授かり婚徹底解説!やることリストから報告の流れ、注意点を例文付きで紹介
結婚や入籍前に妊娠し、結婚のきっかけになる「授かり婚」。
妊娠と結婚、おめでたいことが重なる一方で、不安に思うことも多いでしょう。
ここでは授かり婚のメリットデメリット、両親や職場に報告するタイミングや注意点をご紹介します。
2024年06月04日更新
Contents
- 授かり婚とは?
- 授かり婚の意味について
- できちゃった結婚(デキ婚)との違い
- 授かり婚のメリット・デメリット
- 幸せな授かり婚にするための大切なポイント
- まずは両親に報告、ふたりでこれからについて話し合う
- 授かったことを前向きに受け入れる
- 我慢しすぎずにできる範囲でやりたいことを叶える
- 授かり婚がわかったら、やることリストとその順番
- 1、お互いの両親に報告
- 2、結婚式をやるかどうか、実施時期について決める
- 3、指輪を購入する
- 4、両家顔合わせをする
- 5、入籍や名義変更手続き
- 6、友人に報告
- 7、職場に報告
- 授かり婚を両親に報告するときの注意点
- 報告する順番
- ふたりの意思と覚悟を伝える
- 手土産や身だしなみなどのマナーに注意
- 授かり婚報告時の例文
- 授かり婚を友人に報告するときの注意点
- 安定期に入るまでは親しい友達にだけ伝える
- 伝え方や伝える範囲を考慮する
- 授かり婚を職場に報告するときの注意点
- 報告するタイミング
- 報告する相手や内容
- 授かり婚に関するQ&A
- Q:両親に反対されたらどうする?
- Q:結婚式はするべき?
- Q:結婚式をするならどんな形式がおすすめ?
- Q:新婚旅行はどうする?
- Q:引っ越しのタイミングは?
- Q:授かり婚でも婚約指輪を買ってもいい?
- Q:入籍日の選び方は?
授かり婚とは?
「結婚に踏み切る良いタイミング」と捉える人も増えてきている授かり婚。年代や時代に関わらず一定数います。最近では授かり婚への理解も高まっていることで、結婚前の妊娠をネガティブに捉えられることも少なくなっています。
ここでは、授かり婚の意味やできちゃった結婚(デキ婚)との違い、授かり婚のメリット・デメリットをご紹介いたします。
授かり婚の意味について
授かり婚とは、「結婚前に子どもを授かり、その後結婚すること」を指します。
一般的に、入籍・結婚後、妊娠・出産という順序を踏むカップルが多いなかで、授かり婚は先に妊娠し、結婚の順です。
授かり婚のほかに「おめでた婚」とも言われます。
「結婚や妊娠を視野に入れた上」でのお付き合いをしているカップルに対して使い、結婚と出産、両方の幸せを味わうことができるのも授かり婚のポイントです。
授かり婚であることを伝える際は「相手と子どもで新しい家庭を築きたいと思っている」という思いと共に伝えると前向きな捉え方をしていることがわかり、両家への理解も深まるでしょう。
できちゃった結婚(デキ婚)との違い
授かり婚と同様の意味合いで、「できちゃった結婚(デキ婚)」が使われますが、授かり婚とできちゃった結婚(デキ婚)では少し意味が違います。
授かり婚は「結婚を含むふたりの未来を一緒に考えている最中のお付き合いをしていて、妊娠した」という意味で使われ、できちゃった結婚(デキ婚)は「予期しないタイミングと意思で妊娠した」といったニュアンスで使われます。
一般的に授かり婚は、前向きな印象の言葉として、できちゃった結婚(デキ婚)は「妊娠しちゃったので結婚する」と言ったイメージの言葉として使われています。
「授かり婚」は「できちゃった結婚(デキ婚)」と区別するため、前向きな考え方を持つために生まれたと言われています。
「できちゃった結婚(デキ婚)」と「授かり婚」では、妊娠・結婚に至るまでの考え方が違うことを理解しておきましょう。
授かり婚のメリット・デメリット
授かり婚のメリット・デメリットには、それぞれ以下のようなものがあげられます。
メリットとして「ポジティブに妊娠出産を捉えられる」「幸せが2倍に」「短期間で一気に進められる」などが挙げられます。ふたりが望んでの授かり婚は、二人三脚で出産・育児に取り組めるでしょう。
