年賀状で結婚報告をしてもいい?送る時のマナーや状況別の文例集も徹底解説
新年の挨拶や近況報告、日頃の感謝などを伝えるために送るのが、年賀状。結婚したばかりのカップルであれば、年賀状で結婚報告をすることもあるでしょう。
しかし、報告する相手によっては、年賀状では失礼にならないか悩みますよね。結婚の時期によっては、年賀状だと報告のタイミングが遅くなってしまうことも。
そこで今回は、年賀状で結婚報告をしてもいいのか、送る時のマナーについてまとめました。
状況ごとの結婚報告の文例集も紹介しているので、年賀状を作る時のポイントと併せて、自分たちで準備する際の参考にしてください。
2023年11月21日更新
Contents
- 結婚報告は年賀状でしたほうがいい?
- 年賀状で報告してもしなくてもOK
- 年賀状で結婚報告をするときのマナー
- 送る時期
- 送る相手
- 一般的な年賀状のマナーも守る
- 結婚報告を年賀状でするときの文例
- 結婚式に招待した人に送る文例
- 結婚式に招待していない人に送る文例
- 結婚式を開催予定だが、まだ開催していないときに送る文例
- 結婚式の開催が未定のときに送る文例
- 結婚式をする予定がないときに送る文例
- 暑中見舞いとして送るときの文例
- 残暑見舞いとして送るときの文例
- 喪中の相手に送るときの文例
- 結婚報告の年賀状に関するQ&A
- Q. デザインはどうやってつくる?
- Q. 写真はいれたほうがいい?
- Q. 春に入籍したので、年末まで時間が空いてしまうけど年賀状として出してもいい?
- Q. 結婚式に招待した人全員に送るべき?
- Q. 最近は年賀状を送ってなかったけど、突然送ってもいい?
- Q. 年賀状以外で結婚報告をするおすすめの方法は?
- マナーを守りながら大切な方へ結婚報告を
結婚報告は年賀状でしたほうがいい?
年賀状は、新年の挨拶や旧年のお礼、相手の健康などを願い送るものですが、近況報告も兼ねることができます。では、結婚報告は年賀状でしたほうがいいのでしょうか。
年賀状で報告してもしなくてもOK
結論から言うと、年賀状での結婚報告は、してもしなくても問題ありません。すでに別のタイミングで結婚報告をしている場合は、あえて年賀状で報告する必要はないでしょう。
しかし、一年の後半に結婚式や入籍をおこなった場合は、年賀状での結婚報告はちょうどいいタイミングになります。改めて結婚報告をするよりは、年賀状での挨拶に沿えて伝えるのがスマートです。
年賀状で結婚報告をするときのマナー
年賀状の良さは、普段から付き合いのある人だけでなく、しばらく連絡を取り合っていない人にも、さりげなく結婚報告ができることです。
しかし、結婚報告を年賀状で送る場合にも、マナーがあります。結婚報告を送る時期や相手、一般的な年賀状のマナーも含めて、解説していきます。
送る時期
結婚報告は、結婚式や入籍後1~2ヶ月以内におこなうのがマナーです。10月から12月の間に結婚式や入籍をおこなったのであれば、年賀状で結婚報告をしても問題ありません。
しかし、それより前に結婚式や入籍をおこなっている場合、日頃から付き合いのある人への報告を年賀状で済ますのはNGです。年賀状の時期を待たずに、一般的な結婚報告のはがきで早めに報告する方がいいでしょう。
送る相手
年賀状は、日頃からお付き合いのある人、これからもお世話になる人に送ります。家族や親戚、上司などの仕事関係、友人知人などです。
しばらく連絡を取り合っていない人にも、名字が変わったことや新居に引っ越したことを伝える機会になります。
一般的な年賀状のマナーも守る
結婚報告を兼ねていると言っても、年賀状の基本は年始の挨拶をするためのものです。まずは一般的な年賀状のマナーを守って、結婚報告をおこないましょう。
年賀状は、年始から松の内の間に届くように出すのがマナーです。松の内は、関東・東北や九州地方では1月7日、関西地方では1月15日とされています。
できれば元旦に届くのが望ましいのですが、12月25日までに投函すれば大丈夫でしょう。
また、喪中に年賀状を送るのはNGです。相手が喪中の場合は、年賀状ではなく寒中見舞いを送ります。自分たちが喪中の場合も同じです。
12月上旬までに喪中はがきを送り、結婚報告は寒中見舞いでおこないましょう。
結婚報告を年賀状でするときの文例
ここからは、結婚報告を年賀状でおこなう時の例文を紹介していきます。年賀状以外の方法で結婚報告をする場合の文例も併せて紹介しているので、参考にしてください。
年賀状で結婚報告をする時のポイントは、次の3つが挙げられます。
・忌み言葉を使わない
・句読点を使わない
・カッコ書きで旧姓も載せる(例:〇〇 〇〇(旧姓△△))
名前は連名で書くのが一般的ですが、個人的な付き合いの人には連名にしなくても問題ありません。文例は、目上の方の場合はかしこまった文面で、友達など気楽な付き合いの人の場合はくだけた感じでと、書き方を変えるといいでしょう。
また、文章をすべて印刷にせずに、一言でも手書きのメッセージを入れるのもおすすめです。
結婚式に招待した人に送る文例
あけましておめでとうございます
昨年は おいそがしい中私たちの結婚式にご出席いただき
誠にありがとうございました
初めてのお正月を無事迎えることができたのも みなさまの温かい祝福のおかげです
まだまだ未熟なふたりですが
本年も変わらぬご交誼をよろしくお願い申し上げます
