白無垢が似合う人の特徴は?似合わないときの対処法
花嫁衣装と聞いて、何を想像しますか?純白のウェディングドレスや華やかなカラードレスも定番人気ですが、白無垢に憧れている人も多いのではないでしょうか。白無垢は、長い歴史を持つ日本ならではの礼装の一つです。
今回は、結婚における伝統的な和装・着物である白無垢の意味や、似合う人の特徴をご紹介します。結婚という大切なイベントを清楚に演出する白無垢について学び、自身の花嫁姿のイメージにつなげていきましょう。
2023年09月01日更新
Contents
- 白無垢が似合う人ってどんな人?
- そもそも白無垢とは
- 白無垢が似合う顔の形
- 白無垢が似合う顔立ち、雰囲気
- 白無垢が似合う雰囲気
- 白無垢が似合う骨格
- 白無垢が似合う肌の色
- 白無垢が似合わない時の対策
- 1、似合う白無垢のデザインを探す
- 2、ヘアメイクで雰囲気をつくる
- 3、前撮りで着る
- 4、色打掛から探す
- 白無垢に合わせるのは綿帽子?角隠し?
- 綿帽子とは?
- 綿帽子が似合う人の特徴
- 角隠しとは?
- 角隠しが似合う人の特徴
- 綿帽子か角隠しか迷ったらどうする?
- 白無垢に関するQ&A
- Q:白無垢は30代、40代でも着られる?
- Q:白無垢のときのブライダルエステはどうすればいい?
- Q:お色直しで白無垢はあり?
- Q:白無垢で前撮りするときのおすすめスポットは?
白無垢が似合う人ってどんな人?
ここでは、白無垢の意味や歴史、似合う人の特徴などを解説します。
和装である白無垢は多くの日本人が自然と着こなせるものですが、なかでもとくに似合う体型・顔なども存在しています。白無垢の特徴を学びつつ、メイクやボディメイクの参考にしていきましょう。
そもそも白無垢とは
白無垢とは、全身をすべて白で統一された和服の婚礼衣装です。婚礼衣装のなかで最も格式が高く、室町時代には武家の婚礼の儀式で着用されていました。打掛や刺繍も徹底して白でまとめられており、縫い糸・小物・装飾品・帯などのアイテムも真っ白です。
白無垢が徹底して白い理由は、昔の結婚には「花嫁さんは嫁ぎ先の家風に染まる」という考え方があったからです。
嫁入りという言葉にも代表されるように、昔は結婚すると嫁は旦那の所有物という認識がありました。旦那が家や嫁を守る代わりに、嫁は家や旦那に尽くすという考えが自然だったのです。
そのため、白無垢には「自分はまだ何色にも染まっておらず、これから結婚して旦那の家の色に染まります」という女性の気持ちが込められています。
最近の結婚は家同士ではなく個人同士の認識が強いため、白無垢の本来の意味合いは薄れている傾向にあります。しかし白無垢は今でも人気の婚礼衣装であり、披露宴やウエディングフォトで選ばれやすいコーディネートの一つです。
白無垢が似合う顔の形
白無垢は古くから用いられてきた婚礼衣装のため、昔ながらの日本人顔によく似合います。
具体的には、卵型・面長のフェイスラインの女性であればおしゃれに着こなせるでしょう。かつらとのバランスをとるためには、額が狭いほど相性が良いとされています。
時折「白無垢は美人にしか似合わない」という意見も耳にしますが、決してそんなことはありません。
昨今では和装専用のブライダルエステも展開されており、丸顔の人でも和装に似合うようなボディメイク・フェイシャルメイクを取り入れられます。
白無垢が似合う顔立ち、雰囲気
白無垢が似合う顔立ちや雰囲気の特徴はあるのでしょうか?ここでは、一般的に”白無垢が似合う”と言われている顔立ちや雰囲気について説明します。
白無垢が似合う雰囲気
白無垢はパッチリした目元のドーリーフェイスよりも、スッとした涼し気な顔立ちの女性のほうが似合う傾向にあります。切れ長の目元で鼻筋の通った、奥ゆかしい顔つきの女性には白無垢がおすすめです。
もちろん元の顔つきが可愛らしいイメージの人でも、メイクによって調整することは可能です。元気で溌剌としたイメージの人よりも、おしとやかで上品な雰囲気をまとった人のほうが、白無垢本来のポテンシャルを引き出せるでしょう。
白無垢が似合う骨格
