【女性編】結婚の挨拶に行く時のマナーは?ポイントや段取りを徹底解説
彼の実家に結婚の挨拶に行く時は、彼のご両親にも良い印象を持ってもらいたいですよね。
「どんな服装がいい?」「手土産は何にする?」など、訪問時のマナーなどで悩んでいる方は多いでしょう。
相手のご両親と初対面でも、すでに面識がある場合でも、結婚報告は特別なもの。
ご挨拶の時の印象は今後の付き合いにも影響するため、相手への気遣いも大切になります。
今回の記事では、女性が彼の両親に結婚挨拶をするときのポイントや流れについて解説していきます。
流れに沿った挨拶の文例も紹介しているので、彼の両親に挨拶に行く段取りを立てている方は、ぜひ参考にしてください。
2024年02月13日更新
Contents
女性が彼の両親に結婚挨拶をするときのポイント
女性が彼の両親に結婚挨拶をするときのポイントは、次の6つです。
・結婚挨拶は女性側、男性側の順番で
・入籍の3ヶ月~6ヶ月前に
・日程は彼の両親の都合に合わせる
・午前中や昼時を避ける
・節度のある服装を心掛ける
・手土産を用意する
結婚の挨拶に伺うときは、マナーと相手に対する気遣いが大切になります。
特に初対面の場合は、第一印象がとても重要です。
雰囲気が悪くなったり、失礼なことをしてしまったりなど、トラブルのないようにしっかり事前準備をしましょう。
挨拶のタイミングや順番は?
結婚が決まったら、それぞれの両親に結婚の挨拶をします。
挨拶の順番は、男性が女性の両親に挨拶をしてから、女性が男性の両親に挨拶に行くのが一般的です。
彼の実家に挨拶に行くときは彼から両親に連絡を取ってもらい、訪問する日程を相談してもらいましょう。
結婚挨拶に行く日は、連絡を入れてから2週間から1か月後くらいを目安に決めます。
挨拶の時期は、入籍予定の3ヶ月から6ヶ月前が一般的です。
ふたりの都合も大切ですが、できるだけ彼の両親の都合に合わせて決められるのがベストです。
結婚式を挙げる場合は日程調整や準備期間も必要なので、早めに挨拶を行うのがおすすめ。
時間帯は午前中やお昼時を避けた午後2時頃が落ち着いて出迎えしやすい家庭が多いため、時間帯も気にしておくと良いでしょう。
服装や手土産のマナーは?
事前準備で大事なのは、服装と手土産の用意です。
彼の両親に何度も会ったことがあるとしても、ラフな服装は相手に失礼だと受け取られてしまうことも。
結婚や彼に対する誠実さがないように見られてしまいます。
とくに初対面の場合は、服装は相手への第一印象を良く見せるために重要です。
また、手土産もマナーを理解しているかどうかを印象付ける重要なアイテムです。
彼の両親の好みも聞きながら、彼と相談して決めるといいでしょう。
【服装】
結婚挨拶当日は、上品なワンピースやツーピースなど、セミフォーマルな服装がベストです。
和室に通される可能性も考えて、ひざ下のフレアスカートを選ぶと安心。
色合いは派手すぎない優しいものを選び、メイクやアクセサリーも控えめにすると好感を持ってもらえます。
婚約指輪をもらっていたら、つけていきましょう。
爪は短く揃えておくと、清潔感があるように見えます。
ネイルはなしか、ベージュや淡いピンク系の落ち着いた色に留めておきましょう。
靴は脱ぎ履きしやすいパンプスを選ぶと、玄関でもたつくことがありません。
足元も意外に目に付きやすいので、ストッキングは必ず着用し、靴の汚れや中敷きのヨレなどもないよう、しっかりチェックしておきましょう。
ただし、家庭によっては「堅苦しいのは嫌だから、カジュアルな服装で来てください」とお声がかかる場合もあります。その場合は、言葉に甘えつつもジーンズなどカジュアルすぎない服装で行くといいでしょう。
【手土産】
手土産の相場は、3,000円~5,000円くらいが一般的です。
彼の両親が好きなものや世間の評判が高いおすすめのお菓子などを選ぶと、心を込めて選んだことが伝わります。
お酒好きなら、ちょっといいお酒とおつまみなどの組み合わせも喜んでもらえるでしょう。
手土産は、自分の地元やデパートなどで事前に用意しておきます。
結婚の挨拶に行く当日に彼の実家の近くで購入すると、案外バレてしまうことも……。
適当に用意したと思われてしまうと印象が悪くなってしまうので、早めに購入して持参するようにしましょう。
