結婚挨拶に持っていく手土産は何がいい?おすすめの品、渡し方を紹介
結婚が決まったら、次はそれぞれのご両親への結婚挨拶。
結婚が決まるまでの段階もドキドキしますが、両親へのあいさつはさらに緊張するもの。
結婚までのステップのなかで、一番気を張る瞬間といっても過言ではないでしょう。
結婚に快く賛成してもらえるように、印象のいいあいさつを心がけたいものですが、そんな大切な場へ持参する手土産は何がいいのかと、多くの人がきっと迷ってしまうでしょう。
今回の記事では、結婚挨拶の手土産に関するマナーや選び方、おすすめのものまで詳しく紹介します。ぜひ参考にしてください。
2024年01月29日更新
Contents
結婚挨拶をする時の手土産のマナー
相手の両親に好印象を持ってもらうためには、マナーにかなった手土産を準備することが大切です。
渡し方にも気を配らなければなりません。
ご両親への結婚挨拶の際には、これから紹介するポイントをおさえることを意識するようにしてください。
結婚挨拶をする時の手土産の相場
結婚挨拶に持っていく手土産の相場は、3,000円から5,000円程度といわれています。
結婚挨拶の手土産は、ご両親に時間を作ってもらったことへの感謝と相手を大切に思っている気持ちを伝えるためのものです。
持参する手土産の金額が安すぎれば失礼な印象になってしまいます。
だからといって高すぎてもかえって気を遣わせてしまうかもしれません。
3,000円から5,000円であれば、手土産としての見栄えもよく、両親に渡す品としての品質についても安心です。
迷った場合には、5,000円を上限に手土産を考えるのがおすすめです。
手土産に熨斗は必要?
結婚挨拶の手土産に熨斗をつけるべきか迷う人もいるかもしれませんが、基本的に必要ありません。
熨斗はお祝い事への贈り物に対してつけるものです。
あいさつの時点では、まだ結婚が決定しているわけではありませんよね。
両親に結婚を認めてもらうための結婚挨拶なので、熨斗はふさわしくありません。
ただ、地域や家によっては、熨斗をつける風習がある場合も考えられます。
そのようなケースでは、風習にあわせて熨斗をつけたほうが丁寧な印象となるでしょう。
お互いの家の風習について、事前に確認しておきましょう。
地域や家の風習にならって熨斗をつける場合には、お祝い事が確定している場合の「紅白結びきり」ではなく、「紅白蝶結び」または「紅白あわじ結び」の外のしとなります。
手土産を渡すタイミングと渡し方
結婚挨拶の手土産を渡すタイミングは、基本的に部屋に通された後着席する前のタイミングがいいとされています。
緊張のために気がせいて慌てて渡しそうになるかもしれませんが、玄関先で渡すのはあまり印象がよくありません。
ただ、レストランやホテルなど家以外の場所で食事をする場合には、食事の後に席をたつタイミングで渡します。
渡すときには、まっすぐご両親と視線をあわせて、両手で渡すようにしましょう。
謙遜であっても「つまらないものですが」などのネガティブな言葉は避けたほうが無難です。
「甘いものが好きだったと伺ったので」「とてもおいしいので」などポジティブな言葉を添えるようにしましょう。
紙袋や風呂敷はほこりよけなので、手土産は袋から出して渡してください。
しかし、レストランやホテルなどで渡す場合には、袋がないと両親が家まで持って帰るのに不便ですよね。
手土産を渡した後に「こちらも処分していただいてもよろしいですか」と袋を渡すと丁寧です。
結婚挨拶の手土産の選び方
結婚挨拶の手土産には、気楽にわたせるお土産とは違って、いろいろと気を配る必要があります。
しかし、ポイントがわかっていれば、結婚挨拶にふさわしい手土産を選ぶことは、それほど難しくありません。
ここからは、失敗しない結婚挨拶の手土産を選ぶ方法について解説します。
余裕を持って用意しておく
