仏滅に入籍してもいい?メリットとデメリットをあわせてご紹介

仏滅に入籍してもいい?メリットとデメリットをあわせてご紹介

入籍日には、大安や一粒万倍日、天赦日のようなできるだけ縁起がいいとされている日を選んだ方がいい気がしますよね。しかし、日にちにこだわりがあれば、入籍の希望日がたまたま仏滅に当たってしまうことも。仏滅に入籍するのは、よくないと言われていますがなぜなのでしょうか?

今回の記事では、仏滅に入籍したり結婚式をあげたりすることのメリット・デメリットについて徹底解説していきます。ぜひ参考にしてください。

2023年12月26日更新

Contents

  1. そもそも仏滅とは?
  2. 六曜について
  3. 仏滅について
  4. 仏滅以外の暦について
  5. 仏滅に入籍してもいい?
  6. 本人が気にしなければOK
  7. 仏滅の入籍は縁起がいいという考えも
  8. 仏滅に入籍するメリット・デメリット
  9. 仏滅に入籍するメリット
  10. 仏滅に入籍するデメリット
  11. 仏滅に結婚式をしてもいい?
  12. 仏滅に結婚式するメリット
  13. 仏滅に結婚式するデメリット
  14. ふたりが納得できる日取りを選ぼう!

そもそも仏滅とは?

「何となく縁起が悪い日」という印象がある仏滅。しかし、ぼんやりとしたイメージだけでとらえていて、どうして不吉な日と思われているのか理由を詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。まずは、仏滅が具体的にどのような意味を持つ日なのか解説していきます。

六曜について

仏滅は六曜と呼ばれる暦の中の一つです。六曜は別名六輝とも呼ばれ、元々日本の暦ではなく、干支や陰陽道といった思想を基に中国で生まれたものです。その後日本に伝わって、その日の吉凶や運勢を占うための暦として一般に広く受け入れられました。

六曜の暦は、先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の6つが順番で毎日繰り返されます。ただし、旧暦の1日だけは最初から六曜が決まっていて、毎月旧暦1日に六曜がリセットされます。つまり、旧暦の前月末日と1日の六曜がかぶった場合には、六曜が連続することになるのです。

ちなみに、旧暦の1日はそれぞれ、1月と7月が先勝、2月と8月が友引、3月と9月が先負、4月と10月が仏滅、5月と11月が大安、6月と12月が赤口となります。

仏滅について

仏滅は、「ぶつめつ」と読みます。物事が終わる日を指し、六曜の中でも最も縁起の悪い凶日と考えられています。

もともとは「虚亡」と呼ばれていて、その後「物滅」に変わり、現在では「仏滅」と呼ばれるようになりました。「仏をも滅ぼす日」という暦が表す漢字の通り、何をやっても万事上手くいかない日とされています。

同時に、悪縁を断ち切るには最適の日とされ、最近では古い状況を滅ぼして新しいスタートを切るのに適した日とポジティブなとらえ方をされることもあります。

仏という字が入っていることから、仏教に関するものだと思われがちですが、元は中国の暦なので実際には仏教とは無関係です。

仏滅以外の暦について

六曜には、仏滅以外にも先勝、友引、先負、大安、赤口5つの暦が存在します。それぞれの暦の吉凶を示す意味は下記の通りです。

【先勝】
先勝には「せんしょう」や「せんかち」などの読み方があり、「先手必勝」を意味します。「先んずれば勝つ」という意味を持ち、午前中の運勢が良いとされる日です。

吉日ではありますが、1日中いい運気が続く訳ではありません。先勝の日は、六曜で午前中と考えられている14時までが縁起がいいとされています。その後、運気が吉から凶へと切り替わります。そのため、早めに物事を済ませると吉とされる日です。


【友引】
友引は、「ともびき」や「ゆういん」と読まれます。「友を引く日」と言う通り、良いことにも悪いことにも友人を引っ張ることとなる日です。元々は「ともに引き分け」という勝負がつかない日のことでしたが、そこから現在では、友を導く日に意味が変わって使われています。

