会社への結婚報告のタイミングは?職場の上司・同僚に伝える時のマナーとシチュエーション別の文例集
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結婚が決まって幸せを感じている一方で、会社にどのタイミングで報告すればいいか悩んでいる方も多いでしょう。結婚前後で変化なく働き続けるなら入籍報告だけでも十分ですが、授かり婚で産休の申請が必要な場合や退職を考えているなら、無事その日を迎えられるよう職場への配慮が必要です。
今回は、結婚報告の進め方やマナーに加え、上司へのあいさつの例文もシチュエーション別にまとめました。結婚準備をスムーズに進められるように、会社へ報告するベストな時期や伝え方をこの記事で理解していきましょう。
2023年09月01日更新
Contents
- 職場への結婚報告ってなんのため?
- 職場へ結婚報告をする意味について
- 職場への結婚報告の進め方
- いつにする?
- だれにする?
- どうやって伝える?
- 何をつたえる?
- 職場への結婚報告時のマナー
- 伝える順番に気をつける
- 伝えるべき事項を明確にし、ある程度かしこまって伝える
- 職場への結婚報告時の例文
- 結婚式の予定が未定で、働き方に変化もないときに上司に伝えるときの例文
- 結婚式を実施予定かつ、招待する予定の上司に伝えるときの例文
- 結婚式を実施予定だが、招待しない上司に伝えるときの例文
- 長期休暇が欲しい場合の例文
- 結婚を機に退職する場合の例文
- 妊娠している場合の例文
- 派遣スタッフの場合の例文
- 取引先へ結婚報告をする場合の例文
職場への結婚報告ってなんのため?
結婚はプライベートなことですが、職場にも少なからず影響があります。入籍に伴う書類上の手続きや、状況によっては仕事の調整も必要になるからです。なるべくスムーズに進めるためには、上司や同僚の協力が欠かせません。
職場へ結婚報告をする意味について
職場への結婚報告が大切な理由は、部署での円滑な人間関係を保つためです。職場に十分な配慮をしないまま、長期の結婚休暇を取ったり妊娠して産休を取ったりしては迷惑が掛かりますよね。お祝いごととはいえ、結婚して急に退職するのも周りの理解を得られません。
入籍に伴って、書類上のさまざまな手続きも必要です。引っ越しによる交通費の変更、健康保険などの福利厚生の変更なども、事前に報告しておくことで総務や経理もスムーズに進められます。
職場での影響を最小限で済ませ、祝福されて結婚の日を迎えるためには、最適なタイミングで結婚報告をすることが大切なのです。
職場への結婚報告の進め方
職場へ結婚報告をする時は、「いつ」「だれに」「どうやって」「何を」伝えるかを明確にしましょう。伝えるべきことがまとまっていないと、相手もどう対応していいか判断できず、困らせてしまうかもしれません。
事前に伝えたいこと、例えば結婚式の日にちや休暇の希望日などをメモに書いて準備しておくと、必要なことをしっかり伝えられます。ただし、注意点としてメモは必要事項を確認するのみに留めましょう。
メモに書いてあることを読み上げるような姿勢は、誠実さに欠けて見られてしまいます。大切な報告は、自分の言葉で丁寧に伝えるのが一番です。
いつにする?
会社への結婚報告タイミングは、結婚が決まったら早めに済ますのがおすすめです。
長期休暇の取得や退職する場合は、3ヶ月までには報告し指示を仰ぎましょう。休暇や退職は、会社の規約の有無にもよります。規約に期日の指定があるか確認しておけば、間違いありません。
結婚式に招待したい時は、3ヶ月以上前でも日取りが決まった時点でお願いするのがベストです。仕事への影響がなく入籍報告のみなら、1ヶ月から2週間前でも支障はありません。
報告当日のタイミングとしては、昼休みや就業後の業務時間外にしましょう。仕事に関わるとは言っても、結婚はプライベートなことです。事前に「報告することがありますので、今日のお昼休み(就業後)にお時間いただけますか?」とアポイントを取っておくと、報告もスムーズにできます。
だれにする?
