婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ基準は?賢い選び方や人気の大きさを紹介!
プロポーズなどの婚約時に男性から女性用にプレゼントする婚約指輪(エンゲージリング)。
宝石にはダイヤモンドをあしらうのが一般的ですが、どのように選べば良いかわからない人も多いのではないでしょうか。
今回は、婚約指輪につけたいダイヤモンドの選び方をご紹介します。
二人の愛の証として一生物のダイヤモンドを見つけましょう。
2023年11月29日更新
Contents
- 婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ基準
- 【1】4C
- 【2】鑑定書・鑑別書
- 【3】カッティングの種類
- 1、4Cについて
- 4Cとは、Carat・Cut・Color・Clarityの4つの要素を表した用語
- Carat:カラット 重さ
- Cut:カット 輝き
- Color:カラー 色
- Clarity:クラリティ 透明度
- 2、鑑定書・鑑別書について
- 鑑定書=品質保証書のこと
- 3、カッティングの種類について
- ラウンドブリリアントカット
- オーバルブリリアントカット
- マーキースブリリアントカット
- プリンセスカット
- エメラルドカット
- ペアシェイプカット
- ハートシェイプカット
- 婚約指輪のダイヤモンドの平均カラット数
- カラット別の大きさと選ぶ時のポイント
- ダイヤモンドの大きさに迷ったらどうすればいい?
- 「2C+2C」の考え方がおすすめ
- おすすめの婚約指輪
- 0.3カラットの婚約指輪
- 予算内で理想のダイヤモンドを見つけよう
婚約指輪のダイヤモンドを選ぶ基準
婚約指輪(エンゲージリング)に輝くダイヤモンド。
結婚式後も結婚指輪(マリッジリング)と重ねづけして使用するなど、ブライダル行事以外でも使える一生物なので、選ぶときも慎重になりますよね。
ダイヤモンドを探すときは、大きさやデザインも気になりますが、実は他にもチェックしたいポイントがあります。
ここでは、婚約指輪を選ぶ決め手となる3つの基準を紹介します。
【1】4C
婚約指輪のダイヤモンドを購入する際は、4Cを基準に選ぶことができます。
4Cとは、ダイヤモンドの評価基準で、Carat(重さ)・Cut(輝き)・Color(色)・Clarity(透明度)の4つの頭文字を表しています。
せっかくの婚約指輪なら、大きくてハイグレードのものが良いと感じる人もいるかもしれませんが、希少性や値段も高いので、予算オーバーになってしまうケースも考えられます。
価格帯を抑えつつ、ダイヤモンドのクオリティーも確かなものを用意したいと感じる人は、4Cの各要素の評価にも注目することで、予算内から最もふさわしいダイヤモンドを選べるでしょう。
【2】鑑定書・鑑別書
確かな品質のダイヤモンドを選びたければ、鑑定書や鑑別書の有無も確認しましょう。
「鑑定書」はダイヤモンドの品質を証明した書類である一方、「鑑別書」は、宝石にまつわる細かなデータを証明しています。
鑑定書や鑑別書がなければ、メーカーの品質表示を信じるしかありません。
しかしその場合、価格に見合わない不当な高値で販売していても気づくのは難しいことも。
価値のあるダイヤモンドを適正価格で購入するためには鑑定書や鑑別書の付いているものを選択することが大切です。
【3】カッティングの種類
ダイヤモンドの輝きやきらめきに大きな影響を与えるのがカッティング。
ダイヤモンドの原石はイメージしているような美しい輝きはなく、カッティング次第でその価値が変わります。
ダイヤモンドの形といえば、上から見たときに円形に見えるカッティングが一般的です。
このほかにもペア・マーキース・ハートなどさまざまな形のカッティングがあります。
また、カットは形だけでなく、全体のバランスや研磨の善し悪し、対称性があるかなどを総合的にみることで価値が変わります。
ダイヤモンドのカッティングは、その美しさを引き出し、愛着をもつために大切な要素といえます。
1、4Cについて
ダイヤモンドの評価基準である4C。4Cを意識して選ぶことで、数あるダイヤモンドのなかから値段と素材の品質がお二人に一番あったダイヤモンドを選べるでしょう。
ここでは、4Cの各要素について解説します。
4Cとは、Carat・Cut・Color・Clarityの4つの要素を表した用語
1950年代にGIA(米国宝石学会)が開発した4C。
ダイヤモンドの品質基準として、ティファニーや4℃など有名なジュエリーブランドをはじめ国際的に使用されています。