白無垢が似合うスタイルの特徴は、寸胴体型でなで肩であることです。そもそも着物自体が、凹凸の大きなスタイルとは相性が悪い傾向にあります。人によっては、普段コンプレックスに感じている体型が、白無垢において最大の魅力になる可能性があるでしょう。
また、白無垢は肌の露出がほとんどありません。そのため、数少ない露出である首元に自然と視線が向きます。うなじが細くて長い人はスラッとした印象を与え、着物特有の窮屈さを感じさせないため、白無垢をより綺麗に着こなせるでしょう。
白無垢が似合う肌の色
白無垢は、服の色味に合った色白の人がよく似合います。当日はできる限り肌を白く見せるために、白塗りをしたり、白に近いベージュのマニキュアを塗ったりします。肌が白いほど白無垢の白さが悪目立ちせず、自然と馴染んでくれるでしょう。
とはいえ、色黒の人でも白無垢への憧れを諦める必要はありません。たとえばブライダルエステでフェイスケア・スキンケアの施術を受けることで、ムダ毛をケアできるだけではなく、肌本来の透明感を引き出せるのではないでしょうか。
白無垢が似合わない時の対策
ここでは、「自分は白無垢が似合わない」と感じてしまったときの対策をご紹介します。
結婚式やフォトウェディング当日に似合わない白無垢を着ている自分を想像すると、気分が落ち込んでしまいますよね。自信を持って白無垢を着こなすために、さまざまな工夫を取り入れてみましょう。
1、似合う白無垢のデザインを探す
白無垢が似合わない場合は、似合う白無垢のデザインを探すことをおすすめします。
白無垢にもさまざまな種類があり、試着をしながら自分に似合うデザインを選定できます。新郎やスタッフさんと相談しながら、体型や顔つきに合った一着を探してみましょう。
白無垢のおもな種類は、以下の3つです。特徴とともにご紹介します。
●正絹(しょうけん)…天然の絹100%で作られた上質な白無垢。ややクリーム色で、着崩れしにくい。
●交織(こうしょく)…正絹と化繊を縦横に合わせて織られた白無垢。正絹の光沢を感じつつ、費用を抑えやすい。
●化繊(かせん)…化学繊維で作られており、純白に近い色合い。シワができやすく硬い質感。
とくに、生地素材や折り方の違いによる色合いの違いは大きなポイントです。
白無垢は大きく「純白・オフホワイト・アイボリー」の3種類の白色に分かれるため、自分の肌色のタイプに沿った白を選びましょう。
2、ヘアメイクで雰囲気をつくる
白無垢が似合わない骨格や顔つきでも、髪型次第でイメージが変わります。
たとえば首が太い人や短い人は、本番前に襟足の毛をシェービングしてもらうことをおすすめします。シェービングによって襟足の毛が綺麗に整い、首を細く長く見せられる可能性も。
また白無垢のヘアスタイルは日本髪・新日本髪が一般的ですが、どうしても似合わない場合は洋髪を選ぶのも一つの手段です。
洋髪では後述する角隠しが使用できない代わりに、自由にアレンジできます。自分が最も美しく見えるシルエットをつくりやすいため、当日の自信につながるでしょう。
3、前撮りで着る
挙式当日に「似合わない白無垢を着るのが憂うつ」と感じている人は、前撮りで白無垢姿を撮影して当日は着ないという選択もおすすめです。
似合っていないとわかっている衣装がさまざまな人のデータに残ってしまうのは、気が沈みますよね。前撮りであれば夫婦の同意がなければ家庭外に流出しないため、身内だけで白無垢姿を楽しめます。
「白無垢を着たいけれど人には見られたくない」と思っている花嫁さんは、前撮りやフォトウェディングで夢をかなえましょう。
4、色打掛から探す
結婚式に用いられる婚礼衣装は、白無垢だけではありません。たしかに白無垢は和装のなかでも最も格式が高いですが、二番目に格上とされる色打掛(いろうちかけ)でも華やかな和装が楽しめます。
色打掛も、室町時代から続く歴史ある礼服の一つです。カラーや柄も幅広く、自分の顔つきや肌色に合わせた選び方が可能です。
白無垢は上品さや涼やかさが大切ですが、色打掛であればキュートな印象の女性でも着こなせるでしょう。
白無垢に合わせるのは綿帽子?角隠し?
ここでは、白無垢の衣装に含まれる頭部のアイテム、綿帽子と角隠しについてご紹介します。
綿帽子や角隠しの名前は知らなくても、「写真で見たことある!」という人は多いでしょう。それぞれの特徴を学びながら、自分に似合うタイプを選んでくださいね。
綿帽子とは?