結婚式に招待していない人に送る文例
新年おめでとうございます
ご報告が遅れましたが
私たちは昨年〇月〇日に入籍いたしました
これからはふたりで力を合わせ温かい家庭を築いていきたいと思います
今後とも末永いお付き合いをよろしくお願い申し上げます
結婚式を開催予定だが、まだ開催していないときに送る文例
新春のお慶びを申し上げます
私事ですが 昨年〇月〇日に結婚しました
今年は日頃お世話になっている皆さまをお招きして
ささやかながら結婚披露宴をおこなう予定です
今後ともどうぞよろしくお願いいたします
結婚式の開催が未定のときに送る文例
謹賀新年
昨年中は大変お世話になりました
私たちは〇月〇日に婚姻届けを提出いたしました
皆さまに日頃の感謝を伝える場として結婚式ができたらと考えておりますが
今のところ未定です
いずれ改めてご挨拶できればと思っています
今後ともよろしくお願いいたします
結婚式をする予定がないときに送る文例
恭賀新年
私事で恐縮ですが昨年〇月に入籍し新しい生活をスタートしました
挙式披露宴はおこなわず親族のみで会食というかたちを取らせていただいたため
ご報告が遅くなり申し訳ありません
これからはふたりで力を合わせて幸せな家庭を築いていきたいと思います
未熟なふたりですが今後ともよろしくお願いいたします
暑中見舞いとして送るときの文例
暑中お見舞い申し上げます
厳しい暑さが続いておりますが いかがお過ごしでしょうか
私たちは〇月〇日に結婚し ふたりで新たな人生を歩み始めました
今後も変わらぬお付き合いの程 よろしくお願いいたします
酷暑の折 どうぞご自愛ください
残暑見舞いとして送るときの文例
残暑お見舞い申し上げます
残暑厳しい折 いかがお過ごしでしょうか
私たちは〇月〇日に結婚いたしました
これからはふたりで温かい家庭を築いてまいります
今後ともご指導のほど どうぞよろしくお願い申し上げます
まだしばらく残暑が続くようですが どうぞご自愛ください
喪中の相手に送るときの文例
寒さ厳しい折 いかがお過ごしでしょうか
私たちは昨年〇月〇日に婚姻届けを提出いたしました
本年も変わらぬお付き合いの程よろしくお願い致します
時節柄くれぐれもご自愛くださいますようお祈り申し上げます
結婚報告の年賀状に関するQ&A
最後に、年賀状で結婚報告をするときのよくある疑問について、解説していきます。
Q. デザインはどうやってつくる?
年賀状デザインは、アプリやWEBサービスなどに、おしゃれなテンプレートがたくさんあります。その中には結婚報告用のデザインもあるので、写真や文章を少し変えるだけでふたりらしい年賀状を簡単に作ることができます。
自作する場合は、結婚式の写真や結婚が分かるようなイラストを使うと、分かりやすいですよ。しかし、あくまで年賀状であることを念頭に置き、新年の挨拶と相手を気遣う内容を主体にした方が、印象がよいでしょう。
Q. 写真はいれたほうがいい?
年賀状で結婚報告をする場合、必ずしも写真入りでなくても大丈夫です。しかし、年賀はがきにふたりの写真があった方が、相手にも伝わりやすいでしょう。
結婚式に参列してくれた方や、招待できなかったけれど親しい方には、写真入りが喜ばれます。まだふたりで挨拶ができていない人には、写真入りの年賀状で相手の顔を知ってもらうことも大切です。
Q. 春に入籍したので、年末まで時間が空いてしまうけど年賀状として出してもいい?
結婚報告は、結婚してから1~2ヶ月以内にするのがマナーです。春に入籍したのであれば、年賀状を待たず一般的な結婚報告はがきを送るか、暑中見舞いや残暑見舞いとして出すのがベストでしょう。
Q. 結婚式に招待した人全員に送るべき?
結婚式に招待した人は、ふたりにとって大切な人たちです。今後のお付き合いのことも考えて、招待した人には年賀状を送った方が印象はいいでしょう。
特に、家族や親戚、上司などの目上の人には、礼儀として年賀状を送った方が失礼になりません。
Q. 最近は年賀状を送ってなかったけど、突然送ってもいい?
年賀状での結婚報告は、名字や住所の変更を伝える意味もあります。また、結婚は人生の節目となるので、近況を報告するいいタイミングでもあり、突然送っても失礼にはなりません。
ただし、結婚報告を前面に出し過ぎるのは、控えた方が無難です。年賀状は、年始の挨拶や相手の健康などを願うもの。結婚は、一言付け加える程度にしておくのがいいでしょう。
Q. 年賀状以外で結婚報告をするおすすめの方法は?
結婚報告は、いつおこなっても問題ありません。年賀状以外でも、暑中見舞いや残暑見舞いなど、季節の挨拶に合わせておこなうのもおすすめです。
直接訪問して報告したり、食事の場を設けてたりしてもいいでしょう。年賀状にこだわらずに、結婚したら早めに報告することが大切です。
マナーを守りながら大切な方へ結婚報告を
結婚報告を年賀状でしてもいいのか迷いますよね。年賀状は、新年の挨拶に送るもので、日頃の感謝だけでなく近況を報告することもできます。そのため、年賀状で結婚報告をするのは、何も失礼にあたりません。
ただし、結婚報告は、入籍や結婚式後の1~2ヶ月以内におこなうのがマナーです。9月頃までに結婚した人は、別で結婚報告をおこなったうえで年賀状を出すとよいでしょう。
年賀状は年始の挨拶や相手を気遣う内容を主体にし、結婚報告を前面に出し過ぎないのがポイントです。送る相手に失礼のないよう参考文例も見ながら、ふたりの気持ちがこもった年賀状を作りましょう。