誰かが亡くなったときに「友引だから」とお葬式の日にちを1日後倒しにすることがありますよね。それは、死という状況に友を引いてしまうという考え方からです。

お葬式には向かない日ですが、入籍や結婚式などのお祝い事にとっては適した日となります。ただし、友引の日の丑の刻である11時から13時は凶とされています。

【先負】
先負の基本的な読み方は「せんぶ」ですが、「さきまけ」「せんまけ」「せんぷ」など他にも多くの読み方があります。先勝の対局となる日で、「先んずれば負ける」という意味を持ち大切なことをするのは避けたい日です。

六曜の午後に当たる14時以降に運気が回復しますので、先負の日には大切なことは午後に行うのが吉となります。

【大安】
大安は、多くの人に馴染みがある通り「たいあん」と読み、「大いに安し」という意味を持ちます。大安は、その日1日を通して万事を通じて運勢がいいとされる日です。六曜の中でも最も縁起がいい大吉日と考えられています。

大安に入籍や結婚式を考える人も多いですよね。入籍だけでなく、開業や引っ越しなど全てのことに向いている日とされています。

【赤口】
赤口も「せきぐち」「しゃっこう」「しゃっく」など、読み方の多い暦です。関口の暦名は、陰陽道の赤口神のもとにいる赤舌神という八鬼の鬼神から付けられています。赤舌神は、人や生き物を苦しめる神であることから、赤口はお祝い事には向かない凶日です。

ただし、丑の刻である11時から13時のみ吉とされる時間帯となるので、大切なことはその時間帯に行うのがおすすめです。また、「赤」という字から、火や刃物の取り扱いに注意が必要な日とも考えられています。

仏滅に入籍してもいい?

ふたりの記念日や誕生日、こだわりの語呂合わせで選びたい入籍の希望日が、たまたま仏滅に当たることもありますよね。その場合は、希望日が仏滅に当たった場合は、その日に入籍するのはダメなのでしょうか?ここからは、仏滅の入籍について詳しく解説していきます。

本人が気にしなければOK

結論から言えば、仏滅に入籍しても大丈夫です。ふたりが気にならないのであれば、仏滅に入籍することに何も問題ありません。

前述した通り、六曜は毎日順番で繰り返している暦に過ぎません。「月曜日」「火曜日」くらいの気持ちで考えても大丈夫でしょう。さらに名前や考え方自体も本来のものから変化しているものもあります。

元々は日本の暦ではないし、発祥の地である中国でも既に六曜は一般的に使われていません。「仏滅は不吉」と考えているのは、日本人だけです。

また、実際に仏滅に入籍して幸せな結婚生活を続けているカップルもたくさん存在します。仏滅に入籍したカップルの離婚率が高いということもありません。入籍の希望日がはっきりしているのであれば、根拠の薄い六曜に振りまわされる必要はないでしょう。

仏滅の入籍は縁起がいいという考えも

前述した通り、最近では仏滅は新しいスタートを切るのに縁起がいい日だという考え方もされています。

これまでのネガティブなものを終わらせて、新しい気持ちで入籍するのにもぴったりの日です。前向きにとらえて入籍の日にちに仏滅を選ぶカップルも少なくありません。

仏滅に入籍するメリット・デメリット

実際に仏滅に入籍することを考えたときに、具体的なメリットとデメリットが気になりますよね。仏滅に入籍する場合のメリットとデメリットについて、まとめました。

仏滅に入籍するメリット

仏滅に入籍するメリットには、次のようなものがあげられます。

●本当に選びたい入籍日を選べる
●手続きがスムーズ

仏滅を気にしないことで、ふたりの記念日やどちらかの誕生日、語呂合わせが素敵な日など、本当に気に入った日を入籍日とすることができます。覚えやすいゾロ目やいい夫婦の日を結婚記念日にしたい人もきっと多いですよね。結婚記念日は、毎年やってくるもの。どの日づけにするかは、入籍して終わりではないので、思い出に残る日を選びたいですよね。

仏滅に対する縁起がよくないというイメージから、実際に仏滅を入籍日として避ける人が多いのも事実です。そのため、仏滅の日は通常役所が込み合いません。婚姻届を提出するときも、ゆっくりとした雰囲気の中で手続きができるのも嬉しいポイントです。

