結婚指輪や婚約指輪のサイズに迷ったときのポイントやサイズ感の違い
結婚指輪や婚約指輪の作成では、相手に合ったサイズの情報が必要です。とはいえ初めての注文やオーダーメイドでは、隙間がないほどぴったりのサイズがよいのか、少し緩めのほうがよいのか迷ってしまいますよね。
今回は、リングサイズの選び方やポイント、選ぶ際の注意点などをご紹介します。骨格ごとにお勧めのデザインも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。ふたりにとって最高の指輪になるように、まずは正しいサイズ選びから始めていきましょう。
2023年10月06日更新
指輪のサイズ選びに迷ったときはどうする?
まず、指輪のサイズ選びにおける基礎知識をご紹介。サイズの異なる指輪は痛みや圧迫感、紛失の原因になります。店舗で注文する時点でできる限り不安をケアし、安心しながら完成を待ちましょう。
自分にぴったりのサイズに調整してもらう
指輪のサイズ選びでは、自分にぴったりのサイズに調整してもらいましょう。既製品のなかでジャストサイズがなかった場合は、必然的にオーダーメイドになります。
ジャストサイズとは、締め付けを感じずに着用できるだけではなく、外す際に少しだけ関節に引っかかる程度の大きさです。「隙間はないが、余裕を持って付け外しができるサイズ」では外れやすくなります。
好みの付け心地になるサイズ感を選ぶ
指輪サイズがあうことはもちろん、好みの付け心地になるサイズ感を選びましょう。
例えば、結婚指輪を購入する場合、日常的に指に着用するか否かによって、好みの着け心地が異なる場合があります。
「家事や仕事の最中になくさないために、ジャストサイズがよい」という人もいれば「特別な日しか着けないので、むくんだときに痛くなりにくいサイズがよい」という人もいるでしょう。
着用者の立場に寄り添い、適切なサイズを選ぶことが大切です。
サイズ直しが可能な商品を選ぶ
購入したときはジャストサイズだった指輪も、着用者の体型の変化によっては着けられなくなってしまう場合があります。可能であれば、サイズ直しができる商品から選んで購入するのがおすすめ。
特に妊娠中の相手に贈る場合は、出産後に大きく体型が変化することも考えられます。その他、装飾が華美な指輪はサイズ変更時にデザインに不具合が生じる可能性も。
注文時は、サイズアップ・サイズダウンが可能な商品かを店員さんに確認しておきましょう。
指輪のサイズ選びのポイント
続いて、指輪のサイズを選ぶ際のポイントや注意点をご紹介。せっかく予算を準備して購入した指輪も、相手が喜ばなくては意味がありません。相手のライフスタイルを想像しながら、適したサイズ選びを行いましょう。
①むくみを考慮して採寸する
指輪のサイズを測る場合は、むくみを考慮して採寸することが大切。指先がむくみやすい夕方や夜を避け、なるべく午前中からお昼までの時間帯に測りましょう。またアルコールや塩分を摂りすぎたタイミングも避けるべきです。
むくみは冷え・血胸不良によっても促進されるため、指先を温めた状態で測るとより正確になります。特に女性は生理前後でむくみやすくなるため、計測する時期には注意してくださいね。
②自分の生活スタイルや着用感の好みを把握しておく
指輪のサイズ選びでは、自分の生活スタイルや着用感の好みを把握しておきましょう。特に普段から指輪を着けない人は、購入前に1日中指輪を着けっぱなしにする日をつくることをおすすめします。
一般的にはジャストサイズに心地よさを感じる人が多いと考えられますが、なかには「多少キツいほうが安心できる」という人も。
紛失しやすい環境や仕事に携わっているかどうかも、サイズ選びの参考になります。
③試着をして、気になる点はその場で相談しておく
一部の例外を除き、基本的にすべてのジュエリーショップでは指輪の試着が可能。複数サイズの指輪を試させてもらいながら、気になる点はその場で相談しておきましょう。
