バージンロードは父親と歩くもの?意味に歩き方のコツ、演出アイデアをご紹介
結婚式といえば、花嫁がバージンロードを歩くシーンが思い浮かぶ人も多いでしょう。背筋を伸ばしてゆっくり歩く花嫁の姿は美しいですよね。そんなバージンロードですが、一体どのような意味が込められているのでしょうか。
本記事では、バージンロードの意味や歩き方のコツ、演出方法などをご紹介します。結婚は二人にとって大きな門出になるので、こだわりを詰めた素敵な挙式にしましょう。
2023年09月01日更新
Contents
バージンロードとは
祭壇に向かって歩く花嫁の姿は印象に残るシーンのひとつ。ここでは、バージンロードにはどんな意味があるのか解説します。
バージンロードの意味
バージンロードは、「これまでの人生」を意味しています。つまりバージンロードを歩くことは、新婦が産まれた幼少期から結婚式を迎えた日までの人生を振り返りながら、新たなスタートを切る姿を表しているのです。
バージンロードは和製英語。海外ではウェディングロードやウェディングアイルと言われています。
バージンロードの色について
バージンロードにはレッドカーペットが配置されているのをイメージする人は多いでしょう。実は、バージンロードには赤以外にもさまざまな色が存在します。また、色によってバージンロードに込められた意味も変化します。
以下は代表的なバージンロードの色と込められた意味です。
●赤:精霊からの祝福、命を共に歩んでいく深い愛
●緑:希望に満ち溢れている
●白:純潔、命の輝き
●青:果てしなく続く空や海のように永遠に続く愛
色が異なるだけで、チャペルの雰囲気やドレスの見え方も変わります。どのような想いで歩くのか、どのような二人を見せたいかで決めるといいでしょう。
バージンロードの長さの違いについて
結婚式場によってバージンロードの長さは異なります。バージンロードが長ければ、ロングベールや裾が長いトレーンのドレスの美しさが引き立ちます。大切な人と腕を組んで過ごす時間が長くなるのも魅力ポイントです。
式場を選ぶときは、どのくらいの長さか確認しておくといいでしょう。
バージンロードは誰と歩く?
バージンロードといえば、一般的に父親と歩くイメージがありますが、決まりはあるのでしょうか?ここではバージンロードは誰と歩くべきなのかについて解説します。
バージンロードは父親と歩かないといけない?
バージンロードを一緒に歩いて、新郎のもとまでエスコートしてくれる相手は誰でもOK。ほとんどの場合は両親や兄弟姉妹、祖父母など家族にお願いするそうです。お世話になった人たちと思い出を振り返りながら歩くのは素敵な時間になるでしょう。
また、親子三人で、親代わりに育ててくれた祖父母となど、二人以上で歩くこともできます。
バーシンロードはなぜ父親と歩くの?
エスコート役に父親を選ぶ花嫁は多いですよね。エスコート役に選ぶ理由はさまざまありますが、「尊敬しているから」「生まれてから一番長くそばにいた男性だから」などが挙げられます。
娘を持つ父親としても、バージンロードを一緒に歩き、直接新郎にバトンタッチして見送りたいという想いがあるのかもしれません。
バージンロードでの花嫁姿を美しく魅せる歩き方のコツ
美しい姿勢は周りからの目を惹きます。バージンロードを歩くときは、姿勢や目線などを意識して美しい姿をゲストに見せましょう。ここでは、美しく魅せる歩き方のコツをご紹介します。
美しい姿勢
背中が丸くなったり反り腰になったりすると不格好に見えてしまいます。
美しい姿勢で歩くには、背筋をまっすぐ伸ばし、あごを引き、視線は前を前に向けるのがポイントです。このとき、肩を少し後ろに引くと、デコルテラインがきれいに見えて美しい姿勢になります。
ゆっくり歩く
バージンロードでは、ウェディングステップで進みます。
ウェディングステップとは、一歩踏み出して反対の足をそろえる歩き方のこと。これを左右順番に行います。緊張すると早歩きになりやすいので、小さな歩幅で、立ち止まりながら進むのがコツです。
ブーケの位置を守る
花嫁はバージンロードを歩くときブーケを持ちますよね。ブーケをおへその高さで持つと、くびれが強調されてきれいな姿勢に見えます。歩いていると徐々にブーケの位置が下がったり上がったりするので、意識してブーケを持ちましょう。