結婚の報告は、まず直属の上司に行います。結婚に関する手続きや休暇の取得などを円滑に進めるには、上司の理解やサポートが必要だからです。
派遣社員の場合は、一番に報告するのは派遣元の上司になります。もちろん、一緒に仕事をしている派遣先への報告も必要です。派遣元への報告を終えたら、速やかに派遣先にも報告をしておくのがベストです。
どうやって伝える?
結婚の報告をする時は、口頭で直接伝えましょう。メールでは誠意が伝わりません。普段、LINEなどのSNSでやり取りすることがあっても、大切な報告は面と向かってすべきです。
出張や外回りなどでなかなかタイミングがつかめないときは、電話やメールで「報告することがあるので、お時間いただけませんか?」と事前にアポイントを取り、後日報告する時間を設けてもらえば問題ありません。
職場結婚で部署も同じ場合は、お相手とふたりで一緒に結婚挨拶をするのがおすすめです。幸せそうなふたりの姿は好感度もよく、上司も快く受け入れて配慮してくれるでしょう。
何をつたえる?
まず伝えなければいけないのは、結婚とそれに付随して仕事にどんな影響を及ぼすかです。
「結婚式や新婚旅行で休暇が欲しい」「妊娠しているので産休を取りたい」「結婚に伴って退職する」など、自分の希望を述べつつ指示を仰ぎたい旨を伝えます。
また、結婚式の出席やスピーチをお願いしたいのであれば、予定を開けてもらえるよう日取りも先に伝えておくとスムーズです。
職場への結婚報告時のマナー
職場への結婚報告時は、迷惑や失礼のないようにマナーが大切です。結婚前も結婚後も、円滑な職場関係を続けるために、伝える順番と伝え方に注意しましょう。
伝える順番に気をつける
職場での結婚報告は、伝える順番に気を付ける必要があります。まず一番に報告すべきは、部署内を把握し管理する責任がある直属の上司です。
仲の良い同僚に先に報告することは、問題ありません。ただし、他から上司の耳に入ることのないよう、同僚には黙っておいてもらうよう頼んでおくことです。他から耳に入ったものの、本人から報告がないと信頼関係が揺らぎかねませんし、仕事の指示や配慮もしづらくなります。まずは、早めに上司の予定を確保しましょう。
さらに上の上司や部署内、他部署、取引先などは、報告の有無やタイミングを直属の上司に相談して決めるのがベターです。「じゃあ、明日の朝礼であいさつしようか?」など、上司から提案してもらえれば、周囲にも失礼になりません。
伝えるべき事項を明確にし、ある程度かしこまって伝える
結婚を直接報告する時は、何を伝えるかを明確にしておきます。伝えるべき事項が明確でないと、上司も仕事に影響があるのか何に配慮したらいいのかわかりません。
はっきりと決まっていないなら、その旨を伝えて改めて報告するなど、相手が困惑することのないよう伝え方にも気をつけましょう。
また、伝える時は、ある程度かしこまった態度や言葉遣いをするのもマナーです。結婚は人生の節目であり、プライベートなことであっても大きな出来事になります。働き方が変われば、職場への影響もあるでしょう。誠意をもって伝えるという意味でも、態度や言葉遣いは大切です。
職場への結婚報告時の例文
結婚報告で何を伝えるかは、状況に応じて異なります。ここからは、シチュエーション別に結婚報告の例文を紹介していくので、ご自身の状況に合わせて参考にしてください。
結婚式の予定が未定で、働き方に変化もないときに上司に伝えるときの例文
婚姻届の提出のみで結婚式をしない、結婚休暇は取らずに働き方も変わらないという場合も、総務や人事上の手続き等が必要です。遅くとも2週間から1ヶ月前までには結婚の予定を伝えておけば、その後もスムーズに進みます。
<例文>
このたび、結婚が決まりました。入籍は○月頃にする予定です。挙式は行なわずに、結婚後も変わらずお仕事を続けていくつもりです。準備などでお休みをいただくこともあるかと思いますが、今後ともご指導のほどよろしくお願い致します。
結婚式を実施予定かつ、招待する予定の上司に伝えるときの例文
上司に結婚式に列席してもらいたい場合は、日取りも一緒に伝えましょう。スピーチをお願いするなら、そのことも一言伝えておき、招待状は後日手渡しをします。
<例文>