綿帽子とは、日本的な高い髷(まげ)を結った上に、頭部を覆う形で被る袋状の被り物です。独特の形状の髷スタイルは「文金高島田(ぶんきんたかしまだ)」と呼ばれ、和装において最も上品な髪型として愛好されています。
綿帽子は和装におけるウエディングベールのような役割があり、式が終わるまで新郎以外に顔を見られないために被ります。数ある和装のなかでも白無垢だけに合わせられるアイテムであり、色打掛では使用できません。
綿帽子が似合う人の特徴
綿帽子が似合うのは、丸顔さんや年齢よりも若く見られる人です。綿帽子はゆるやかなカーブラインが特徴的で、優しく穏やかな女性を連想させます。綿帽子のディティールと同じように、柔らかく可愛らしい雰囲気の人とマッチします。
また綿帽子は顔周りをカバーするため、周囲から顔を見られにくい点も特徴的です。エラが張っていたり顎が出ていたりすることがコンプレックスの人は、フェイスラインをカバーできる綿帽子の着用をおすすめします。
角隠しとは?
角隠しとは、頭を覆う形で被る帯状・幅広の布です。綿帽子と同様に文金高島田の上に被ります。
角隠しの名前の由来は、女性は嫉妬に狂うと鬼になるという考えからです。奥さんが鬼になってしまう事態を防ぐために、角隠しで角(鬼の象徴)を隠していました。
また「怒りを象徴する角を隠し、夫に従順に従うおしとやかな妻になることを示すため」という説もあります。
妻は夫に尽くすもの、という昔の日本女性のイメージが連想されますね。
角隠しが似合う人の特徴
角隠しは綿帽子とは異なり、顔の大部分が見えるアイテムです。和装ならではの淑やかなイメージに合わせ、面長の人や目鼻立ちがハッキリした人がよく似合います。
白無垢が似合う条件と同様に、目元はパッチリ系よりも切れ長系のほうが相性がよいとされています。
綿帽子か角隠しか迷ったらどうする?
綿帽子と角隠しは似合う顔付きが異なるため、迷ったらフェイスラインの違いで選ぶとよいでしょう。
基本的には、丸顔・ドーリーフェイス・パッチリ目元の人は綿帽子、面長・卵型・切れ長の目元・クール系フェイスの人は角隠しを選ぶことをおすすめします。
とはいえ、白無垢や和装では専属のメイクさんが付くものです。自分が着たい服装やなりたい顔つきを伝えれば、メイクで骨格から別人のように仕上げてくれるはず。
可能であれば事前にメイクさんと相談しながら、理想のイメージについて価値観を擦り合わせていきましょう。
白無垢に関するQ&A
ここでは、白無垢に関するよくある質問をご紹介します。普段から和装を嗜まない人にとって、白無垢や和装ウエディングには不安や心配が多いものです。小さな疑問や悩みを解決して、スッキリした気持ちで当日を迎えましょう。
Q:白無垢は30代、40代でも着られる?
30代や40代以上で結婚する人は「私でも白無垢を着て大丈夫?」と思っている人もいるかもしれません。しかし安心してください!白無垢に年齢制限はありません。何歳で挙げる結婚式でも、堂々と着用できます。
白無垢で演出される奥ゆかしさや上品さに、年齢は関係ないのです。30・40代の白無垢で気をつけたいポイントは、素材の高級感です。可能であれば化繊の白無垢は避け、光沢感や滑らかさをアピールしましょう。
Q:白無垢のときのブライダルエステはどうすればいい?
一般的な店舗よりも数は少ないものの、白無垢・和装に特化したブライダルエステコースも展開されています。白無垢では露出が少ないからこそ、肌に注目が集まるものです。うなじ・手元・顔周りなど肌が出る部分を中心に整え、白無垢を美しく着こなす準備を進めましょう。
Q:お色直しで白無垢はあり?
披露宴のお色直しで白無垢を着ること自体は、マナー違反ではありません。しかしウエディングドレスから白無垢への着替えは時間がかかりやすく、長時間ゲストを待たせてしまう可能性に留意しましょう。
また披露宴での白無垢では、ウエディングドレスとの兼ね合いのため、文金高島田は選べません。綿帽子や角隠しを取り、洋髪で着用することが一般的です。
Q:白無垢で前撮りするときのおすすめスポットは?
白無垢の前撮りスポットとしておすすめしたいのは、やはり神社や和風庭園などの日本的なシチュエーションです。とくに桜・紫陽花・紅葉・藤などの自然の色づきは、白無垢の白さが強調されて美しいコントラストを生み出します。
スタジオを借り、和風の室内で撮影するのもよいでしょう。その際は、脇息・花台・座卓・几帳など、日本情緒のあふれる和家具を用いるとバリエーション豊かな写真が撮れます。番傘や風車など、アイコニックな和小物もぜひ取り入れたいですね。
今回は、白無垢の意味や似合う人の特徴をご紹介しました。多くの日本人女性にとって、白無垢は憧れでありロマンです。挙式当日での着用は難しくても、「前撮りやウエディングフォトで楽しみたい!」と考えている女性は多いでしょう。
白無垢を上手に着こなすための条件を知れば、試着から本番までのワクワク感がアップします。お化粧やボディメイクなどの研究を重ねながら、素敵な白無垢姿を目指しましょう。