例えば「少し大きいけれど、もう1号上げるとブカブカになる」と思っている人は、その旨を店員さんやオーナーさんに伝えてください。
絶妙なサイズに調整してもらえたり、同じ号数のなかでも自分に合うサイズの品を選んでもらえたりするかもしれません。
指輪のデザインによるサイズ感の違い
次は、指輪のデザインによるサイズ感の違いについて。指輪はディティールによって印象が変わるだけではなく、用途やライフスタイルによって適切なデザインが異なります。実際に販売されている既製品をチェックしながら、着用後の手元をイメージしてみましょう。
常につける前提の結婚指輪の場合
常につける前提の結婚指輪の場合、家事や日常生活で紛失しないためにややきつめが推奨されます。とはいえ、結婚後の体型変化を考えると、あえてゆるめを選択する人も多いよう。体質やライフスタイルに応じた選択が大切です。
一粒ダイヤモンドがついた指輪の場合
一粒のダイヤモンドがついた指輪の場合は、ジャストサイズや少しきつめのサイズをおすすめします。理由は、ゆるめサイズだとリングが回転し、中心がずれてしまうため。
美しいディティールを指元で再現するために、デザイン性をキープできるサイズ選びを心がけましょう。
幅が狭いデザインの指輪の場合
幅が狭いデザイン(目安:2mm前後)の指輪は、通常の指輪よりも指に当たる面積が狭くなります。そのため、多少きつめサイズでも比較的無理なく着脱できるでしょう。
ただし側面や内面が角張っていると、指に食い込んで痛みを感じる可能性があります。きつめサイズを選ぶ場合は、内側が丸くなっているデザインを選択しましょう。
幅が太いデザインの指輪の場合
幅が太いデザイン(目安:3mm以上)の指輪は、指に当たる面積が広いため、通常の指輪よりもきつく感じやすいことが特徴。
そのためジャストサイズかゆるめサイズを選ぶことで、着脱時のストレスが軽減できるでしょう。
特に4mm以上の重厚なデザインを選択する場合は、試着を重ねながら余裕のあるサイズ感を探していきましょう。
ゆるめサイズを選んだ場合のメリット・デメリット
次に、ゆるめサイズの指輪を選んだ場合のメリット・デメリットをご紹介します。失敗のないサイズ選びのために、ぜひ役立ててくださいね。
ゆるめサイズのメリット
ゆるめサイズの指輪の最大のメリットは、着脱がしやすいこと。むくんだ日やお酒を飲んだ翌日でも比較的簡単に取り外せるため、着脱時に痛みを感じにくいでしょう。多少のゆるさであればリングテープでも対応可能です。
また人間は年齢を重ねるほど代謝が落ち、同じ生活をしていても痩せにくくなっていきます。将来的に体型変化が起こったときでも、ゆるめサイズであればきつさを感じずに身につけられるでしょう。
ゆるめサイズのデメリット
ゆるめサイズで指輪を作ると、日常生活のなかで根元から抜けてしまうリスクがあります。締め付けや圧迫感はありませんが、紛失防止のためには上からジャストサイズの指輪を重ね付けする必要があるでしょう。
指の中で指輪が動きやすいため、隣の指に着用している指輪を傷つけてしまう可能性もあります。またハンドクリームやハンドソープなどで滑りやすく、手を握ったときに痛みを感じやすくなるでしょう。
きつめサイズを選んだ場合のメリット・デメリット
次に、きつめサイズの指輪を選んだ場合のメリット・デメリットをご紹介します。
特に「必ず左手薬指に指輪を着けたい」という場合、少しの体型変化が大きなストレスにつながることも。特徴を学び、サイズ選びに役立てていきましょう。
きつめサイズのメリット
きつめサイズの指輪のメリットは、紛失しにくいこと。結婚指輪や婚約指輪のような大事な指輪であるほど、なくしたときのショックは計り知れません。紛失リスクを下げ安心感を上げられる点だけでも、きつめサイズの大きな魅力といえるでしょう。
またデザインが凝っている指輪の場合は、指で回りにくい・滑りにくいこともきつめサイズのメリット。