このたび、結婚することになりました。○月に結婚式を挙げる予定ですが、ご列席と披露宴でのスピーチをお願いできたらと思っていますがいかがでしょうか。招待状は改めてお渡しさせていただきます。今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い致します。
結婚式を実施予定だが、招待しない上司に伝えるときの例文
結婚式に上司を招待しない場合は、失礼のないように伝えましょう。親族だけの家族婚やフォトウェディングだけのカップルも多いので、そのように伝えれば問題ありません。
<例文>
このたび、結婚が決まったのでご報告させていただきます。結婚式を○月に挙げようと思っていますが、身内のみでこじんまり行う予定です。準備などでお休みをいただくこともあるかと思いますが、迷惑を掛けないよう仕事も頑張ってまいりますので、今後ともよろしくお願い致します。
長期休暇が欲しい場合の例文
長期休暇を取ることで、職場に何らかの迷惑を掛けてしまうこともあるでしょう。早めに伝えて仕事に影響がないよう調整するなど、周囲に配慮した行動をとるのがマナーです。
<例文>
このたび、結婚が決まりました。○月に結婚式と新婚旅行を考えており、10日間ほど長期休暇をいただきたいと思っています。ご迷惑をお掛けして大変恐縮ですが、よろしくお願い致します。
結婚を機に退職する場合の例文
退職する時は、3ヶ月前に退職の希望を伝えるのが一般的です。これは会社の規定によっても異なるので、結婚の話が出たら早めに確認しておきましょう。
<例文>
このたび、結婚することになりました。お相手の県外への転勤が決まり私も一緒に行くことになったので、大変恐縮ですが○月末で会社を退職させていただきたいと思います。引継ぎなどでご迷惑をお掛けしますが、最後まで精いっぱい働かせていただきますので、どうぞよろしくお願い致します。
妊娠している場合の例文
授かり婚の場合は、結婚準備とともに出産や産休に向けても職場の協力が大切です。例文は産後も仕事を続ける予定でのあいさつになりますが、結婚や出産のタイミングで退職する場合もあります。
産休を取るにしても、仕事の引継ぎや手続きが必要です。その点も考慮して快く協力してもらえるよう、早めに報告しましょう。
<例文>
このたび、結婚することになりました。子供も授かりまして、○月に出産予定です。出産後も仕事を続けていきたいと考えています。今後、結婚式や産休のことなどもご相談させてください。ご迷惑をお掛けすることもあるかと思いますが、精いっぱい頑張りますので引き続きご指導のほどよろしくお願い致します。
派遣スタッフの場合の例文
派遣社員の場合は、派遣先ではなく派遣元の上司にまず報告します。住所変更や社会保険などの手続きは、派遣元の対応になるからです。派遣元の上司に報告後、派遣先への報告をどうするか相談するとよいでしょう。
<例文>
このたび、○月に結婚入籍をすることになりました。結婚式と新婚旅行で少しまとまったお休みをいただきたいと思っています。また、仕事はこのまま続けさせていただくつもりですが、勤務先への報告はどうしたらいいでしょうか。
取引先へ結婚報告をする場合の例文
取引先は、名字が変わる、まとまった休みを取るため仕事に影響があるといったことがなければ、結婚報告は必ずしも必要ありません。しかし、仕事でお世話になっていたりプライベートの会話もしたりと親しい付き合いがあるなら、タイミングを見計らって伝えておくといいでしょう。結婚の報告をすることで、結婚後も円滑に仕事を進められることもあるからです。
<例文>
私事ではありますが、このたび結婚が決まりました。結婚式の前後はお休みをいただくこともありますが、働き方は変わりません。名前も旧姓のまま仕事を続けるつもりです。今後ともよろしくお願い致します。
結婚自体はプライベートなことですが、生活の一部である会社への影響は当然あります。仕事を続けるにしても退職するにしても、結婚報告をベストなタイミングで行うことで、その後も良好な関係を築きつつ祝福ムードの中で結婚の日を迎えられます。失敗すると変な軋轢が生まれ、会社でぎくしゃくしてしまうことも。気持ちよく受け入れてもらえるように、マナーを考慮した結婚報告を心掛けましょう。