4Cの構成要素は、Carat(カラット=重さ)・Cut(カット=輝き)・Color(カラー=色)・Clarity(クラリティ=透明度)の4つで成り立っています。
これら4つの評価バランスで、ダイヤモンドの価値や品質を決定するのです。
Carat:カラット 重さ
4Cの一つであるCarat(カラット)はダイヤモンドの重量を評価する基準であり、1カラット0.2gとして単位(ct)にも使われています。
大きなダイヤモンドは小さなダイヤモンドに比べて、その量が少ないため希少価値が高まり高品質になりやすいです。
しかし、ダイヤモンドは色や透明度などもそのグレードに影響しているため、一概に重いから価値が高いとはいえません。
とはいえ、カラットは4Cのなかでもその違いがわかりやすい基準です。4Cのほかの基準も確認しながら、イメージしているダイヤモンドの大きさにあったカラットを選べば、ふたりの幸せがより高まるでしょう。
Cut:カット 輝き
4CのうちCut(カット)は、ダイヤモンドのカッティングの評価基準です。4つの要素のうち、カットだけが人為的な作業による項目です。
人の手によるものとはいえ、ダイヤモンドの輝きを大きく左右する重要な要素といえるでしょう。
カットの評価は主にプロポーション(全体的なバランス)とフィニッシュ(仕上げ)によってなされます。
この2つの要素が優れているダイヤモンドほど、豊かな輝きやきらめきが生まれるのです。
Color:カラー 色
4Cの評価基準であるColor(カラー)は、ダイヤモンドの色を評価する項目です。ここでいうカラーとは、ダイヤモンド自体の色のことです。
ダイヤモンドは、ピンク・ブルーなどの美しいファンシーカラーを除いて、無色透明なほど価値が高い傾向にあります。
GIAの4C評価基準では、D~Zの間でカラーのランクづけをします。最高のカラーは、DIAMONDの頭文字からとられた「D」です。
婚約指輪などのジュエリーに使われるダイヤモンドは、カラーの評価がD~Jの無色に近いものが多いです。
一般的には違いを判別するのは難しいですが、少しの色味の変化でも価値が大きく変わります。
Clarity:クラリティ 透明度
4CのうちClarity(クラリティ)は透明度をはかる評価基準です。ダイヤモンドの表面だけでなく内部まで、内包物やキズの大きさ・数・位置を検査して格付けします。
評価は11段階でなされ、内包物やキズが少ないほど評価が高くなります。
ダイヤモンドは地下深くで形成されるため、内包物やキズがあることが多いです。
よってダイヤモンドが大きくなるほど、クラリティの評価は下がりやすくなります。
無傷・無欠陥のダイヤモンドは市場にはほとんど流通しないほど、貴重な逸品です。
ただし、ごくわずかな内包物のあるグレードであっても、見極めが困難なほどの品質のため、婚約指輪にも多く選ばれています。
2、鑑定書・鑑別書について
ダイヤモンドの品質を確認できる鑑定書や鑑別書。第三者機関による証明であるため、ダイヤモンドをより安心して選べます。
ここでは、鑑定書や鑑別書についてそれぞれの特徴を解説します。
鑑定書=品質保証書のこと
鑑定書は「ダイヤモンド・グレーティング・レポート」とも呼ばれる、ダイヤモンドの品質を証明する保証書です。
品質のグレードが4Cの基準にのっとり詳しく評価されている特徴があります。
一方で、鑑別書はダイヤモンドではない宝石にも発行できます。宝石の種類・天然か人工かなどを証明する書類です。
調査・分析に基づく結果が載っているのみで、鑑定書のようなダイヤモンドの価値には触れていません。
鑑定機関は複数あるため、GIA(米国宝石学会)・CGL(日本:中央宝石研究所)などの信頼のおける機関なのかも確認しておくといいでしょう。
もし鑑定書や鑑別所がないダイヤを選ぶなら、自社鑑定に信頼が持てるブランドかを見極める必要があります。
3、カッティングの種類について
ダイヤモンドを輝かせ、価値のあるものにするカッティング。
種類も豊富にあるので、それぞれの特徴を知り、気に入ったカッティングのダイヤモンドを選びましょう。
ラウンドブリリアントカット
ラウンドブリリアントカットは、最もスタンダードなダイヤモンドのカッティング法です。
ダイヤモンドをイメージしたときにまっさきに思い浮かべるような、丸くカットした中央から放射線状にカットされた形をしています。
一粒ダイヤモンドであるソリテールリング(ソリティア)としてのイメージも強いのではないでしょうか。
