【文例あり】新郎謝辞とウェルカムスピーチ!結婚式の新郎挨拶で感謝を伝えるには?成功のポイントも
披露宴の始まりと締めくくりに重要なのが、新郎からの挨拶。結婚式の盛り上がりや感動に繋がる、大切な演出のひとつです。
しかし、ふたりに注目が集まる慣れない場所では、何をどのような言葉で伝えたらいいのか悩みますよね。また、「緊張して間違えそう」「失礼なことを言ってしまわないか不安」という方も多いでしょう。
そこでこの記事では、新郎のウェルカムスピーチと謝辞について、文例集を交えてどのような構成で作ったらいいか紹介していきます。文例をベースにして、ふたりにまつわるエピソードを取り入れてアレンジを加えるだけでも、心のこもったオリジナルのあいさつの言葉になりますよ。
さらに、結婚式で注意したい忌み言葉やNGワード、新郎からの挨拶を成功させるポイントも解説しています。ぜひ参考にして、ふたりの日頃の感謝をしっかり伝えましょう!
2023年12月28日更新
Contents
- 結婚式での新郎の挨拶のタイミングはいつ?
- 主な挨拶は「ウェルカムスピーチ」と「新郎謝辞」の2回!
- ウェルカムスピーチと新郎謝辞の違い
- ウェルカムスピーチについて
- ウェルカムスピーチの基本構成
- ウェルカムスピーチの例文
- 1、職場の人も招待するかしこまった雰囲気の場合
- 2、友人中心のカジュアルな雰囲気の場合
- 3、家族だけのアットホームな雰囲気の場合
- 新郎謝辞について
- 新郎謝辞の基本構成
- 新郎謝辞の例文
- 1、職場の人も招待するかしこまった雰囲気の場合
- 2、友人中心のカジュアルな雰囲気の場合
- 3、家族だけのアットホームな雰囲気の場合
- 社会情勢などに配慮したスピーチにする方法
- 必要に応じて感染症や災害などの懸念についても触れる
- 結婚式の挨拶で注意したい忌み言葉やNGワード
- 不幸・不吉な言葉
- 別れを連想する言葉
- 重ね言葉・繰り返し
- その他気を付けたいNG話題
- 結婚式で新郎の挨拶を成功させるポイント
- 事前練習は必須
- マイクに音をしっかり拾わせる
- 目線は正面に
- 美しい姿勢や立ち方を意識する
- 笑顔を心がける
結婚式での新郎の挨拶のタイミングはいつ?
結婚式は、基本的に挙式と披露宴で構成されています。新郎の挨拶は、披露宴で行うのが一般的です。
チャペルでのキリスト式や神社での神前式といった儀式の場では、誓いの言葉を読み上げるものの、新郎が参列者に向けて挨拶をするシーンはありません。人前式では、ゲストに向かって誓いの言葉を読み上げ結婚の承諾をもらいますが、挨拶とは異なります。
一方、披露宴は、新郎新婦がゲストをおもてなしする場になります。楽しんでもらうために食事や演出などの趣向を凝らして迎えるわけです。
そのため、披露宴の最初と最後に、挨拶を入れるのがマナーになります。かつては、挨拶するのは媒酌人や仲人、新郎父でしたが、最近では新郎新婦が挨拶するのが定番です。
主な挨拶は「ウェルカムスピーチ」と「新郎謝辞」の2回!