目線や表情も意識
ウェディングドレスの裾が気になるところではありますが、なるべく目線が下を向かないようにしましょう。足でドレスの裾を前に蹴りながら歩けば巻き込む心配はありません。
表情は笑顔を意識しましょう。微笑んだり笑ったりと、幸せな姿を見せましょう。
【和装の場合】歩き方のポイント
足元がタイトで草履にも慣れていない和装では、美しく歩くのは難しいもの。しかし、ポイントを押さえることで優雅に歩くことができます。
まずは体を揺らさずに歩くこと。少しだけ前後姿勢を意識すると体が安定します。歩幅は小さめで、踏み出すときは円を描くイメージですり足気味に。このとき、音が出ないようにするのがポイントです。
バージンロードの演出
バージンロードの演出方法によって、チャペルや挙式中の雰囲気が大きく変わります。ここでは、素敵な思い出になるバージンロードの演出方法をご紹介します。
【入場時】ペールダウン
チャペルに入場した娘のペールをそっと下ろしてあげるペールダウンセレモニー。
ウェディングペールには「邪悪なものや悪魔から花嫁を守る力がある」と言われています。また、ペールダウンは「母親から娘にする最後の身支度」とも言われているのです。母親が花嫁に行う儀式ではありますが、花嫁が母親に感謝の気持ちを伝える感動的な演出でもあるのです。
【入場時】紅差しの儀
ヘアメイクの仕上げとして、母親や家族の手で花嫁の口紅を塗る紅差しの儀。ペールダウンと同じく、母親や家族の手で行う最後の身支度です。メイクルームで行う場合もありますが、チャペルに入場してゲストの前で演出すると、素敵な思い出になります。和婚におすすめの入場時の演出です。
【入場時】チャペルオープニングムービー
花嫁がバージンロードを歩く前に上映するチャペルオープニングムービー。新郎新婦のプロフィールや両親への感謝の気持ちを伝えるために使われる演出方法です。写真や動画で構成したりメッセージを添えたりと、自由に作成ができます。
【装飾】キャンドル
バージンロードにキャンドルを並べるのもロマンチックな演出です。キャンドルの灯りがゆらゆらと穏やかに揺れる光景は、まさに幻想的な雰囲気を醸し出します。
自然光や照明で照らされる花嫁は明るくて華やかな印象になる一方で、キャンドルは上品でクラシカルな印象に仕立ててくれるでしょう。日暮れ時やナイトウェディングで取り入れたいゴージャスな演出です。
火を灯す本物のキャンドルだとドレスが燃えないか心配になりますが、キャンドルのような照明を活用すれば、新郎新婦も安心して歩けます。
【装飾】フラワー
チャペルをフワラーで装飾するのは定番の演出ですよね。華やかでかわいいチャペルに仕上がるので、新郎新婦もゲストも明るい気持ちになります。席に飾ったり、花びらを散らしてバージンロードに模様を描いたりと演出方法はさまざま。
かわいらしい雰囲気に仕上げたい場合は、リボンや風船なども一緒に飾ってもいいですね。
【装飾】アイルランナー
アイルランナーとは、バージンロードに敷くカーペットのこと。赤や白など単色が定番ですが、英文字やメッセージ、写真を転写することもできます。出会いや旅行、日常など思い出の写真や想いを添えたアイルランナーにすると、二人にしかできないセレモニーになるでしょう。
【ウォーキング時】リングボーイ、リングガール
新郎新婦のもとに結婚指輪を運ぶ子どものことをリングボーイ、リングガールと呼びます。
指輪を届けるというシンプルな演出ですが、子どもが照れながら歩く姿がかわいく、チャペル内の雰囲気が和む理由で採用する人が多い演出です。
乗り物に乗せたりワンちゃんと一緒に登場したりと、ひと工夫してもいいですね。
過去・現在・未来を意味するバージンロード。一歩一歩ゆっくり歩くとき、これまでの人生を振り返って親や友人への感謝の気持ちが溢れてしまうことでしょう。
花嫁がバージンロードを歩くシーンは、挙式のなかでも印象に残る瞬間です。両親もゲストも注目するシーンなので、美しい姿勢で歩くのはもちろん、飾り付けや選曲など演出にもこだわりましょう。一生の思い出に残る結婚式にするためにも、二人らしいバージンロードを演出してくださいね。