婚約指輪にも多く使われるラウンドブリリアントカットは、ダイヤモンドにそそがれた光を、効率的に反射させる形として15世紀に開発されました。
その後研究が重ねられ、現在の形になって定着しています。
鑑定書においても、ラウンドブリリアントカットは唯一グレードが記載されるなど、特別な形として認知されているのです。
オーバルブリリアントカット
オーバルブリリアントカットは、真上から見た姿が楕円形に見えることが特徴のカッティングです。
形の特徴的に、内包物が少なく美しい部分が平らに分布している場合に採用されやすい形状となっています。
また、同じ大きさのダイヤモンドの原石から、より大きなカラット(重量)に仕上げられる特徴もあるため、ダイヤモンドをより大きく見せたい人にも向いているでしょう。
マーキースブリリアントカット
マーキースとはフランス語で「侯爵」という意味です。18世紀のフランスにてポンパドール夫人が侯爵として活躍した時代に流行しました。
マーキースブリリアントカットはラグビーボールのような形状をしているため、小粒であっても大きく見えるのが特徴的。
主張しすぎずに程よく輝くため、4×2mm程の小さなものが多く作られており、派手すぎない特徴から、日常使いにも向いていると言えます。
プリンセスカット
プリンセスカットは、真上から見ると正方形に見えるカットです。
カット面が細かくたくさんあり、かつ繊細なことが特徴で、カット面が多いことからモザイク模様のようにも見えます。
反射による光が独特で、高貴で特別感のある印象があります。
ほかのカッティング方法と比べて厚みを残すため、研磨によるロスが少ないことも特徴の一つ。ただし、細かくカットするためエッジがかけやすく、取り扱いには注意が必要です。
定期的にダイヤモンドと本体のズレがないか確認し、ズレによるかけを防ぎましょう。
また少しでもかけた場合は、さらにかけやすくなるため早めの修理が必要です。
エメラルドカット
エメラルドをカットするために生まれたカッティング法であるエメラルドカットは、正方形や長方形の角を少し切り落としたような形状をしています。
上品なエメラルドカットは人気が高く、さまざまな宝石のカッティングに使われています。
婚約指輪のダイヤモンドにエメラルドカットを使えば、こだわりを感じる個性的な指輪に仕上がります。
エメラルドカットはほかのカッティング法に比べて、カット面が少ないのが特徴的で、ダイヤモンド本来の素敵な透明感や輝きを楽しめます。
そのダイヤモンド本来の輝きを真実の愛と解釈して、婚約指輪に選ぶカップルもいます。
ただし、質の悪いダイヤモンドでエメラルドカットを施すと、汚さが目立ってしまう点がデメリットです。エメラルドカットを選ぶ場合は、4Cにおけるクラリティの評価が高いダイヤモンドを選ぶのがおすすめです。
ペアシェイプカット
ペアシェイプカットは、その名のとおりペア(洋ナシ)のような形に成形するカッティング方法で、涙の形にも見えることから、「ティアドロップ」と呼ばれることも。
女性らしさのあるやわらかい雰囲気が特徴的です。
ペアシェイプカットは縦長のため、同じカラット数でも他のカッティング法を施したダイヤモンドと比べて大きく見えます。
よりゴージャスでエレガントな印象が好みの方におすすめです。
また、細い部分がV字になるため、リングとして使用した際に指を長く見せる効果もあります。
ただし、小粒のダイヤモンドの場合はペアシェイプカットを施すと、削る部分が多くなるため、そのフォルムの良さを生かし切れません。
そのため、ペアシェイプカットをするなら、ある程度サイズのあるダイヤモンドを選ぶ必要があります。
ハートシェイプカット
ハートシェイプカットは、ダイヤモンドの輪郭をハート型にするカッティング法で、20世紀にアメリカで誕生しました。
愛を象徴するハートがキュートな印象を与えます。
ダイヤモンドといえばラウンド型をはじめ、おとなしめのカッティングが多い中、特徴的なシェイプといえます。
ほかの人とはひと味違ったダイヤモンドの指輪を求めている方にもおすすめです。
一方、ハートシェイプカットは整ったハート型にするために、カットで捨てる部分が多いことがデメリット。
また、ハートシェイプカットにしやすいダイヤモンドの原石が限られるため価格が上がりやすい傾向にあります。
婚約指輪のダイヤモンドの平均カラット数
二人の愛の象徴ともされる婚約指輪。その見た目に大きな影響を与えるダイヤモンドの大きさはどのように選べばよいでしょうか。
よく選ばれる平均的なカラット数や人気のカラット数を参考に、ベストな大きさを見つけましょう。
カラット別の大きさと選ぶ時のポイント