また、プロポーズでお互いの意思を確かめた後の工程は、ふたりで行動しなければ何も進みません。なあなあにならず、着々と進めていける点はメリットと言えるでしょう。
一方デメリットとしては、まだまだ否定的な声も少なくない点が挙げられます。「勝手だ」「配慮が足らない」「非常識だ」などの心ない言葉や態度はゼロではないでしょう。身内であっても厳しい言葉に耐えねばならないこともあるかもしれません。
また、妊娠期間と同時並行で結婚や挙式準備・各所への報告や手続きなどを進めるのはとても大変です。特に妊娠初期やつわりがひどい場合は体調不良と戦いながら進めていくことになるでしょう。
幸せな授かり婚にするための大切なポイント
授かり婚はふたりが望んだことであっても、不安や変化に驚くことばかりでしょう。
授かり婚がわかってからまずするべきは、ふたりのこれからをどうしていくのか、どう進めていくかなどの話し合いです。
授かったからこそできること、今まで計画通りに進んでいたことの見直しなど、両親に伝えることはもちろん、ふたりの将来を改めてしっかりと考えてみましょう。
まずは両親に報告、ふたりでこれからについて話し合う
授かり婚は、どちらか一方の責任や出来事ではなくふたりで話し合うべきことです。
授かり婚がわかったら両親に報告したうえで具体的にどのような手順やスケジュールで進めるか、どのようなことが想定されるかなどを話し合いましょう。
ここで話し合いができないと、意思疎通はうまくいかず今後も大事な場面で話し合うことが難しくなる場合もあります。
両家の顔合わせの際などに気まずい空気にならないよう、両親にもしっかりと伝えるための準備をすることが大切です。
授かったことを前向きに受け入れる
自分たちが思っているよりも早く妊娠してしまうと、周りはもちろんですが、自分たち自身も驚いてしまうことが多いでしょう。
「妊娠してしまった…どうしよう」ではなく、タイミングは少し早くても、そう遠くない未来だったと捉えて前向きに受け入れて過ごすことが大切です。
妊娠することは、当たり前ではなく奇跡です。望んでいたタイミングや、今なら心の余裕がある、という時には別の問題も出てくるかもしれません。
授かった命を前向きに受け入れ、これから経験する未知のことを楽しみと捉えましょう。
我慢しすぎずにできる範囲でやりたいことを叶える
ふたりの将来を真剣に考えていたとしても、思いがけないタイミングで妊娠がわかればできることは減り、できないことが増えてきて、今までふたりで計画していた通りにはいきません。
ふたりだけの時間、新婚旅行、結婚式、お金のことや住宅の購入など妊娠して体や体調にも変化が出てくるので、諦めること・考え直さなければならないことが増えていきます。
しかし、諦めるしかないと悲観するのではなく、できる範囲で行ける場所・できることを提案し、相談し合うようにしましょう。
体調の変化は人によって差があるため、多くの負担がかかります。
少しずつ変わっていく体の変化と向き合いつつ、産前産後の結婚式や時間などを楽しみに、マタニティライフを過ごしてみるのも良いでしょう。
授かり婚がわかったら、やることリストとその順番
婚約や結婚と同じく、授かり婚がわかったら報告や手続きなど、やることがたくさんあります。また、その順番も重要です。
ここでは、授かり婚がわかったら、やることと順番をリストにしてご紹介します。
1、お互いの両親に報告
ふたりでの話し合いをしつつ、お互いの両親に報告をしましょう。結婚したい人がいること・すでに赤ちゃんを授かったことを伝えておきます。メッセージではなく電話などの口頭で伝えるとふたりの口調などから覚悟も伝わりやすいでしょう。
2、結婚式をやるかどうか、実施時期について決める
結婚式や新婚旅行などの時期について検討しましょう。妊娠中なのか、出産後なのかなど実施の時期によって挙式スタイルも変化します。結婚式などの優先順位から決めていきましょう。
現在では、家族だけ・親しい友人だけ・出産前後などさまざまなケースに対応してくれる結婚式場が豊富です。
3、指輪を購入する
挙式をする場合、婚約指輪・結婚指輪なども先に探しておきましょう。
