両家の顔合わせをカジュアルに行うには?当日の進め方や、成功させるポイントも
結婚が決まり、お互いの両親に挨拶をしたら、次に行うのが両家の顔合わせ。婚約の儀式として行うのが結納ですが、最近では結納を行わずに、顔合わせの食事会で済ますことも多くなりました。
また、顔合わせも「カジュアルに行いたい」と考えるカップルが増えてきています。しかし、カジュアルな顔合わせと言っても、お互いの両親を紹介する大切な場。どのようにすればいいか、悩んでいるカップルも多いでしょう。
そこでこの記事では、カジュアルな顔合わせ食事会のつくり方や、当日までに準備することをまとめました。成功のポイントも解説しているので、ぜひ参考にして、両家の顔合わせを成功させましょう。
2023年11月21日更新
Contents
カジュアルな顔合わせって?一般的な顔合わせとの違い
カジュアルな顔合わせとはどのようなものなのでしょうか。ここでは、一般的な顔合わせの内容や、カジュアルな顔合わせをする際のポイントについて、解説していきます。
一般的な両家顔合わせについて
両家顔合わせの会場は、格式のある料亭やレストラン、ホテルなどが一般的です。結婚式を行う式場内で、個室を貸し切って行うこともあります。
料理はフレンチや懐石料理などのコース料理が定番で、予算はひとり¥5,000~10,000が相場です。両家が遠方から揃う場合には、交通費や宿泊費も必要になります。
服装は、女性はワンピースやツーピース、男性はスーツといったセミフォーマルスタイルが一般的です。女性側は和装で、振袖を着ることもあります。
両家顔合わせは結納とは違うので、結納金・結納品の交換はありません。その代わりに、婚約品(婚約指輪など)を渡したり、お披露目をしたりすることで、ふたりの婚約を報告することがほとんどです。
カジュアルな顔合わせにするにはどうすればいい?
かしこまった雰囲気のある一般的な顔合わせを、カジュアルなものにするには次の点を考慮するといいでしょう。
・会食場所のランクを下げる
・料理の予算を下げる
・服装をカジュアルにする
高級なレストランや料亭は、ドレスコード必須の場合もあります。どうしても堅苦しくなりがちなので、カジュアルな食事会にするには、お店選びが大切です。
また、高級なコース料理は、それだけで緊張してしまうもの。予算を下げることで、カジュアルな雰囲気になります。同じお店でも、ディナーをランチに変えるだけで、カジュアルな雰囲気になりますよ。
さらに、服装をセミフォーマルから少しカジュアルスタイルにすることで、リラックスした食事会になるでしょう。
カジュアルな顔合わせを開催するまで
1、お店選び
顔合わせをカジュアルなスタイルにするには、お店選びが大切です。格式がありドレスコードがあるお店は、どうしても堅苦しくなってしまいがち。ラフな服装でも大丈夫なお店がおすすめです。
また、あまりカジュアル過ぎると、落ち着きのない食事会になってしまうため、できれば個室のあるレストランがいいでしょう。時間帯としては、ディナータイムよりランチの方が、カジュアル感のある雰囲気となります。
結婚式場でも、アットホームなゲストハウスなら、かしこまった雰囲気になりにくいでしょう。
顔合わせに出席するのは、新郎新婦となるふたりと両親ですが、兄弟姉妹やその子供が同席しても大丈夫です。人数のバランスもあるので、両家の親に相談して、どこまで呼ぶのか決めるといいでしょう。人数や顔ぶれも考えて、お店選びを進めるのがポイントです。
2、料理・ドリンク
カジュアルな顔合わせとはいえ、料理はコース料理がよいでしょう。ゆっくりと時間をかけて食事を進めるコース料理は、会話しながら親睦を図る食事会におすすめです。
また、それぞれが食べたいものを食べる流れだと、支払いの分担などが悩ましくなります。基本的には結婚するふたりが負担しますが、両家で差がないようにするのがベストです。
内容は、フレンチや和食以外にも、イタリアンや中華など、どれを選んでも問題ありません。ただし、全員が楽しめる料理を選ぶように、両親にも相談して決めましょう。