よく選ばれる婚約指輪のダイヤモンドは、平均0.2〜0.4カラットです。
カラット別のおおよその大きさは以下の通り。
===============
● 0.1ct:約3.0㎜
● 0.2ct:約3.8㎜
● 0.3ct:約4.3㎜
● 0.4ct:約4.8㎜
● 0.5ct:約5.2㎜
● 0.7ct:約5.8㎜
● 1.0ct:約6.5㎜
● 2.0ct:約8.2㎜
● 3.0ct:約9.3㎜
● 5.0ct:約11.0㎜
===============
なかでも人気なのが、バランスよく指を引きたててくれる0.3カラットのダイヤモンド。
0.3カラットのダイヤモンドの大きさは、カッティング法にもよりますが、約4.3mmです。
0.2カラットが3.8mmなので、その差は0.5mmほどですが、一回り大きくなるため見た目に違いがはっきりと出ます。
婚約期間以外にも、お祝い事や日常使いに長く使える婚約指輪は、小さすぎるダイヤモンドを選ぶと、年齢を重ねて手指にしわが増えたときに、ダイヤモンドの存在感が減少する可能性も。
小さめのダイヤモンドを使いつつ印象を華やかにしたい人は、0.1カラット以下のメレダイヤモンドが周囲についたデザインもおすすめです。
一方、0.4カラット以上の大きなダイヤモンドは、お祝いや特別なときの使用に適しています。いつものお出かけなど普段使いする場合は大きすぎると感じる人もいますので、使いたいシーンに合わせて大きさを検討するとよいでしょう。
ダイヤモンドの大きさに迷ったらどうすればいい?
婚約指輪の値段を左右するダイヤモンドのグレード。なるべく大きいダイヤモンドを選びたいなどの希望がある場合は、予算との兼ね合いで悩むこともあるはず。
ここでは、ダイヤモンドのグレードの選び方として参考になる「2C+2C」の考え方を紹介します。
「2C+2C」の考え方がおすすめ
見た目に大きな影響を与えるダイヤモンドの大きさ。もし迷ったら2C+2Cの考え方を取り入れてみましょう。
2C+2Cとは、カラット・カットに重点を置き、次にカラー・クラリティのグレードを決める考え方です。
ダイヤモンドの評価基準である4Cですが、そのなかでも肉眼で判断しやすいのがカラット(重さ)とカット(輝き)です。
カラットが大きければ魅了され、控えめであれば上品さを感じ、カットによる輝きや形もダイヤモンドの印象に大きな影響を与えます。
一方、カラー(色)とクラリティ(透明度)はグレードを判別するために拡大鏡を使用するなど、専門家でも違いを見分けるのが難しい要素です。よほど評価の低いものを除けば、高いグレードでなくても気になりにくいポイントです。
おすすめの婚約指輪
おすすめの婚約指輪は0.3カラットのダイヤモンドがついた指輪です!
0.3カラットの大きさがあれば、年齢を重ねても程よく手元が映えることから人気があります。
またネックレスなど他のアイテムへのリフォームにも適しています。
ここでは0.3カラットのおすすめ婚約指輪を紹介します。
0.3カラットの婚約指輪
0.3カラットの婚約指輪として販売されている商品のなかから、おすすめの婚約指輪を紹介します。ぜひチェックしてみてください。
クラシカルなラウンドブリリアントカットが施されたダイヤモンドリング。
リボンの柔らかい印象のプラチナリングに、一粒の輝くダイヤモンドがポイントとなっているソリテールリングです。
上品な印象を与えるエメラルドカットのダイヤモンドを使用。
シンプルでありながらエッジのきいたリングも魅力的です。
美しく繊細なプリンセスカットのダイヤモンドを中央にセッティング。
両サイドには花びらをモチーフにしたラウンドブリリアントカットのダイヤモンドがあしらわれ、華やかで美しい印象です。
予算内で理想のダイヤモンドを見つけよう
今回は、婚約指輪の印象を左右するダイヤモンドの選び方についてご紹介しました。
二人の永遠の愛を象徴する婚約指輪。その印象を左右するダイヤモンドを選ぶときは、4Cの基準や鑑定書・鑑別書の有無、カッティングの種類などを参考に選びましょう。
予算をオーバーしないで理想のダイヤモンドを見つけるためには、2C+2Cの考え方で選ぶのもおすすめです。
ぜひ、この記事を参考に素敵なダイヤモンドのついた指輪を探してみてくださいね。
<調査概要>
表題:婚約指輪・結婚指輪選びに関するアンケート
調査主体:指輪選びの決め手が見つかるクチコミサイト「Ringraph(リングラフ)」(株式会社ウエディングパーク)
調査方法:ウエディングパークグループ会員向けインターネット調査
調査期間:2023年5月1日(月)~5月7日(日)
有効回答:796名