彼氏の親に挨拶する時に気を付けるポイントは?挨拶前の準備から当日のマナーまで解説
彼氏の親に挨拶に伺う時、どのように接したらいいのか、身だしなみやマナーなど気なる人もいるでしょう。今後の将来を考えて、ご両親といい関係性を築いていきたいですよね。
今回は、挨拶や食事の際のマナー、手土産の選び方などを紹介していきます。マナーや言葉遣いなどが不安な人は、事前にしっかり準備をしておきましょう。時間を作ってくれたご両親と楽しい時間を過ごせるように、参考にしてくださいね。
2023年12月19日更新
Contents
彼氏の親に好印象を与える挨拶のポイント
初対面の場合は、第一印象が大切です。印象を左右する身だしなみは重要なポイントになります。ここでは、TPOに合った服装や手土産の選び方、挨拶の時の話題選びなど紹介していきます。
実家へ伺うのは緊張するかもしれませんが、緊張しているのはご両親も一緒です。楽しい時間を過ごせるように、お互いが話しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
清潔感のある服装を心がける
服装選びのテーマは清潔感です。当日「着ていく服がない」と困ることがないように、事前にしっかり準備しましょう。シワや汚れが目立つ服は清潔感があるとは言えませんよね。ご挨拶に伺う時に着る服は、なかなか着用する機会がない人も多いでしょう。クローゼットに綺麗にしまっていても、シワや汚れがついてしまっていることもあります。早めに状態を確認しクリーニングなどメンテナンスをしておきましょう。
服装は、ひざ下丈のワンピースが上品で素敵です。自宅に伺うと座ることが多いので、膝が隠れる丈がいいでしょう。ワンピース以外なら、トップスはTシャツなどカジュアルなものは避け、ブラウスなどにスカートの組み合わせも最適です。色合いは、顔色が明るく見え、派手な印象にならないベーシックカラーがおすすめです。露出は控えめにし、お辞儀をした時に胸元が気にならないか確認しましょう。
自宅では靴を脱ぐので、ストッキングからフットネイルが見えます。派手なネイルは控え、ストッキングは傷が入る可能性があるので、予備を用意しておくと安心です。
服装に合わせた清潔感のあるメイク、髪型、小物選びをしてトータルコーディネートを目指しましょう。清潔感のある服装を選んでも、華美なアクセサリーやメイクをするとバランスが悪くなります。
身だしなみを整えるためには時間がかかります。その費やした時間は相手に伝わり、「しっかり考えて準備してきてくれた」と好印象を与えるでしょう。
言葉遣いに気を付ける
丁寧な言葉遣いを心がけましょう。ご両親との言葉遣いは気を付けていても、彼との会話では気を抜いてしまっていることがあるので注意が必要です。話が盛り上がると言葉遣いが砕けすぎてしまうことがあるため、意識的に気を付けましょう。お礼や挨拶などをしっかり言えると印象が良くなります。基本的なことですが、人柄が現れる部分でもあるため、心がけるといいでしょう。
彼のことは、あだ名や彼、彼氏などの呼び方ではなく、「〇〇さん」と呼びましょう。ご両親に話しかける時は、「義父さん」「義母さん」ではなく「〇〇さんのお父さん」「〇〇さんのお母さん」と呼びかけます。
常に笑顔を心がける
緊張からうつむき加減になってしまい、目を見て話せないという人もいるでしょう。もし、逆の立場なら、うつむき加減で目が合わない人より、目を見て笑顔で話しかけてくれる人のほうが好印象ですよね。常に笑顔でいることが難しい人は、口角を上げて微笑むだけでもOKです。
会話が得意ではない人は、話を聞きながら笑顔で相槌を打つだけでも、話を楽しそうに聞いてくれているという印象を与え、好感度が高くなるでしょう。笑顔や、口角を上げていることで、人見知りや緊張をしているとはいえ誠実さが伝わります。
気の利いた手土産を用意する
手土産を選ぶ場合は、ご両親の好みや苦手な物、食べられない物がないか確認しておきましょう。この情報が当日の会話の話題にも活かされることがあります。しっかりリサーチし、挨拶当日に「聞いておけば良かった…」と思うことがないように準備しておきましょう。
高すぎる金額の手土産はご両親に気をつかわせてしまうので、3,000円~5,000円程度の物を選びます。日持ちしない物は避け、切り分けが必要ない個包装の物を選ぶといいでしょう。
和菓子の場合は、傷みにくく日持ちもする水分量の少ない最中や羊羹がおすすめです。洋菓子の場合はバームクーヘンや焼き菓子の詰め合わせなどがいいでしょう。