特にセンターにジュエリーを装着しているデザインや、シンメトリーが特徴的なデザインの場合は、常に角度が美しい状態で指輪を見せられます。
きつめサイズのデメリット
きつめサイズのデメリットは、圧迫感や痛みがでる可能性があること。楽しいお出かけやリラックスタイムの最中に指に痛みを感じると、集中力が下がってしまうでしょう。
特に痩せやすい・太りやすい体質の人は、日常的に着用しにくくなるためきつめサイズはおすすめできません。
先輩カップルの中には「何年も指輪をしていたら抜けなくなってしまった」という人も。また突発的なむくみで急に痛みを感じる場合もあります。「毎日付け外しをしたい」という人もきつめサイズは避けたほうがよいでしょう。
【骨格別】手の形の特徴とおすすめの選び方
ここでは、手の形の特徴とおすすめの選び方をご紹介します。
人間の手は、大きく分けて以下の3つの形に大別されます。
・ストレート
・ウェーブ
・ナチュラル
それぞれの特徴を学びながら自分の手のタイプと照らし合わせ、指を美しく彩ってくれる指輪を選んでいきましょう。
骨格ストレート
骨格ストレートの手は厚みがあり、手のひらに弾力感があるタイプ。サイズ感は全体的に小さめで、くるぶしは小さく、関節も目立ちません。シンプルなデザインや直線的なモチーフ、小さすぎず大きすぎないサイズ感の指輪が似合う傾向にあります。
骨格ウェーブ
骨格ウェーブは、厚みが平たく手のひら全体が薄めであることが特徴です。関節は目立ちませんが、くるぶし自体の確認は可能なタイプ。華奢なデザインや、小ぶりで繊細なデザインの指輪がよく似合います。曲線を美しく取り入れたデザインもオススメです。
骨格ナチュラル
骨格ナチュラルの手は、全体的に大きめです。筋や骨のシルエットがわかりやすく、力強い印象を受けます。手のくるぶしは大きく、関節も目立つタイプ。
手のサイズに合わせた大振り・大きめのデザインの指輪や、大胆で個性的なデザインの指輪がよく似合います。キラキラしたジュエリーは控え、天然石のようなマットな素材のアクセントを取り入れましょう。
指輪のサイズの測り方
最後に、指輪の正しいサイズを測る方法をご紹介します。
前提として、最も正確に測る際はジュエリーショップや専門店がおすすめ。店頭以外の方法は、サプライズプロポーズのように「相手のサイズを調べていることを知られたくない」という場合や、緊急でサイズを計測したい場合などに活用しましょう。
ジュエリーショップで測る
指輪を取り扱っているジュエリーショップでは、指輪ゲージ(リングゲージ)が用意されています。指輪ゲージは、複数のサイズの指輪をリング状にまとめたアイテムのこと。適した号数をすぐに把握でき、完成時のフィット感・つけ心地もイメージできます。
自分で測る
自分で測定する場合も、指輪ゲージやリングサイズ棒があると確実です。ない場合は糸を指に巻き付け、サイズを知りたい指の一番太い部分の長さを測りましょう。メジャーがあれば測りなおす必要がないためさらに簡単に。
指輪を試着して合うサイズを見つける
手元にジャストサイズの指輪がある場合は、円周を測ることで号数が調べられます。
円周を測る方法は、糸でもメジャーでも構いません。指輪の号数と円周については、こちらの記事でも紹介しているため、手元の指輪と同じサイズを照らし合わせてみましょう。
今回は、指輪のサイズ選びにおけるポイントや注意点などをご紹介しました。
サイズ選びには、指の種類や着用スタイルも大事。特に気をつけたいのが、サプライズプロポーズでのサイズ選びです。「プロポーズ後にサイズを調整しに再来店した」というエピソードも珍しくありません。
とはいえ、相手の体調や季節によって正確な指のサイズが変化する場合もあります。予算やスケジュールを含め、再来店を前提として考えたほうが安心といえるでしょう。
アフターサービスや再調整の対応が可能なブランド・店舗・デザインを加味したうえで、ベストなサイズの指輪を検討しましょう!