挨拶をするタイミングは主に2回で、披露宴の最初に行う「ウェルカムスピーチ」と、最後に行う「謝辞」です。
披露宴でゲストをおもてなしするのは両親が主体でしたが、最近では新郎新婦からのおもてなしへと変わってきたことで、新郎から挨拶を行うようになりました。
流れとしては、新郎新婦が入場し、司会者からふたりのプロフィール紹介が行なわれた後に、ウエルカムスピーチへと続きます。その後、続いて主賓からの祝辞や乾杯へと進んでいきます。
謝辞は、披露宴の退場前です。花嫁の手紙のあと、ふたりで両親に記念品を渡します。両家を代表して新郎父の謝辞があり、最後に新郎が謝辞を述べるのが一般的です。
家族のみのアットホームな食事会の場合でも、最初と最後に新郎新婦からの挨拶を入れることで場が引き締まるので、ぜひふたりからの挨拶は取り入れましょう。
ウェルカムスピーチと新郎謝辞の違い
ウェルカムスピーチと新郎謝辞は、似たような内容にはなりますが、意味合いが全く違います。
シチュエーションで言うと、ウェルカムスピーチは披露宴冒頭にする挨拶で、新郎謝辞は披露宴の結びに行う挨拶です。
挨拶の内容は、ウェルカムスピーチでは、列席者への感謝から始まり、披露宴の前に行われた挙式や入籍の報告、ゲストへの想いや披露宴の趣旨を伝えます。新郎が必ず行うと決まっているわけではなく、新婦が行うケースもあります。誓いの言葉のように、ふたりで一緒に挨拶するスタイルでもOKです。
一方、新郎謝辞は、無事結婚式や披露宴を行えたことの感謝、これからの結婚生活への抱負や決意、変わらぬ力添えのお願いなどを述べます。結婚式の締めとなる重要な場面であり、気持ちを込めて丁寧に行うことで披露宴が感動的なものになり、素敵な思い出としてみんなの記憶に残るでしょう。
ウェルカムスピーチについて
ウェルカムスピーチとは、披露宴の始まりにゲストへ贈る挨拶のこと。新郎が行うだけでなく、新婦が挨拶したり、ふたりで述べるパターンもあります。カップルでどのような挨拶にするか、相談して決めましょう。
必ず行うものではありませんが、おもてなしする側として参列のお礼を全員に伝えるためにも、ウェルカムスピーチはあった方がベストです。「人前で話すのは恥ずかしい」「スピーチしなくても司会者が進行してくれるから」と思うかもしれません。
しかし、祝福に訪れたゲストに対して自分の言葉でメッセージを伝えてくれたら、誰もが喜んでくれるはずです。新郎新婦からの挨拶があることで場が和んだり、披露宴の始まりが盛り上がったりもするので、ぜひ取り入れましょう。
ウェルカムスピーチの基本構成
ウェルカムスピーチに決まりはありませんが、一般的な基本構成の流れに沿った文章にすると、メリハリのある挨拶になり印象も良くなります。
新郎新婦にとって、さまざまな立場の方々が集まる場なので、シチュエーションに合わせた失礼のない挨拶にしましょう。
<基本構成>
【導入】ゲストへの感謝の気持ちを伝える
【報告】挙式や結婚の報告をする
【本題】披露宴の目的を述べる
【締め】結びの言葉でまとめる
挨拶の長さの目安は、1~2分程度が望ましいです。文字数で数えると、300~400字くらいになります。あまり長い挨拶は主旨もぼやけてしまうので、簡潔に伝えることを心掛けてください。
思いの込もった臨場感のある挨拶にするコツは、列席者の顔ぶれや当日の状況を踏まえた内容を具体的に取り入れるのがポイントです。
例えば、雨の日なら「足元のお悪い中・・・」、夏まっさかりなら「本日は猛暑の中・・・」といった出だしにします。
遠方からのゲストが多い場合は、「全国各地から(または特定のエリアから)遠路はるばるお越しくださり、ありがとうございます」といった感じで一言入れると、決まり切った挨拶文ではなく、ちゃんとゲストのことを考えて話をしてくれていることが伝わりやすいですよ。
シチュエーションによってはカジュアルな感じにしたり、友人だけならユニークな挨拶にして笑いを誘うのもOK。
ふたりの結婚式に来たんだなぁと、改めて感じてもらえるようなスピーチにしたいですね。
ウェルカムスピーチの例文
ウェルカムスピーチの原稿の書き方は、列席者の顔ぶれやどのような雰囲気の披露宴をイメージしているのか、シチュエーションに合った文章を考えることです。
職場の上司や同僚も招待しているのであれば、誰に対しても失礼のないかしこまった文章を意識しましょう。友人が中心で目上の方がいないシチュエーションであれば、カジュアルに多少くだけた話し方でも問題ありません。家族だけで過ごす時間なら、普段の呼び方で語りかけるなどアットホームな雰囲気にすると、より一層気持ちが伝わります。
最近は、結婚式の日までに入籍しているカップルも多いです。入籍済みなら、結婚の報告の時に婚姻届を提出済みであることも、併せて報告しても構いません。
ここではシチュエーション別に、3つのパターンで基本となる例文を紹介しますので、参考にしてください。
1、職場の人も招待するかしこまった雰囲気の場合