予算的には、ひとり¥3,000〜¥5,000くらいが適当です。これにドリンク代が追加されますが、飲み放題プランがあればつけておくといいでしょう。お酒をたくさん飲む人がいると、やはりその支払いで帰り際にもたつきがちになるからです。
3、食事会の流れ
カジュアルな顔合わせでも、食事会の流れは決めておいた方がスムーズに進みます。両家の親睦も深まり、ふたりへの信頼も高まりますよ。基本的には、次のような流れで進めていくといいでしょう。
【顔合わせの流れ例】
・初めの挨拶
・それぞれの家族を紹介
・乾杯
・食事歓談
・婚約品(婚約指輪など)の披露
・食事歓談
・結びの挨拶
両家の顔合わせを仕切るのは、新郎新婦です。そのため、最初の挨拶は新郎もしくはふたりで行うのがいいでしょう。
乾杯の挨拶に決まりはありませんが、両家を代表して新郎の父親にお願いするのが一般的です。結びの挨拶も、新郎か新郎の父親が行います。
家族の紹介は、ふたりが先導して紹介していくといいでしょう。そこで、一言ずつ自己紹介してもらうと、相手側にも人柄が伝わり場も和みやすくなります。
歓談中も、雰囲気が途切れてしまわないように、話のネタを用意していくのもおすすめです。進行やお互いのプロフィールを載せたしおりを用意し、それをもとに進めるのもいいでしょう。
4、服装
服装は、ラフすぎないキレイめな洋装が、カジュアルな顔合わせにふさわしいです。セミフォーマルと普段着の間のスマートカジュアルでまとめると、上品で印象のいい服装になるでしょう。
【服装例(男性)】
・襟付きシャツにジャケットを着用し、ズボンはスラックスでまとめる
・全体の色味をダークトーンにすると、上品に見える
・トップスが上品なら、ズボンはチノパンでもOK
・ノーネクタイでもOK
・スニーカーや素足はNG
【服装例(女性)】
・明るい色のシンプルなワンピースやブラウスとスカート
・トップスがカットソーやニット素材の場合は、ジャケットを羽織るなどできれいめなコーディネートにまとめる
・上品なパンツスタイルでもOK
・アクセサリーは派手すぎず、適度に華やかなものをつける
・足元はパンプスで、サンダルなどカジュアルすぎるものは避ける
カジュアルな顔合わせといっても、親同士を会わせて結婚挨拶をする大切な場所です。お互いの印象は大切なので、清潔感のあるスマートな服装でのぞみましょう。
あまりデザインやシルエットの凝ったものは、派手な印象になってしまうので、控えめなコーディネートが無難です。髪型やメイクも、清潔感のある上品なイメージにまとめましょう。
5、手土産
手土産は、あってもなくてもどちらでも構いません。もし用意するなら、お互いに相談し、両家に差がないよう心掛けましょう。
相手の両親が好きなものや、地元の銘菓などは、食事中の話題にもできるのでおすすめです。
カジュアルな顔合わせを成功させるポイント
最後に、カジュアルな顔合わせを成功させるポイントを3つ紹介します。
カジュアルと言っても、両家が対面する大切な機会です。なるべく不備なく食事会を成功させるために、しっかり確認しておきましょう。
事前にカジュアルな雰囲気であることを伝える
ふたりがカジュアルな顔合わせと思っていても、お互いの家族はそう捉えていないことも有り得ます。参加する家族には、事前にカジュアルな雰囲気であることを、しっかり伝えておきましょう。
カジュアルと言っても、人によってイメージが異なります。「カジュアルな雰囲気だから」と一言で済ますのではなく、認識を両家で合わせておくことも大切です。
できれば、お店選びの段階から、両家の親に意見を聞きながら決めると、後から認識の違いが起きにくいでしょう。どのような料理にするのか、場所や時間なども、事前に相談しておくことで、両親も安心して顔合わせを迎えられますよ。
特に、服装は両家で差がありすぎると、それだけで気まずくなってしまいます。ふたりが家族と相談しながら、当日の服装についても両家で示し合わせておきましょう。