結婚挨拶当日の流れ
ここでは結婚挨拶当日の流れを、順を追って解説していきます。
ポイントごとの挨拶の言葉も文例として紹介しているので、参考にしてみてください。
インターホンを鳴らす前の事前準備
彼には最寄りの駅などに迎えに来てもらい、ふたりで向かいましょう。
遠方から彼と一緒に行くのであれば、予定通り訪問する旨を彼から一報入れておいてもらうと、親御さんも安心して待っていられます。
コートを着ていたら先に脱ぎ、表面のほこりが落ちないように裏地を表にして畳みます。
スマートホンはマナーモードにして、身だしなみを整えてからインターホンを鳴らしましょう。
玄関で簡単に自己紹介を
玄関先では、簡単に自己紹介を行います。
まずは彼から両親に紹介をしてもらい、自分からも簡単な自己紹介と時間を取ってくれたことのお礼を述べましょう。
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▼初対面の場合
はじめまして、〇〇と申します。
本日はお時間を取っていただき、ありがとうございます。
▼面識がある場合
こんにちは。今日はご挨拶に伺いました。
お時間を取っていただき、ありがとうございます。
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緊張していても笑顔を絶やさず丁寧な言葉遣いで挨拶をすると、良い印象を持ってもらえます。
お互い簡単な挨拶を終えて「どうぞお入りください」と促されたら、「ありがとうございます。失礼します。」と一言添えてから中に入りましょう。
靴を脱いで上がる時も「失礼します」と言葉を添えると、丁寧で好印象です。
靴を脱いだら横向きにかがみ、靴を揃えます。
奥へ促されたら再度「失礼します」と言いながら、案内に沿って進みましょう。
中に通されたら改めて挨拶
リビングや和室などの部屋に通されたら、下座の席に進みます。
下座は出入口に一番近い席でお客様は奥の上座に座るのがマナーですが、結婚挨拶の時は両親を立てて下座に座るのが一般的です。
上座の席を案内されても、一旦は「こちらで結構です」と遠慮しましょう。
それでも上座の席を勧められたら、「ありがとうございます。失礼いたします」と、案内された席に進めば問題ありません。
全員が着席したら改めて彼から紹介してもらい、自分からももう一度挨拶と自己紹介をしましょう。
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▼例文
改めまして、〇〇(フルネームで)と申します。
(新郎)さんとは、〇年ほどお付き合いさせていただいております。
本日はお忙しいところお時間を空けていただき、誠にありがとうございます。
どうぞよろしくお願い致します。
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挨拶後は深めにお辞儀をすると、より丁寧な印象になります。
手土産の渡し方
挨拶が終わったら、手土産を渡しましょう。
紙袋に入っている時は袋から出し、風呂敷などに包んでいる時は包みを外してから、正面を相手の方に向けて差し出します。
「お好きだと伺ったので。お口に合えば幸いです。」「地元でもおいしいと評判のお菓子です。ぜひ召し上がっていただきたくてお持ちしました。」など、一言添えると丁寧です。
手土産を渡して全員が着席したら、「このあたりは自然が多くて、過ごしやすそうですね」「今日は暖かくて、歩いていてとても気持ちよかったです。」など、天候や季節、周辺の環境の話などをきっかけに、場を和ませていきましょう。
お茶やお菓子をいただいても、すぐに手を付けるのはNGです。
相手から勧められたら「ありがとうございます。いただきます。」とお礼を言ってからいただきましょう。
本題は彼から切り出して
当たり障りのない会話を交わして場が和んだら、本題の結婚の話を彼から自然に切り出してもらいます。
彼が話を始めたら、すっと立って挨拶に備えましょう。
改まる場面では、洋室では椅子から立って下座側に立ち、和室では座布団の横にずれて畳に指をついて挨拶するのがマナーです。
まだまだ親世代は、結婚はふたりだけで決めるのではなく、先に両家の親の承諾が必要だと考えている方も少なくありません。