仏滅に入籍するデメリット

仏滅に入籍するデメリットは、やはり両親や親戚からの反対に合いやすいことです。親世代にとっては、仏滅はどうしても不吉なイメージが根強くあるでしょう。

ふたりの幸せを考えての反対ではありますが、そのためになかなかスムーズに入籍の日取りが決められないこともあるかもしれません。

仏滅が入籍に適しているという解釈もあることを、伝えてみましょう。また信心深いご両親である場合は、仏滅が仏教と無関係だと分かれば安心してもらえる場合もあります。

また、六曜の大安や友引以外にも、縁起がいいとされる日にちの考え方は存在します。有名なのは、一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)や天赦日(てんしゃにち)です。

一粒万倍日は、一粒のもみが万倍に実るように、その日に始めたことが何倍にもなって返ってくるとされている日です。結婚や開業にいいと言われています。天赦日は、天が全てを許す日とされ、全ての物事が万事うまく運ぶ吉日です。

天赦日は1年に5~6日程度だけの吉日ですが、一粒万倍日は1ヶ月に5日程度と頻繁に巡ってきます。そのため、一粒万倍日と仏滅がかぶるケースも珍しくありません。仏滅であっても他の吉日とかぶっていれば、周囲の人にも理解してもらいやすいですよね。

逆に大安であっても、不成就日(ふじょうじゅび)などの他の凶日とかぶっている場合もあります。不成就日は何事も成すことができないとされる日で、入籍や結婚式には向きません。日にちの吉凶の判断基準は、六曜だけではないことを伝えるのも説得に有効な方法です。

仏滅に結婚式をしてもいい?

仏滅に結婚式をあげることも、当人同士が気にならないのであれば全く問題ありません。プロポーズや結納など、他のお祝い事に関しても仏滅を選んでも大丈夫です。仏滅に結婚式をすることには、次のようなメリットとデメリットが存在します。

仏滅に結婚式するメリット

仏滅に結婚式する主なメリットは、以下の2つです。

●式場の予約がとりやすい
結婚式の費用を安くおさえられる

大安などの吉日に結婚式場の予約をとるのは、とても大変ですよね。大安や一粒万倍日などはやはり結婚式の日取りとして人気があるので、随分前からおさえておかなくてはなりません。それに比べると仏滅の日は予約を希望する人が少ないので、希望の日にちをスムーズにおさえられます。

また、式場も混みあわないことでドタバタせずにゆっくりとした雰囲気を楽しめるでしょう。スタッフにも余裕がある分、きめ細やかなサービスが受けられることも期待できます。

仏滅を選ぶことで結婚式の費用が安くおさえられる可能性が高いのも、大きなメリットです。仏滅の日用の割引や特典を設けている式場も多く、他の日と同じサービスでも安い費用で式を執り行うことができます。

浮いた分の予算で結婚式をグレードアップすることもできるでしょう。大切な結婚式を心から満足のいくプランで行いたい人にも、仏滅の結婚式はぴったりです。

仏滅に結婚式するデメリット

仏滅に結婚式をするデメリットは、入籍と同じく周囲の人から理解が得られない場合が考えられることです。

結婚式は当人であるふたりだけでなく、親族にとっても大切なものですよね。両親や親戚に反対された状態では、自分たちふたりだけの合意で仏滅に結婚式を行うことは難しいでしょう。また、来賓のゲストの中にも「仏滅なのに…」と思う人がいるかもしれません。

無理やり意見を通したとしても、周囲の人に納得してもらえないまま式をあげるのは、さみしいですよね。ご両親を説得するときには、入籍のときと同じように丁寧に説明して理解してもらいましょう。結婚式に関しては、式場の予約や費用についての魅力もしっかり伝えて分かってもらうのがおすすめです。

ふたりが納得できる日取りを選ぼう!

仏滅は、日本ではあまり良い日とされていないため、多くの人が入籍日や結婚式の日には避ける傾向があります。しかし、入籍や結婚式の日取りは結婚するふたりの想いがなにより大切。ふたりで話し合い、決めたのならそれがベストな日でしょう。「仏滅だから」と気にしすぎず、お互いの気持ちを大事に選んでいきましょう。

本記事は、2023年12月26日公開時点の情報です。
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