結婚指輪はどの指につけるのが正しい?つける指による意味の違いも解説!
結婚指輪は、夫婦の絆や愛を表現する証の1つです。長い結婚生活では、意見がすれ違ったり、お互いにぶつかってしまったりすることもあるでしょう。二人が困難に直面するたびに、指元できらめく結婚指輪が初心を思い出させてくれます。
今回は、結婚指輪(マリッジリング)をつける指による意味の違いや、指にまつわる豆知識などをご紹介します。 結婚後のふたりの絆をさらに深めてくれる結婚指輪について学び、さらなる愛情を育んでいきましょう。
2023年12月28日更新
Contents
- 結婚指輪はどの指につける?
- 結婚指輪をつける指は、左手薬指が一般的!
- 結婚指輪は、どの指に着けてもOK
- 婚約指輪はどの指につける?
- 結婚指輪と同じく、左手薬指が一般的!
- つける指によって異なる指輪の意味
- つける指によって指輪の意味合いが変わるって本当?
- 左手薬指につけた場合の意味
- 右手薬指につけた場合の意味
- 親指につけた場合の意味
- 小指につけた場合の意味
- 中指につけた場合の意味
- 人差し指につけた場合の意味
- 国によって違う!結婚指輪をつける指
- 左手薬指以外に指輪をつける国
- 国や宗教によって異なる、指輪をつける場所による意味
- 指輪をつける指にまつわるQA
- 結婚指輪や婚約指輪を右手薬指につけてもいいの?
- 左利きの人はどちらの指につける?
- 婚約期間中、婚約指輪はどの指につける?
- 結婚式当日、婚約指輪はどの指につける?
- 結婚(入籍)後、婚約指輪はどの指につける?
- ペアリングはどの指につける?
結婚指輪はどの指につける?
まずはじめに、結婚指輪を着用する指についてご紹介します。日本における結婚指輪の歴史は、明治時代までさかのぼります。結婚指輪の風習はキリスト教ともに伝来し、今から400年以上も前から同じ指に着用され続けているのです。
結婚指輪をつける指は、左手薬指が一般的!
結婚指輪は、左手薬指の着用がオーソドックスとされています。
キリスト教が日本に伝来するはるか昔、古代ギリシャ時代(紀元前2500年頃)から左手薬指は特別な指とされ、「左手薬指は、心臓と一本の太い血管でつながっている指」と考えられていたことが理由。
また、科学が発達する前の時代では、心臓にこそ人の心が宿ると信じられていました。つまり左手薬指は、生涯のパートナーと永遠に心を結びあうためにぴったりの指だったのです。
カトリック教の結婚指輪を左手薬指に着用するようになったのは、ローマ教会で結婚の儀式が確立された後(11世紀頃)と考えられています。
結婚指輪は、どの指に着けてもOK
古来より「結婚指輪は左手薬指」というイメージがありますが、現代ではどの指に着用しても構わないとされています。特別な事情がない限りは、厳密な決まりやルールはありません。購入した当時より体格やライフスタイルが変わったことで、着用する指輪を変える人もいるでしょう。
また、職業や思想によっては、結婚指輪を着用せずに日常を過ごす人も。その場合は自宅で保存したり、簡易的な入れ物に入れて持ち歩いたり、チェーンに通してネックレスにしたりする方もいるようです。
パートナーとの認識が一致していれば、どのような着用方法でも問題ありません。
婚約指輪はどの指につける?
婚約指輪(エンゲージリング)は、日常的につける結婚指輪とは異なります。プロポーズのような特別なシーンで男性から女性に贈られ、大きなジュエリーや華やかな装飾が施されていることも珍しくありません。
では、婚約指輪も結婚指輪と同じように、左手薬指に着用してよいのでしょうか?
結婚指輪と同じく、左手薬指が一般的!
結婚指輪や婚約指輪を含めるすべてのブライダルリングは、左手薬指の着用が一般的です。婚約指輪も結婚指輪と同様、好きな指に着用しても構いません。
ただし、婚約指輪を結婚式に着用する場合は、例外的に別の指が選ばれる場合があります。
結婚式では、お互いの左手薬指を使う指輪交換があるので、結婚指輪が左手薬指に装着された後に、婚約指輪を一度外してから重ね着けします。
そのため婚約指輪は、結婚指輪とのデザインの相性が加味されたセットリングとして販売されているケースも珍しくありません。
つける指によって異なる指輪の意味
指輪は、つける指によって意味が異なることをご存知でしょうか。ここでは、指によって異なる指輪の意味をご紹介します。結婚指輪だけではなく、普段のアクセサリーを楽しむ際にも参考にしてくださいね。
つける指によって指輪の意味合いが変わるって本当?