結婚を決めましたという報告ではなく、結婚したいのでお許しをいただくという意識で挨拶すると、快く受け入れてもらえるはずです。
本題の結婚挨拶のときは、彼との交際についてや、自分の両親への挨拶の時の様子などから話すとよいでしょう。
その後、彼とどんな家庭を築いていきたいか、さらに彼の両親への自分の思いを伝えると、まとまりのある挨拶になります。
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▼例文
〇〇さんとは、真剣にお付き合いさせていただいており、先日プロポーズをお受けしました。
先日は私の実家に来ていただき、両親に結婚の挨拶をしてくださいました。
私の両親も、結婚に賛成してくれています。
本日は、〇〇さんのお父様とお母様にも私たちの結婚を承諾していただきたく、ご挨拶に伺わせていただきました。
〇〇さんと結婚したら、温かい家庭を築いていきたいと思っています。
これから末永くお付き合いをさせていただけたら嬉しいです。
至らないところもたくさんありますが、どうぞよろしくお願い致します。
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本題の挨拶は、二言三言で済ませるのではなく、しっかりと結婚の意志や思いを伝えましょう。
普段言い慣れない言葉だと拙く聞こえたり、上手く話せなかったりもしますが、相手の顔を見て真摯に伝えることが大切です。
長くても大切な場面なので、事前にシミュレーションも重ね、焦らずに本番に臨みましょう。
交流を深める歓談を心がけよう
本題の結婚挨拶が終わったら、交流を深められるような歓談を心がけましょう。
自己紹介を兼ねて趣味や特技、仕事の話などをすると、人柄を知ってもらえます。
会話を広げるために、彼から事前に両親や家族について聞いておくのもポイントです。
自分の話ばかりではなく、「〇〇がご趣味なのですか?」「私も〇〇に興味あります」など、ご両親との間で会話ができると、気が利く女性だと思ってもらえます。
彼の子供のころの思い出話を聞いたり、写真を見せてもらったりしながら、会話が途切れないように気配りしましょう。
交流が深まってきたら、両家顔合わせの日取りや結納を行うかどうか、結婚式場や結婚式の日柄なども相談できると、今後の段取りがスムーズになります。
【彼や両親のことはなんて呼ぶ?】
会話中に彼の名前を呼ぶ時は、普段呼んでいるあだ名や呼び捨ては避け、下の名前で〇〇さんと呼ぶのが正解です。
まだ結婚していないので、彼の両親のことも「お義父さん、お義母さん」ではなく、「〇〇さんのお父さん、お母さん」と呼ぶようにしましょう。
【会話のNGワードは?】
結婚報告の場にはそぐわない話題もあります。
宗教や政治、特定のスポーツチームの話題は、相手の思想もあるためタブーです。
他にも、自分の親や家族の自慢なども、相手に不快感を与えてしまいかねないので注意しましょう。
長居はしすぎないように注意
いくら話が弾んでいても、あまり長居はしすぎないことも大切です。
楽しく会話しているようでも、疲れさせていたり空気が読めないと思われたりしては、印象が悪くなってしまいます。
滞在時間は2時間くらいがベターです。
お暇する時は、彼から「そろそろ送るよ」などと切り出してもらうと失礼になりません。
【帰り際の挨拶は?】
帰るときには、改めて挨拶をしてお暇します。
最初と同様に、洋室なら椅子から立ち上がり和室なら座布団の横にずれて、簡潔にお礼の言葉を伝えましょう。
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▼例文
本日はお時間を空けていただき、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
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コートがある場合は、室内では着ないで外に出てから着るのがマナーです。
「寒いからここでどうぞ」と言われても、室内ではなく玄関で靴を履いてからにしましょう。
ご両親が外まで見送りしてくれる場合は、途中で一度振り返りお辞儀すると丁寧です。
最後まで笑顔を絶やさずに、にこやかな表情を印象付けましょう。