本日はご多用の中、私達ふたりの結婚披露宴にお越しいただき、誠にありがとうございます。
先ほど式場内のチャペルにおきまして滞りなく挙式を行い、夫婦の誓いを立ててまいりました。これより夫婦としての人生を歩んでいける喜びとともに、責任の重さに身が引き締まる思いでございます。
このような佳き日を迎えられましたのは、ひとえにご列席いただいた皆さま方のおかげでございます。心より感謝申し上げます。
本日は、日頃からお世話になっている皆さま方に感謝の気持ちをお伝えしたく、ささやかではありますが宴席を設けさせていただきました。
未熟者ゆえ行き届かない点もあるかと存じますが、楽しい時間をお過ごしいただければ幸いです。
2、友人中心のカジュアルな雰囲気の場合
本日はご多用の中、私達ふたりのためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
先ほど、人前式で皆様からの承認をいただき、晴れて夫婦となりました。無事にこの日を迎えられたのは、日頃より支えてくださった皆様のおかげです。
本日は、感謝の気持ちを伝えたく、このような席を設けさせていただきました。短い時間ではありますが、精一杯おもてなしさせていただきますので、くつろいでお過ごしいただければと思います。
3、家族だけのアットホームな雰囲気の場合
皆様、本日は私たちの結婚式にご参加くださり、ありがとうございます。
先ほど、皆様のお立会いのもと、無事結婚式を挙げ夫婦となりました。ご列席、心より感謝いたします。
本日は、ささやかではありますが感謝の気持ちを込めて食事の席を用意させていただきました。短い時間ですが、楽しんでいただければ幸いです。
新郎謝辞について
新郎謝辞は、披露宴の結びに行なわれる締めの挨拶です。この挨拶によって結婚式の印象が左右される、大事な場面になります。
列席の方々に幸せな気持ちで結婚式場を後にしてもらえるよう、しっかり御礼の気持ちを伝えましょう。
新郎謝辞の基本構成
ウェルカムスピーチと同様、基本構成に沿って組み立てれば、内容も分かりやすく感謝の気持ちをしっかり伝えられる謝辞になります。
<基本構成>
【導入】ゲストへの感謝の気持ちを伝える
【本題】新郎新婦の新生活への抱負を述べる
【締め】結びの言葉でまとめる
ウェルカムスピーチでも導入でゲストへの感謝を述べますが、謝辞では結婚式を振り返り当日のエピソードを入れると、一層気持ちも伝わります。スピーチや余興をしてくれたゲストへのお礼を述べるなど、披露宴の締めだからこそ伝えられる感謝を込めましょう。
謝辞は2~3分程度に収まるよう、文字数で600字以内にまとめると間延びしません。
また、授かり婚であるなら、この場でおめでたであることや予定日、親になることの抱負を述べて、ゲストに報告するのもいいでしょう。
新郎謝辞の例文
謝辞の例文も、シチュエーションごとに3パターンご紹介していきます。
1、職場の人も招待するかしこまった雰囲気の場合
ご列席の皆様、本日はご多用の中、私たちの結婚式にお越しいただき、誠にありがとうございました。このように盛大な披露宴を行なえましたのは、ひとえに皆様のおかげと心より感謝申し上げます。また、今日という日を支えてくださった式場スタッフの皆様にも、この場を借りてお礼申し上げます。
職場の皆様、今後は大切な家族を守るため、より一層気を引き締めて業務に臨む所存です。これからもご指導よろしくお願い致します。
友人の皆様、楽しい余興をありがとうございました。仲間の良さや絆をあらためて感じました。これからもお互い助け合える関係として、これまでと変わらぬお付き合いをお願い致します。
親族の皆様、幼少のころから良くしていただき、心より感謝しております。これからも私たちを温かく見守っていただければ幸いです。
これからはふたりで力を合わせ、悲しみは半分に喜びは二倍にして、夫婦の絆を深めてまいります。未熟なふたりではありますが、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
結びとなりましたが、ご列席の皆様のご健康とご多幸をお祈りして、私達からの挨拶に代えさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。
2、友人中心のカジュアルな雰囲気の場合
本日は、私達ふたりのために集まっていただき、本当にありがとうございました。皆さまからの激励や祝福の言葉に、改めて友人の良さを感じ、嬉しさで胸がいっぱいです。
この日を迎えるまでに、たくさんのことがあったことは、皆さんの知るとおりです。そのたびごとに、私たちを見守り、励ましや慰めをくれ、時には真剣に叱ってくれた友人たちには、言い表せないほど感謝しています。これほどまでの幸せな日を迎えられたのは、皆さんのおかげです。本当にありがとう!
これからは、(新婦の名前)さんとお互いに支え合いながら、人生を歩んでいきます。これからもどうぞよろしくお願い致します。
本日は本当にありがとうございました!