指輪はつける指によって意味合いが変わりますが、その理由は文化・歴史・宗教などによってさまざま。そもそも指輪は、カップルの永遠の愛を約束する結婚指輪以外にもさまざまな象徴を表しています。
例えば、富・権力・約束の印などが挙げられます。指輪の意味や着用の慣習は、その地に住む人々の信念や歴史的背景によって多様なので、あくまでアクセサリー業界で扱われる知識として、指ごとの意味を学んでみましょう。
左手薬指につけた場合の意味
左手薬指につける指輪は、愛・結婚・創造を表すもの。結婚とは新しい人生の始まりであり、パートナーと新生活を創造していく作業でもあります。まさに、生涯を誓う結婚指輪にぴったりの意味ですよね。
世界的に見ても、結婚指輪は左手薬指に装着することが一般的。そのため薬指は「指輪をする指」として「リングフィンガー」とも呼ばれています。
右手薬指につけた場合の意味
右手薬指につける指輪の意味は、心の安定です。着用することで精神的に整うと考えられており、冷静に自分を見つめ直したいときやインスピレーションを高めたいときなどに推奨されています。
親指につけた場合の意味
親指の指輪はサムリングと呼ばれ、「リーダーシップを発揮する」という意味。右手は勇気や力を、左手は目標を実現するためのエネルギーを与えてくれるといわれています。
小指につけた場合の意味
小指の指輪はピンキーリングと呼ばれます。右手の指輪は自分らしい魅力を引き上げてくれ、左手は恋愛運をアップする力があるのだとか。意中の異性がいる場合におすすめの指といえるでしょう。
中指につけた場合の意味
中指の指輪はミドルフィンガーリングと呼ばれ、右手は直感力を、左手は協調性を高めてくれます。大切な判断をするシーンでは右手、仲間と協力したいときは左手のようにシーンごとに着け替えていきたいですね。
人差し指につけた場合の意味
人差し指の指輪の名前は、インデックスリング。両手ともに、自立心や行動力の向上にアプローチしてくれると考えられています。とくに右手は集中力、左手は積極性を高めてくれるのだとか。特に左手人差し指は、恋愛面でのチャンスを呼び寄せてくれるそうです。
国によって違う!結婚指輪をつける指
続いて、外国における結婚指輪をつける指についてご紹介します。「結婚指輪=左手薬指」の文化はキリスト教から受け継がれたものであるため、キリスト教以外の宗教に属している人々は異なる文化を持っている場合があります。
左手薬指以外に指輪をつける国
ロシアでは、結婚指輪を右手薬指に着けることが一般的。
結婚指輪と婚約指輪を兼用する傾向にあるブラジルでは、婚約から結婚までの間は右手薬指に着けます。結婚後に、右手から左手薬指に着け替えるのだとか。
インドでは左手は不浄な手という考えがあるため、結婚指輪も右手薬指に着けます。インドに限らずヒンドゥー教の教徒は、指だけではなく両足の人差し指に指輪を着ける慣習もあるそうです。
国や宗教によって異なる、指輪をつける場所による意味
国や宗教によっては、指輪をつける場所の意味も異なります。
例えば同じキリスト教でも、プロテスタントの場合は右手薬指に着ける傾向にあるそう。理由は「血液は右手側から循環を始める」という考えがルーツになっているからだと考えられています。
またイスラム教では、開祖・マホメットが右手の小指にリングをしていたことから、ピンキーリングは直観力を磨くと考えられているそう。
指輪をつける指にまつわるQA
最後に、指輪をつける指にまつわるQ&Aをご紹介。身近なようで意外と知らないことも多い指輪の知識を、楽しく学んでみましょう。
結婚指輪や婚約指輪を右手薬指につけてもいいの?
結婚指輪や婚約指輪は、右手薬指につけても構いません。とはいえ一般的には左手薬指に着用するものであるため、事情を知らない人が見たときには「何か理由があるのかな?」と疑問を持たれる可能性があることは認識しましょう。
右手薬指に着用する際に注意したい点が、サイズ選びです。右指と左指では指輪のサイズが異なる可能性があるため、将来的に「左手に着けたい」と思っても叶わない場合があります。
左利きの人はどちらの指につける?
左利きであっても、基本的には左手の薬指に指輪をつけるのが一般的。日常生活において、利き手に指輪があると不便という場合は、右手につめても構いません。
婚約期間中、婚約指輪はどの指につける?
婚約指輪は、婚約期間中も左手薬指に着用します。とはいえ、自分の好きな指に着けても構いません。
しかし婚約指輪はおもに男性から女性に贈られるため、事前に情報を共有していない限りは左手薬指用のサイズで用意されると考えましょう。
結婚式当日、婚約指輪はどの指につける?
結婚式を行う場合、婚約指輪は右手薬指に着けることが一般的です。指輪交換の際に左手薬指に結婚指輪がはめられたら、右手薬指から婚約指輪を外し、結婚指輪の上に重ねます。
「結婚式では結婚指輪だけを目立たせたい」 という人は、当日に婚約指輪を着用したいというケースも。また着用した際も、指輪交換後に着け替えないまま「右手に婚約指輪・左手に結婚指輪」の状態で進めるケースがあります。
結婚(入籍)後、婚約指輪はどの指につける?
結婚後は、結婚指輪を日常的に装着することが一般的です。婚約指輪は、結婚記念日や義両親との会食、子どもの式典など、特別なシーンのみに着用する人が多いよう。 なかには「シーンを問わず日常使いしている」という人もいますが、婚約指輪の形状によっては傷や汚れが付着しやすい点に注意しましょう。
ペアリングはどの指につける?
結婚指輪や婚約指輪とは別に、夫婦でお揃いのペアリングを所持している人も多いものです。ペアリングはあくまでファッションアイテムであるため、好きな指に装着しても構いません。
ただし結婚指輪のデザインによっては、手元のバランスを崩したり、指輪を傷つけてしまったりする場合があります。着け心地やデザイン性、ライフスタイルと相談しながら、今後も着用し続けるかを決めていきましょう。
今回は、結婚指輪をつける指ごとの意味や、指にまつわる豆知識をご紹介しました。
結婚指輪には、長い人生をともに支え合おうとするふたりの想いが込められています。関係性が恋人から夫婦に変化するときに、一番近くで見守ってくれているものが結婚指輪なのです。
指ごとの意味を知ると、習慣として当たり前のように着けている結婚指輪がさらに輝いて見えてきます。大切な人への愛情を感じながら、今まで以上に結婚指輪のオシャレやファッションを楽しみましょう。