紅茶やコーヒー、抹茶などお菓子に合うものを添えると気が利いていると好印象に。お酒が好きなご両親にお酒を贈る場合は、ちょっとしたおつまみを添えるのもオススメです。
手土産をきっかけに会話が弾むこともあります。地元の名産品を手土産にすると出身地などの話に広げやすくなります。
親の好きなことや興味関心のあることについてリサーチしておく
ご両親の趣味やどんなことに関心があるのか聞いてリサーチしておくといいでしょう。興味関心のあることが分かれば、事前に話題を考えて準備しておくことができます。面識がない場合は、会話のきっかけを探すのに困ることもあるでしょう。事前に知っておくことで、会話のきっかけを作ることができます。
また、共通の話題はお互い話しやすく会話が弾みやすいので、事前にリサーチしてどんな話が盛り上がるかシミレーションしておくといいでしょう。
シチュエーション別、挨拶当日のマナー
挨拶のマナーはTPOに合わせる必要があるため、ベーシックな3つのシーンに分けて紹介します。シーン別に紹介しますので、自分のシチュエーションに合わせたマナーを確認し、当日スムーズに対応できるように事前準備しましょう。
自宅に伺うとき
実家に挨拶に伺う場合は、挨拶の理由を事前に連絡しておく必要があります。結婚挨拶、同棲など挨拶にもさまざまな理由があります。付き合っている相手として紹介されるのと、結婚をする相手として紹介されるのでは、ご両親も心構えが変わります。事前にご両親にしっかり説明し、時間をつくってもらいましょう。
自宅に伺う時は、前章で述べた服装や手土産を事前に準備し、ご両親の人柄や好みをリサーチし話題を用意しておきましょう。
当日は彼と待ち合わせをして実家に向かい、自宅までの道のりにあるお店や公園など、彼に説明してもらうといいでしょう。近隣の話は歓談中の話題にしやすく、ご両親から話題として振られることがあるので覚えておくのが無難です。
早めに行くとご両親の準備が整っていないかもしれないので、時間通りに伺いましょう。身だしなみをチェックし、コートを着ている場合は腕にかけます。外のほこりや花粉を家に持ち込まない心配りから、裏地が表にくるように畳みます。
玄関先では、彼が紹介してくれてから笑顔で挨拶し、ご両親に促されたら家に入ります。靴は後ろ向きに脱ぐとご両親に背中を向けてしまうので、前を向いたまま靴を脱ぎ、しゃがんで靴の向きを変えましょう。
部屋に入る時は失礼しますと一言添え、促されたら着席します。改めて自己紹介をしてから手土産を渡しましょう。
挨拶する時は、「〇〇さんとお付き合いさせて頂いております〇〇と申します。本日はお時間をつくって頂きありがとうございます。」と丁寧な言葉遣いでしましょう。名前はフルネームを伝え、感謝の気持ちを伝えます。
手土産は「つまらない物ですが」という言い方ではなく、「お口に合いましたら嬉しいです。」と喜んでもらえたら嬉しいという気持ちが伝わるようにしましょう。渡し方は、袋や風呂敷からは出して、表面が相手の方を向くようにします。
しばらく歓談して場があたたまってから本題を切り出しましょう。結婚の挨拶、同棲の挨拶、お付き合いしている報告などいろいろな挨拶がありますが、ふたりの気持ちを伝えご両親から認めてもらうことが目的です。彼からご両親に伝えてもらい、その後に彼女が「よろしくお願いいたします。」と言い一礼します。ご両親から質問があった場合は、落ち着いて受け答えし、上手く返答できなくても「緊張してしまい、すみません。」と言い、誠実さが伝わればOKです。
帰宅する時は、彼から切り出してもらいましょう。事前に彼から帰宅のタイミングを言ってもらうなど相談しておけば、スムーズにおいとまできるでしょう。帰り際には「本日はお忙しいなか、お時間いただきありがとうございました。」と感謝を伝えます。基本的に男性がリードしますが、帰りの感謝を伝えるシーンでは、女性から伝えてもかまいません。
帰宅後は、お礼の電話をしましょう。無事帰宅したこと、時間をつくってもらったことへのお礼を伝えます。お礼状を送るとより丁寧な印象になります。お礼状を送る場合は2〜3日のうちに発送し、遅くとも1週間以内には届くようにしましょう。
夜ごはんを一緒に食べるとき
伺う時間帯は、お昼や夕食の時間帯を避け、14時を目安に伺うといいでしょう。挨拶の後に、食事に誘われることがありますが、1度は断るのがマナーです。もう1度誘ってもらった場合は、ありがたく頂きましょう。
伺う日時を決める時に、夜ご飯を一緒に食べましょうと誘われることがあります。夜ご飯をご馳走になる場合は、先に挨拶を済ませ、食事をしながら親睦を深める流れが一般的です。