【食事や宿泊を勧められたら?】
夕食に誘われることもありますが、その場合は一旦お断りしましょう。
それでも「ぜひ食べていって」と言われたり、すでに用意してあったりする場合は、お礼を言って食事を一緒にいただいても問題ありません。
食事の支度の手伝いも、「ぜひお手伝いさせてください」と申し出ましょう。
ただ、初対面だとやりづらかったり台所に入られるのが苦手だったりするお母様もいるので、断られたら「ではお言葉に甘えさせていただきます」と席に戻り、お手伝いしなくても失礼にはなりません。
遠方の場合は、宿泊を勧められることもありますが、やはり断るのがマナーです。
面識がある場合やすでに泊まったことがあるならともかく、初対面で宿泊までするのは荷が重いでしょう。
事前にホテルを予約しておき、彼から両親に伝えておいてもらうとよいでしょう。
お礼は早めに伝えると好印象
訪問のお礼は、早めに伝えましょう。
メールやLINEの交換をしていたらそれでも問題ありませんが、電話で直接お礼を伝えたほうが、気持ちが伝わりやすいのでおすすめです。
メールやLINEの場合は、送るタイミングだけでなく文章にも気を付けましょう。
相手の両親は、無事に帰宅できたか気にかけてくれているかもしれません。
電話をかけて、訪問のお礼を伝えましょう。
帰宅が遅い時間になってしまったら、次の日の午前中に連絡するのがベストです。
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▼例文
無事に帰宅しましたので、ご報告をと思いお電話させていただきました。
今日は長い時間お邪魔させていただいて、ありがとうございました。
とても楽しい時間を過ごさせていただき嬉しかったです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
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【後日お礼状も出した方がいい?】
電話やメール、LINEなどでのお礼だけでも差し支えないですが、後日お礼状を出すのもおすすめです。
初対面だった場合や、遠方で顔を合わせる機会が少ない場合は、特に喜んでもらえるでしょう。
また、礼儀に厳しい場合もお礼状を出した方が安心です。
彼にも聞いてみて、お礼状を出すか決めましょう。
お礼状を出すタイミングは、訪問から1週間以内に出すのがマナーです。
当たり障りのないあいさつ文だけではなく、当日交わした話題にも触れると心がこもったお礼状になります。
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▼例文
拝啓先日はお忙しい中お時間を取っていただき、ありがとうございました。
〇〇さんとの結婚を快く承諾いただけたこと、大変うれしく思っています。
滞在中は、おふたりの朗らかなお人柄や心地よい会話で、とても楽しいひとときを過ごさせていただきました。
まだまだ未熟なので、ご無礼などもあったかと存じますが、温かいおもてなしに感謝申し上げます。
これからは結婚に向けた準備などでご相談させていただくことも多いと思いますが、ぜひご指導のほどよろしくお願い致します。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
またお会いできますこと、心より楽しみにしています。
敬具
令和〇年〇月〇日
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すでに何回も会っている場合は、もう少しくだけた文面でも大丈夫です。
心を込めて一文字一文字丁寧に綴り、感謝の気持ちを伝えましょう。
結婚挨拶はマナーと気遣いで好印象を
彼からプロポーズしてもらったら、いよいよ彼の両親への結婚挨拶です。
初対面でもすでに面識がある場合でも、特別な緊張感があるでしょう。
結婚挨拶で彼の両親に良い印象を持ってもらうためには、相手への気遣いやマナーが大切です。
服装や手土産だけでなく、立ち居振る舞いや言葉遣いにも十分気を付ける必要があります。
事前の用意やシミュレーションもしっかり行い、当日は落ち着いて結婚挨拶ができるように準備しましょう。