結婚挨拶の際の手土産は、時間に余裕を持って事前に用意しておくことを心がけてください。
手土産をあいさつ当日の道すがら買っていくのはおすすめできません。
その場しのぎで選んだ手土産には、どうしても手抜き感が出てしまいます。
結婚挨拶の場合にかぎらず、どんな場合の手土産であっても慌てて選ぶといいものを用意できませんよね。
特に結婚挨拶の手土産は、ふたりの気持ちや真剣さをご両親に伝えるためのものです。
時間がなくなって慌てて準備したために「間に合わせ」の印象を与えてしまっては、最悪です。
ふさわしいものを選ぶためにも、余裕を持って用意しておくことが大切です。
食べ物などの消え物にする
結婚挨拶の手土産には、形に残らずにすぐに家族で消費できる「消え物」がいいとされています。
そのため、食べ物を用意するのが一般的です。
結婚挨拶の手土産に食品を選ぶ際には、賞味期限や消費期限にも注意が必要です。
期限が間近だと、かえって相手の迷惑になって困らせてしまうかもしれません。
食べる人のことを考えて、ある程度日持ちするものを選ぶのがいいでしょう。
2週間ほど余裕があるのが理想的です。
生菓子は確かに華やかで高級感もありますが、その日中に消費しないといけないものも受け取る側の負担となる可能性があるので、避けたほうが無難でしょう。
相手の家族の好みや人数を考慮する
結婚挨拶の手土産にいい印象を持ってもらうためには、購入する前に相手の好みをしっかりリサーチしておく必要があります。
そして、手土産のお菓子を食べる家族の人数も考えて用意することが大切です。
ただ、いくら相手が好きなものであっても、両親の家の近くの店で手土産を買うのはおすすめできません。
「買い忘れて慌てて買ったのかな」「持ち運ぶのが大変だから近くで買ったのでは…」などと手抜きしたと勘違いされてしまうおそれがあります。
手土産が家族全員に行き渡るように、家族の人数分以上の数が入ったものを選ぶことも忘れないようにしましょう。
両親に渡す手土産は基本的にひとつで大丈夫です。
ただ、人によっては相手の祖父母も結婚挨拶に同席する場合もあるかもしれません。
その場合は、両親に渡すものと祖父母に渡すものをそれぞれ用意すると丁寧です。
縁起がいい物や話のきっかけになるものを
結婚挨拶の手土産には、縁起のいい物や話のきっかけになるものを選べれば、さらにスマートで素敵な印象となります。
お菓子のなかにも、バウムクーヘンや最中など結婚に際して縁起がいいとされているものがあります。
ふたりの幸せが長く続くようなイメージを持つような食べ物を選べるといいですよね。
また、できるだけ個包装してあるものがおすすめです。
家族で分けて食べやすいということもありますが、縁起の面で考えても切り分けて食べるようなものはよくないとされています。
縁が切れるイメージを連想させるためです。
相手の両親が縁起の良しあしを気にする人である場合には、特に気をつけたいポイントです。
おすすめの手土産8選
実際に結婚挨拶の手土産にいいとされているお菓子には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
最後に、結婚挨拶に持参するのにおすすめの手土産を紹介します。
バウムクーヘン
バウムクーヘンは、結婚挨拶の手土産として好まれる代表的なお菓子です。
バームクーヘンには、幾重にも重なった年輪のような線がありますよね。
その年輪の線は、夫婦がともに年を重ねていく様子を連想させます。
ただし、自分で切り分けるタイプの大きなものは、縁が切れることをイメージさせるとして好まない人も存在します。
結婚挨拶の手土産としては、小さく個包装されたものがいいでしょう。
せんべい
相手の両親が、甘いものが苦手というケースもあるかもしれません。
受け取り手が塩気のあるお菓子のほうが好きな場合には、せんべいも安心できる選択肢です。