ただし妊娠出産は浮腫などの影響でサイズが大幅に変わってしまう女性がほとんどです。再度買い直すカップルも少なくありませんが、サイズ直しが後からできるブランドやデザインもあるので確認しましょう。
4、両家顔合わせをする
結納や結婚前の顔合わせと同じく、両親の顔合わせをします。ここでは、ふたりの覚悟や決意、夫婦としてやっていく気持ちをしっかり伝えます。また顔合わせは、妊婦の体調が良い日を選ぶようにしましょう。
5、入籍や名義変更手続き
入籍をしたら、各種書類や身分証、役所でのものなど全ての名義を変更し必要書類の手続きを行います。女性側が男性姓に変更をすることが多いですが、男性が女性側の姓を名乗る場合もあります。会社に提出する書類なども含めて、手続きを行いましょう。
6、友人に報告
両親に報告し、婚姻届の提出、入籍などが落ち着いたら友人への報告をしましょう。授かり婚であることや、すでに入籍していること、結婚式の予定なども伝えられる場合は伝えておきます。
7、職場に報告
家族・親しい友人への報告が終わり次第、職場にも報告をしましょう。現在の状態や体調面、今後挙式をするのであればその予定なども共有します。産休育休や仕事の引き継ぎなどについてもここで確認しておきましょう。
授かり婚を両親に報告するときの注意点
妊娠がわかり、結婚へと進む際、通常と同じく両親への報告が一番最初にするべきことです。
若い世代であれば、授かり婚への理解が高い傾向にありますが親世代からは理解を得られないこともないとは言い切れません。自分達の覚悟や信念を伝える場でもあります。
ここでは、授かり婚を両親に伝える時の注意点を例文と一緒にご紹介します。
報告する順番
結婚前の妊娠は両親に報告しづらいなど、葛藤することもあるでしょう。しかし、報告なしで進めていくのは無礼に当たりますし、なによりも今後家族になる相手に対し誠実ではありません。
報告する順番は授かり婚に関わらず一般的に「女性の両親→男性の両親」です。子育てと違い、妊娠出産は女性側の負担が大きいもの。まずは女性側の両親に挨拶し、納得や承諾をいただき安心してもらうことが重要です。
ふたりの意思と覚悟を伝える
ご両親に挨拶をし、ふたりの意思・覚悟をしっかりと伝えるようにしましょう。前もって要点を話し合っておき、ご両親に伝えます。
●授かる前から、結婚の意思があったこと
●今後どのように進めていきたいと思っているか
●必要に応じて産休育休などがお互いの会社でどの程度取れるか
などに触れつつ、覚悟と意思を伝えることで両親たちからの納得や理解を得られるでしょう。
実際の授かり婚報告時の例文も下で紹介します。
手土産や身だしなみなどのマナーに注意
お互いの挨拶に行く当日、手土産や身だしなみはかならず確認しましょう。
手土産の金額感は3,000〜10,000円程度と言われていますが、好みや好きなお店などがわかっていればそちらを優先します。
男性は特に身だしなみにも注意が必要です。ダークカラーのスーツが無難で、髭や髪型など、清潔感をいつも以上にしっかりとチェックしましょう。女性は妊娠中の身体に負荷のかからないきれいめのワンピースなどで整えます。
授かり婚報告時の例文
ここでは授かり婚の報告をする際、ご両親に伝える例文をご紹介します。お互いの両親と面識があってもなくても順番が逆になってしまったことには謝罪の意を伝えましょう。
<男性>
○○さん(女性の名前)と●年ほど将来を見据えて真剣にお付き合いをさせていただいています。結婚を考えていたところ、○○さんのお腹に赤ちゃんがいることがわかりました。順番が逆となり、ご挨拶に伺うのが遅くなってしまいましたこと申し訳ございません。
○○さんのご両親にはふたりの結婚について認めていただきたく、本日ご挨拶に参りました。未熟ではありますが○○さん(女性の名前)も子供もかならず幸せにしたいと思っています。
<女性>
□□さんと結婚の時期を考えていた矢先、この度、□□さんとの間に赤ちゃんを授かったことがわかり現在△ヶ月になります。本日は、結婚のお許しをいただきたく伺いました。
未熟者ではありますが、□□さんと力をあわせ、赤ちゃんのために一生懸命尽くしていきます。結婚を認めていただけないでしょうか?