3、家族だけのアットホームな雰囲気の場合
本日は、私たちのために集まっていただき、本当にありがとうございました。大切な家族に見守られながら無事に結婚式を挙げることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。
(新婦の名前)さんのお父さん、お母さん、これからは私が(新婦の名前)さんを守り、笑顔があふれる温かい家庭を築いていきます。父さん、母さん、今まで育ててくれて本当にありがとう。ふたりのように明るくどんな時もお互い支え合えるような夫婦になることが、私たちの目標です。
これからもご迷惑をかけることがたくさんあると思いますが、少しずつ成長し恩返しができればと思っています。未熟なふたりですが、ご指導よろしくお願いします。
本日は本当にありがとうございました。
社会情勢などに配慮したスピーチにする方法
災害や感染症の蔓延など、社会を揺るがす事態において幸せを彩る結婚式を行うことは、心苦しい面もあります。その中で結婚式を行う時には、世間やふたりを取り巻く状況に触れつつ、来てくれたことを感謝する内容のスピーチを行うことで、社会情勢への配慮を伺わせるとよいでしょう。
必要に応じて感染症や災害などの懸念についても触れる
新型コロナウイルス感染症への感染を懸念する中、出席いただいたことへのお礼をスピーチに加えるならば、挨拶の導入にゲストを気遣う言葉を入れます。また、コロナ禍で延期した結婚式を行う場合は、お詫びとともに改めて参列してくれたことへの感謝の気持ちを述べましょう。
<例1>
新型コロナウィルスによる感染症の流行が完全に収束していない中、私たちの結婚式にご参列いただき心より感謝いたします。開催してもいいのか、どのように開催したらいいのか、迷いもありましたが、今日この日を迎え皆様にお会いできたこと、大変うれしく思っています。
皆様が安心してお過ごしいただけるように、入口の消毒やスタッフのマスク着用などで対応させていただいております。感染防止に努めながら精一杯おもてなしさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
<例2>
本日はご多用の中、お越しいただき誠にありがとうございます。
本来であれば〇年〇月に結婚式を行う予定でしたが、新型コロナウィルスの流行を受け万一のことがあれば申し訳ないと考えた末、延期を決断いたしました。本日、晴れてこの日を迎えられましたのも、ひとえに皆様のおかげと感謝しております。
すでにご案内させていただいておりますとおり、こちらの会場では感染対策を徹底させていただいております。ご不便をおかけすることもあるかと思いますが、精一杯おもてなしさせていただきますので、楽しんでいただけましたら幸いです。
結婚式の挨拶で注意したい忌み言葉やNGワード
結婚式の挨拶では、使うのを避けた方がいい言葉があります。忌み言葉と呼ばれるものや、その場にふさわしくないNGワードです。
不幸・不吉な言葉
不幸を連想させる言葉や、不吉な言葉は忌み言葉とされ、お祝い事には相応しくありません。
例えば、「悲しい」「苦しい」「負ける」「忘れる」「亡くなる」「悪い」「衰える」「色あせる」「滅びる」「病気」「泣く」「最後」などです。
エピソードを語る時に忌み言葉が当てはまる状況を伝える時は、別の言葉で言い換えるようにします。「最後になりますが」を「結びとなりますが」と換えたり、「今日のことを忘れずに」を「今日のことを心に留めて」と、言葉を換えることで回避できます。
読みでは大丈夫そうでも、漢字で連想すると使わない方がいい言葉が「忙しい」という言葉です。「忙しい」は「心」を「亡くす」と読めることから、忌み言葉とされます。この場合は、「お忙しい中」を「ご多用の中」に、言い換えれば大丈夫です。
細かいようですが、せっかくの晴れの日なので、ゲストにも気持ちよく受け取ってもらえるよう気を配りましょう。
別れを連想する言葉
別れを連想する言葉も、幸せを祝う結婚式では忌み言葉とされます。「別れる」「離れる」「切る」「終わる」「去る」「壊れる」「捨てる」などです。
これらも「スタートを切る」を「スタートに立つ」や、「実家を離れる」を「実家から独立する」のように、結婚式にふさわしい言葉に言い換えることができます。
「去年」も「去る」の漢字が入っているので、避けた方がいい言葉です。「昨年」と言い換えれば、忌み言葉を避けられます。