食事の支度が始まったら、何か手伝えることがないか伺います。食事の準備はしなくていいと言われた場合でも、「食器の準備だけでもお手伝いさせてください。」など、台所での作業の邪魔にならない手伝いを申し出ましょう。ただ座って待っていることがないように、食器の準備や片付け、テーブルを拭くなどできることを率先して探しましょう。
食事のマナーに関しては、箸を握るようにして持つ、テーブルに肘をつく、口に食べ物を入れながら話す、お皿を箸で引き寄せるなど一般的にも「お行儀が悪い」と言われるような行為はやめましょう。
ランチやお茶をするとき
挨拶は基本的に実家に伺いますが、ご両親のほうから「家以外の場所がいい」と要望を受けることもあります。その場合は、ふたりがお店を手配しましょう。行きつけなどで、ご両親が手配すると言ってくれた場合は、ご両親にお願いし当日手配してもらったことへのお礼を伝えます。
ご両親も服装の準備などがあるため、1~2週間前くらい前にはお店の予約を完了させ日程を連絡します。日程はご両親の希望を確認し、ご両親が出やすい場所に予約しましょう。
騒がしいお店は避け、落ち着いて話ができるように個室を手配します。食の好みやアレルギーを事前に確認し、ゆっくり食べられるようにコース料理を頼むと良いでしょう。ランチの金額は3,000~5,000円程度が目安です。席はご両親を上座に案内します。支払いは予約をした人が支払うことが多いでしょう。支払いに関してはふたりで事前に相談しておきましょう。
これだけはやめて!彼の親の挨拶時のNGマナー
挨拶の時に印象が悪くなってしまう言動や行動を紹介します。不慣れなシーンで緊張からNGマナーをしてしまうことがないように、事前に確認し当日気を付けましょう。後々失敗してしまったと落ち込むことがないように、覚えておくといいでしょう。
彼のことをけなしているような言い回しをしてしまう
挨拶の時にご両親の前で彼を悪く言うような言葉はNGワードです。場を和ませようと冗談のように言うなど、どんな理由であれ彼のことを悪く言うのはやめましょう。また、本人はけなしているつもりがなくても話の流れから、けなしているように言ってしまうこともあります。
例えば、ご両親から「うちの息子は我儘だけど大丈夫ですか?」と言われた時に、「〇〇さんは、我儘なところがありますけど、私は気にしていないので大丈夫です。」と答えてしまうと、我儘なところを肯定した答えとなります。その場合は「〇〇さんの意思が強く、自分の意見をしっかり持っているところは尊敬しています。」などポジティブな部分に目を向け、悪く言ってしまわないように気を付けましょう。
手ぶらで伺う
手土産を用意しないで伺うのはNGマナーです。手土産は、訪問する感謝の気持ちを込めて渡す物です。「気にしなくていいよ」という人も多いですが、手土産は感謝の気持ちを形にし、より良い関係を築いていきたいという気持ちの表れでもあります。感謝の気持ちが相手に伝わるように、相手のことを考えながら手土産を選びましょう。
手土産は訪問先の近隣では購入せず、事前にリサーチして相手が喜ぶものを考え用意しましょう。近隣のお店で買うと手土産を慌てて用意した印象を与えます。手ぶらで伺う、近隣のお店で購入するのは避け、事前に準備することが大切です。
若者言葉を多用する
ご両親と会話する時は丁寧な言葉遣いを心がけましょう。若者言葉は、TPOにあった言葉遣いとは言えず、ご両親が若者言葉の意味を理解できない可能性もあります。自分本位な話し方にならないように注意しましょう。
マナーは相手への思いやりや気遣いを言葉、態度で表したものです。良い関係性を築いていくためにも、時間をつくってくれたご両親に感謝し、敬意を持って接することが大切です。聞き馴染みのない若者言葉を多用することで、ご両親が不快な思いや不安な気持ちにならないように最低限のマナーを守り、双方にとって楽しい時間を過ごせるようにしましょう。
彼の家族から好印象を持ってもらえるようにTPOに合ったマナーを心がけましょう
彼のご両親と会う場合は、いろいろなシチュエーションが考えられます。TPOに合わせたマナーを難しく考えすぎてしまい、不安に思う人もいるでしょう。マナーは、相手への思いやりや気遣いを表したものです。自分のことで手一杯になってしまうと、周りへの気配りをする余裕がなくなってしまいます。
ご両親への敬意や、時間を作ってくれたことへの感謝、彼と真剣にお付き合いしていきたい気持ちを意識するだけで、言葉遣いや態度は変わります。ふたりにとって思い出深い1日になるように、ご両親との交流を楽しんでくださいね。