授かり婚を友人に報告するときの注意点
赤ちゃんができたこと、結婚すること、友人に祝ってもらいたい気持ちがあって当然です。しかし、伝え方や伝える順番で関係がギクシャクしてしまうことも少なくありません。授かり婚を友人に報告するときの注意点は以下の通りです。
安定期に入るまでは親しい友達にだけ伝える
授かり婚に限らず、妊娠発覚から安定期に入るまでは本当に親しい友人のみに伝えましょう。
妊娠中の体や精神面はかなり繊細、安定期に入っても、いつ何があるかわかりませんが、安定期に入る前はさらに不安定でデリケートです。些細なストレスであっても、過剰に反応してしまうことも少なくありません。
また授かり婚であることを報告すれば、中にはあまり良いイメージを持っていない人もいるでしょう。心無い言葉や、反対の声が自分が思っているよりもストレスになってしまうことも考えられます。
伝え方や伝える範囲を考慮する
授かり婚であることを伝える際は、伝え方や伝える範囲にも考慮が必要です。
親友などの親しい友達の範囲、安定期に入ってから伝える友人の範囲は慎重に選びましょう。グループなどであれば「私だけ知らない…」など、交友関係に影響するようなことのないよう、配慮して伝えることで多くの祝福をもらえます。
誰にいつどのように伝えるのかは、パートナーなどともきちんと考えて決めましょう。
授かり婚を職場に報告するときの注意点
家族・友人と同じく、職場に報告するときにも注意が必要です。家族や友人への報告と少し違い、会社や職場の場合は産休・育休のタイミング、それに伴う引き継ぎなど、会社や部署ごとの手続きがあります。タイミング・伝え方や伝える内容に注意し、スムーズに進められるようにしましょう。
報告するタイミング
授かり婚の場合妊娠2、3ヶ月までに報告するのが理想的です。「安定期に入ってからではダメ?」という人も多いですが、体調面が不安定であることや産休育休の手続きを早める可能性などを加味しなるべく早めに伝えましょう。
また職場環境などにもよりますが、残業やバタバタしている繁忙期などに伝えるのではなく、就業時間外に報告するのがマナーと言われています。もしくは就業時間内であっても、少し時間にゆとりのあるときが良いでしょう。
報告する相手や内容
報告する相手はまず直属の上司に当たる人です。結婚と妊娠の報告をします。すでに妊娠がわかっている状態であること、今後体調面で考慮してもらうことがあるかもしれないこと、引き継ぎや産休などの申請等についても話をしておきましょう。また結婚式や有給の申請なども伝えておく必要があります。
特に体調面は、つわりなど自分でコントロールできないものです。「現在は落ち着いているけど今後ひどくなるかもしれない」「あまり食欲がないので、定期的に病院などにいく可能性がある」など、今の状態や今後の体調で不安な面などがあれば先に伝えておくのも良いでしょう。
授かり婚に関するQ&A
授かり婚ならではの疑問や不安も少なくありません。ここでは、授かり婚に関するQ&Aをご紹介します。
Q:両親に反対されたらどうする?
挨拶などの際、両親に反対された場合は一旦帰宅しましょう。その場でヒートアップしてしまえば今後の関係にも影響します。一度帰宅し、伝え方や決意を再度ふたりで話し合いましょう。
Q:結婚式はするべき?
近年では結婚式をしない若者も増えてきています。結婚式は必ずしなければいけないものではありませんが、周囲への感謝や幸せになったことを伝える場です。親族の身などの小さなものであってもすることで両親は安心するでしょう。
Q:結婚式をするならどんな形式がおすすめ?
出産前に結婚式をするのであればマタニティプランなどの形式がおすすめです。式場によってさまざまケースやプランがあるため、プランナーさんに聞いてみるのも良いでしょう。予算やイメージで挙式スタイルも変化します。フォトウェディングや挙式のみのスタイルなども体への負担が少ないでしょう。
Q:新婚旅行はどうする?
妊娠中は何よりも母体のことを考えて行動する必要があります。
そんな時にいつもと違う環境下に身を置くのはリスクを伴うもの。
新婚旅行を検討するのであれば、必ず事前にかかりつけ医に相談し、余裕のあるプランを立てたり、家から近い場所を選ぶなどの工夫をするようにしましょう。
Q:引っ越しのタイミングは?
今の家から引越しなどをする場合は8〜9ヶ月目までに済ませられると良いでしょう。お腹が大きくなるほど動くのも大変なだけではなく、9ヶ月を過ぎるといつ何があってもおかしくありません。また妊婦健診も毎週になることがほとんどのため引越し作業が難しくなります。
Q:授かり婚でも婚約指輪を買ってもいい?
授かり婚の場合は、プロポーズなどがなく婚約指輪のない状態のカップルもいます。プロポーズなどの際に渡されることの多い婚約指輪ですが授かり婚でも、もちろん購入して良いものです。
また、婚約指輪ではなく
●妊娠発覚後ふたりでペアを選びに
●妊娠出産の記念に
●出産後ご褒美に
●婚約指輪ではなく他のアクセサリー
などさまざまなパターンがあります。
Q:入籍日の選び方は?
入籍後は、さまざまな手続きがあり体力も時間もつかいます。なるべく早めの日をふたりで話し合って決めましょう。体調を考慮し、つわりなども少し落ち着いてくる6ヶ月〜7ヶ月までにしておくと安心です。
授かり婚の割合は、年々少しずつ増えつつあります。しかし、未だあまり良いイメージを持っていない人がいることも事実です。自分たちの意思や覚悟をしっかりと周りに伝えていきましょう。
特に両親や友人など、今後もサポートしてほしい・出産後の子育てを見守ってほしい相手には安心してもらえるよう準備することが大切です。「子供を授かる前から結婚を考えてお付き合いしていた」ということを伝え忘れないようにしましょう。
幸せが2倍になる授かり婚をするからこそ、周りへの配慮をわすれずふたりでなにごとも話し合って結婚生活や子育てができると良いでしょう。