重ね言葉・繰り返し
同じ言葉が重なる重ね言葉や、繰り返しを表す言葉も忌み言葉とされます。今の時代にはそぐわないと考える方も多いでしょうが、再婚や出戻りを連想させるからです。
例えば、「重ね重ね」「たびたび」「いろいろ」「わざわざ」などが挙げられます。繰り返しを表す言葉では、「また」や「もう一度」などがありますね。
その他気を付けたいNG話題
忌み言葉以外にも避けた方がいいのは、過去の恋愛や暴露話など。ふたりを祝福に来ているゲストに聞かせる話ではありません。自慢に聞こえる話も、感謝を伝える場が台無しになってしまいます。
政治や宗教の話題もタブーです。ふたりの大切なゲストと言えども、いろいろな考えを持っています。不快な思いをさせないように、個人の思想には触れないのがお約束です。
忌み言葉ではなくてもネガティブに聞こえる言い方は、お祝いの日に相応しくありません。パートナーと一緒に考えたり、担当プランナーに相談したりして、チェックしてもらうといいですよ。
結婚式で新郎の挨拶を成功させるポイント
人前で話すことに慣れていても、結婚式という特別な場では緊張するものです。日常的に人前で話すことがない方はなおさらでしょう。緊張感が伝わっても、いい挨拶だったと思ってもらえるように、挨拶を成功させるポイントもチェックしておきましょう。
事前練習は必須
結婚式を迎えるまでに、何度も事前練習を重ねましょう。自分で書いた文章でも、普段言い慣れない言葉が続くと、なかなかスムーズに話すのは難しいです。言いにくいところや間違えやすいところがあれば、言葉を変えるなど手直しも必要になります。
挨拶は、暗記でなくても大丈夫です。カンペを見ながらでも、問題ありません。メモを片手に不安なところだけ見るのもOKです。どのスタイルでも、スムーズに言葉が出るよう、しっかり練習しましょう。
マイクに音をしっかり拾わせる
ゲストが聞き取りやすいように、マイクが声を拾いやすく話すのも大切です。マイクを持っていても、ボソボソとした話し方や、早口でまくし立てるようでは聞き取れません。
緊張すると大抵の人は声が出づらかったり、早口になったりします。いつもより口を大きく開けてはっきりと発声し、ゆっくり話せるように練習すれば、聞き取りやすい挨拶ができますよ。
目線は正面に
目線はなるべく正面に向け、可能ならゲストとも視線を合わせるようにして挨拶すると、好感が持たれます。カンペの原稿を読むのに必死になってしまうと、ずっとうつむいたままです。ゲストと目が合うと緊張しそう、恥ずかしいといった思いもあるでしょう。
ゲストと目を合わせるのが難しいなら、会場の奥の方を見ていれば目線が下がることはありません。カンペを読むときも、言葉の区切りごとに目線を上げることで印象がよくなります。ただ読み上げているのではなく、自分の言葉で挨拶をしてくれているんだと伝わりますよ。
美しい姿勢や立ち方を意識する
姿勢や立ち方が悪いと、自信がないように見えてしまいます。挨拶を始める前に、姿勢を伸ばし、一呼吸置いてから話し始めましょう。
挨拶をしている間は、体を揺らすなどふらふらするのも、見栄えがよくありません。緊張でマイクを持つ手が震えてしまうかもしれませんが、ぎゅっと力を込めて落ち着いた姿勢で臨みましょう。
お酒の飲みすぎも注意です。宴席では、お祝いにお酒を注ぎに来るゲストも多いでしょう。勧められるままに飲んでしまい、謝辞の時に呂律が回らなくなったり、まっすぐ立てなくなったりすることもありえます。あまり、羽目を外さずに自制することも大事です。
笑顔を心がける
一番大切なのは、笑顔です。心からの感謝や幸せな気持ちが伝わるよう、笑顔での挨拶を心掛けましょう。
緊張すると、顔が引きつってこわばってしまいがちです。余裕がなくてそれどころじゃない!と思うかもしれませんが、笑顔を忘れずに。
ウェルカムスピーチと新郎謝辞は、結婚式の始まりと結びになる重要なシーンです。感謝の言葉や幸せな気持ちを直接伝えることができる、大切な機会でもあります。
順序だてて話の内容を組み立てることで、簡潔でも気持ちがしっかり伝わる挨拶になります。挨拶の注意点に従い、ゲストの方を向いて真摯に語りかけることも大切です。
今回紹介した基本構成に沿った例文を参考に、ふたりのエピソードも交えることで自分達らしい挨拶文になります。結婚準備で忙しいでしょうが、ぜひ良い挨拶を考えて素敵な結婚式を迎えてくださいね。