまに許してもらえるようにお願いすることを誓います。
●〇〇さんがつまらないギャグを言っても、5回に1回は笑ってあげることを誓います。
ポイント:カジュアルな結婚式では、みんなの笑顔を大切にしたいもの。本番でも、二人でニコニコと微笑みながら言えるように練習しましょう。
例文10:ユニークな「あいうえお作文」の誓いの言葉
●「あ」……ありがとうの気持ちを忘れずに・温かい家庭を築くために など
●「い」……いつまでも2人で手を取り合い・一番に家庭を考え など
●「う」……うれしいことや悲しいことを分かち合い・浮気は絶対にしません! など
●「え」……笑顔の絶えない家族になることを・笑顔を忘れずに など
●「お」……お互いを思いやり・同じように喜び、悲しみ など
ポイント:あいうえお作文は、お互いの名前の頭文字で行っても盛り上がります!
誓いの言葉を読み上げるときのポイント
ここでは、誓いの言葉を読み上げるときのポイントをご紹介します。恥ずかしがり屋の人や人前で喋るのが苦手な人でも、誓いの言葉は度胸の見せ所です。緊張や不安の要素を取り除き、何度も練習しながら本番に挑みましょう。
無理に暗記しない
誓いの言葉は、無理に暗記する必要はありません。
本番では用意した台本を見ながら伝える夫婦も多いものです。また、見開きページに誓いの言葉と結婚証明書が記載されたアイテムを用意するケースもあります。
結婚証明書のスタイルは式場やプランによっても異なるため、台本を用意する際はセットにできるかを検討してみましょう。
早口にならないよう、ゆっくり話す
普段のシーンでも、緊張するとつい早口になってしまうことがありますよね。本番で頭が真っ白になってもしっかりと伝えられるように、普段の練習からゆっくり話すよう心がけましょう。
自分の声を録音して後から聞き直すと、客観的な改善ポイントがわかります。とくに夫婦二人で言う部分は、どちらかのタイミングがズレてしまわないように協力しましょう。
はっきり、普段よりワントーン高い声を意識する
一番後ろの席に座っている参列者にも言葉を届けるためには、はっきりとワントーン高い声を意識してください。目の前の相手と話すときの声と、遠くまで届けるときの声は、根本的な発声から異なるものです。怒鳴り声になってしまわないよう、お腹から高く大きな声を出す練習をしてみましょう。
今回は、誓いの言葉の意味や役割、文例集などをご紹介しました。
人前式での誓いの言葉は、多くの人たちの記憶や記録に残るシーンです。大まかな基本構成は存在していますが、新郎新婦の気持ちが伝われば厳しいルールはありません。自分たちの素直な気持ちを、自分たちらしい言葉選びで伝えることが大切です。
さまざまな先輩夫婦さんの文例を調べながら、自分たちらしい誓いの言葉を二人で一緒につくっていきましょう。まずは「どんな夫婦になりたいか」から話し始め、お互いへの理解を改めて深めてくださいね。