両親と同居していれば服装もチェックできますが、すでに離れて暮らしているなら、具体例を出して服装の指示をしておくのもありですよ。
日程や会場案内は事前に責任を持って行う
顔合わせの日程や会場への案内は、ふたりが責任を持ってしっかり行いましょう。
今はスマートフォンで気軽に連絡ができてしまうため、日時や場所をしっかり伝えておかなくてもどうにかなると思いがちです。しかし、大切な顔合わせに遅刻したり迷ったりしてしまうと、印象も悪くなってしまいます。
顔合わせを行う場所は、ふたりや家族の誰もが知っている場所とは限りません。それぞれがどこに住んでいるのか、どこで結婚式を挙げるのかによっても、顔合わせにふさわしい場所の選択肢が変わります。
両親が地方に住んでいて、ふたりが東京にいる場合、両親には都内まで来てもらうことになるかもしれません。もしくは、どちらかの地元に行くこともあるでしょう。または、新幹線の駅がある大阪や、名古屋、京都など、行きやすい場所に集合することもあります。
わざわざ来てもらうのであれば、新幹線の時間や駅の降り口などまでしっかり示し合わせたうえで、最寄り駅まで迎えに行くのがベストです。
それぞれが車でお店に向かう場合でも、当日改めて時間を確認しておくと安心でしょう。ふたりが両親とは別でお店に向かうなら、早めに着いておき両親を迎える形で待っているのがスマートです。
本人たちふたりでしっかり進行する
結納を進行するのは男性側の父親ですが、顔合わせの食事会はふたりが主催になります。参加した全員が安心して過ごせるように、本人たちふたりがしっかりと進行しましょう。
進行は食事会の中だけでなく、家族を迎えお店に入るときから始まっています。まずは、全員が迷わずに席につけるように、ふたりが先導することです。
選んだお店が顔合わせに慣れているなら、段取りもわかっているでしょう。しかし、カジュアルな顔合わせだと、顔合わせの食事会に馴染みのないお店もあります。スムーズに進めるためには、予約時に顔合わせを行うことを伝えておくのが大切です。
顔合わせの食事会では、最中に挨拶や乾杯、お互いの家族の紹介などの進行があります。慣れていないお店だと、料理のタイミングなどが進行と被り、段取りが悪くなってしまいがちです。
可能なら、一度そのお店に足を運び流れを相談しておくと、当日も安心して顔合わせを進めることができるでしょう。
顔合わせの進行を、しっかり決めておくこともポイントです。メモ書きでもわかるものを用意しておいたり、顔合わせのしおりを作ったりして、スムーズに進むように準備しておくといいでしょう。
しおりには、和やかに会話がはずむように、それぞれの趣味など話題になりそうなことを載せるのもおすすめです。
また、最後の支払いについても、どうするかを事前に決めておくといいでしょう。顔合わせの費用はふたりが払ったり、両家で折半したりしますが、会計時にどうするかを話し合っていてはもたついた雰囲気になってしまいます。
事前に支払いを済ませておく、その場ではどちらかが全額支払って後で集めるなど、支払方法も決めておくことで、スマートに顔合わせを終えられるでしょう。
ポイントを押さえてカジュアルな顔合わせを成功させよう
結婚が決まったら行うのが、両家の顔合わせです。最近では、結納を行うことが少なくなったため、顔合わせが初めて両家が揃う場となります。
顔合わせは、かしこまったレストランや料亭などで行うことが一般的ですが、時代に合わせてカジュアルに行うカップルも増えてきました。しかし、カジュアルと言っても、お互いの印象を良くするためにも、ある程度のマナーや常識は必要です。
結納は男性側の父親が仕切りますが、食事会は新郎新婦のふたりが仕切ります。そのためには、場所の選び方や食事の内容、当日の服装や進行まで、しっかり考えて決めておくことが大切です。
きちんと準備を整えておくことで、ふたりだけでなく両家の家族も安心して顔合わせを迎えられます。カジュアルな顔合わせとはどんなものなのか、ふたりで認識のずれのないよう理解し、会話のはずむ楽しい顔合わせ食事会を開催しましょう。