話題性のある流行のお菓子も素敵ですが、目上の人に渡すものなので、奇をてらったものよりもシンプルな手土産のほうが誠意を伝えられる場合もあります。
ただ、大きくて硬いせんべいは食べるときに割れてしまうので、結婚挨拶の手土産としては縁起が悪いと考える人もいます。
一口で食べられるものを選びましょう。
華やかな印象のおかきなどがおすすめです。
カステラ
カステラはその長い形状から「末永く」という言葉を連想させ、結婚挨拶の手土産としても縁起のいいものと考えられています。
誰にでも好まれる味わいであることから、純粋なギフトとしての面から考えても安心して渡せるお菓子ですよね。
カステラも切り分ける必要があるものは、縁が切れることをイメージして好まない人も存在します。
個包装してあるものを選べるといいでしょう。
最中
最中も、バウムクーヘンとならんで結婚挨拶の際に好まれる代表的なお菓子です。
丸い形があわさっているのが、仲のいい夫婦を連想させると考えられています。
また日本では、小豆は古くから邪気を祓う縁起のいい食べ物とされてきました。
最中の名前は、平安時代の源順の和歌にある「もなかの月」が語源になっているといわれています。
由緒ある上品なお菓子は、結婚挨拶の手土産にぴったりです。
あなたの思慮深く誠意ある人柄を伝えられるでしょう。
焼き菓子
お洒落なご両親への結婚挨拶の手土産には、焼き菓子もおすすめです。
華やかな焼き菓子は、もらった側も明るい気持ちになりますよね。
焼き菓子は賞味期限も比較的長く、紅茶やコーヒー、日本茶ともよくあいます。
もらった家族みんなが自分の好みにあわせて食べやすい手土産です。
人気のある有名店の焼き菓子を選べば、話題にもできるでしょう。
お茶
結婚挨拶の手土産に、あえてお菓子ではなく、お茶という選択肢もあります。
センスのいいお茶の詰めあわせがセットとなったギフトは見た目も美しく、上品な印象を与えられるでしょう。
「わざわざ自分では買わないな」というような高級なお茶は、プレゼントされるとうれしいですよね。
お菓子に比べて消費期限もそれほど心配しなくていいので、家族のペースで楽しんでもらえます。
お酒
相手の両親がお酒が好きな場合には、結婚挨拶の手土産にはお菓子よりもお酒を持っていったほうが喜ばれるかもしれません。
日本酒の一升瓶は、一升が「一生」にかけられて、縁起がいいとされています。一升瓶の手土産は、「一生あなたのお嬢さま(ご子息)を大切にします」というメッセージを伝える手段となります。
ご両親が日本酒よりも焼酎が好きな場合には、焼酎の一升瓶でもOKです。
化粧箱に入ったものを選んで、きれいに包装してもらいましょう。
ただし、一升瓶はお菓子やお茶に比べて重いですよね。
レストランやホテルなどでの結婚挨拶の場合には、ご両親が持って帰るのが大変です。
家以外の場所での結婚挨拶であれば、一升瓶の手土産は向かないかもしれません。
地元の名産品
地元の名産品も、結婚挨拶の手土産にぴったりです。
その土地でしか手に入らない名産品は、近所のお店で買ったものと真逆で「間に合わせ」の印象を与える心配がありません。
相手の両親のことを考えて、心をこめて選んだことが伝わりやすいでしょう。
また、地元の名産品は話題にもなりやすく、自分のことをしってもらうきっかけとすることもできるかもしれません。
結婚挨拶の時には両親に喜んでもらえる好印象の手土産を
ここまで、結婚挨拶の手土産について詳しく解説してきました。
結婚挨拶は、相手の両親に結婚を認めてもらうための重要なもの。
手土産は、ふたりの真剣な気持ちを伝えるための大切なツールです。
マナーを守って、喜んでもらえる手土産を心をこめて選べば、きっとあなたの誠意が伝わるでしょう。
ぜひ「大切な子どもの伴侶としてふさわしい」と思ってもらえるような、素敵な手土産を選んでください。