両家顔合わせに適した服装とは?新郎新婦、両親、兄弟姉妹の服装ポイントをご紹介
パートナーと婚約関係になったら、次のステップとして両家顔合わせがあります。
両家顔合わせは、結婚するふたりのお祝いの場であると同時に、これから親族になる家族同士が仲を深める大切な行事です。
初めてお相手のご両親に会う機会なので、失礼のない服装で行きたいもの。
良い印象を持ってもらえるようにマナーのある服装を心がけましょう。
今回は、両家顔合わせに適した服装選びのポイントをご紹介します。
シーン別の服装のポイントもお伝えするので、会う場所や季節によってコーディネートしましょう。
どのような服装をすればいいのかわからないときは、本記事を参考にしてください。
2023年09月21日更新
Contents
両家顔合わせの意味と目的
ここでは、両家顔合わせを行う意味と目的をご紹介します。
両家顔合わせでは、相手の家族に挨拶をしたいという気持ちはもちろん、結婚相手の家族がどんな人なのか、家族に対する本人の接し方も知っておきたいという意図も込められています。
何も知らない状態で家族になるのはお互いに心配ですよね。
両家がそろう貴重な機会を設けることで、両親に安心感を与えられます。
一番の目的は、食事を楽しみながら両家の距離を縮めることです。
他にも、結婚式場が決まっている場合は日取りを伝える場であったり、婚約指輪を披露する場であったり、結婚準備の進捗状況を報告したりと、目的はさまざまあります。
会食は個室で行うため、周りに邪魔されずに会話ができ、より相手方の親族のことを知れるでしょう。
両家顔合わせは、これといって決まりがなく、当日の流れの決め方は自由です。
しおりを用意して、目次や出席者リストがあると進行がスムーズになります。
新郎新婦や親族のプロフィールブックやプログラム、料理のメニューも記載しておくと話題作りにつながり、親睦が深まりやすくなるでしょう。
また手土産を用意しておくのもいいですね。
お互いの両親への挨拶時に手土産を渡している場合は、顔合わせ時は親同士が手土産を贈り合います。
両家顔合わせとは?結納とは違う?
両家が集まるという点が似ているため、つい同じような行事なのではと思う人も少なくありません。
しかし実際には両家顔合わせと結納はまったく違うもの。
両家顔合わせはカジュアルな行事で、結納はかしこまった儀式です。
以下で、両家顔合わせと結納の意味を具体的に解説します。
両家顔合わせとは、結婚を決めたふたりがお互いの両親を引き合わせる食事会のこと。
結婚挨拶をし、食事をしながらお互いのことを話し、親睦を深めるという目的があります。
結婚式のことやどのような家庭を築いていくのかを話すと同時に、結納の予定も相談します。
食事会の費用相場は1人あたり10000円前後。
支払いは新郎新婦が負担することが多いようです。
結納とは、日本独自の婚約儀式のことで、婚約を正式なものにするのが目的です。
結婚するふたりと両家が共同で行い、結納金と結納品を形式にのっとって受け渡します。
女性が嫁入りする場合は男性側が贈り、男性が婿入りする場合は女性側が贈るのが一般的です。
結納金の相場は100万円前後が一般的です。
100万円でなくても、30万円、60万円と奇数の金額の方が縁起がいいとされています。
結納のお返しは結納金の半分くらいを目安にするといいでしょう。
両家顔合わせは結婚するふたりが中心となって進めますが、結納は親か仲人が進行します。
結納のタイミングは両家顔合わせの後、改めて日程を調整して集まるのが主流でした。
しかし最近では、両家が遠方に住んでいるから、多忙だからなどの理由で結納をしないカップルも増えています。
結納の儀式を行わない場合は、両家顔合わせで手土産など気持ちばかりの品を贈るケースがあるそうです。
両家顔合わせの服装のポイント
ここでは、両家顔合わせの服装のポイントをご紹介します。
カジュアルなイベントではありますが、普段着や派手すぎるファッションはおすすめできません。
以下で服装の選び方のポイントを押さえましょう。
・相手に与える印象を考える
・目立つ服装や個性的な服装は控える
・TPOに適した服装にする
両家顔合わせでお互いの家族が対面するのは初めてという場合も多いでしょう。
ここはやはり第一印象が肝心ですよね。
第一印象では、見た目で大きく左右されます。
髪の毛や髭を整えることも大切ですが、服装もよく見られています。
顔合わせに適した服装で行くと「この人になら我が子を任せられる」「家族になるのが楽しみ」と相手のご両親に好印象を抱いてもらいやすくなります。
第一印象を良く見せるためにも、男女ともにフォーマルなドレスコードをするのがいいでしょう。
男性ならビジネススーツに白シャツ、ネクタイ、革靴の組み合わせが基本的。
女性はスーツや落ち着きのある色合いで肌の露出が少ないひざ丈ワンピースが適切でしょう。
小物類にもマナーがあります。
バッグはブランド物を避けて小ぶりなものを選び、パンツスーツでもストッキングを履くことを忘れてはいけません。
一番重要なのは両家の"格"を合わせること!
どのような服装をすればいいのかわからない場合でも、両家の「格」を合わせることは意識しましょう。
格をそろえておくと、調和が取れて良い雰囲気になります。
片方だけがフォーマルすぎたりカジュアルすぎたりすれば、相手のことを考えていないようで気まずい思いをするかもしれません。
また両家顔合わせのとき、記念撮影を行うケースがあります。
その写真は披露宴ムービーやウェルカム写真など演出に使うこともあるので、両家で格を合わせておくと写真映えしますよ。
当日のドレスコードは結婚するふたりが主体となって決めるとスムーズです。
両親の意見を確認し、季節や会場の雰囲気を考慮しながら、早めにどのような服装で行くか話し合います。
家族が服装に困らないように、服装が決まったら伝えてあげましょう。
お店の雰囲気や季節感も考慮して顔合わせを行うお店の雰囲気によって服装を決めることも大切です。
高級料亭や高級ホテルなら、かしこまったフォーマルやセミフォーマルがおすすめです。
お手頃なレストランならきれいめカジュアルな服装でも問題ないでしょう。
また、季節感も重視されています。
顔合わせの時期に応じて素材や色味、デザインがふさわしい服を選びましょう。
しかし、暑くても素足を出したりノースリーブの服を着たりするのはマナー違反です。
ストッキングを履き、肩が隠れるようにボレロをまとい、足元までマナーのある服装を心がけましょう。
寒い冬は、暖かいツイードジャケットを着たり厚手のタイツを履いたりと防寒も意識してください。
シーン別!ふたりと両家の服装
ここでは、シーン別に結婚するふたりと両家の服装のポをイント解説します。
男女ともにかしこまった服装が適していることはわかりましたが、実際に何着て行けばいいのか悩みますよね。
服装はシーンによって着こなし方が変わります。
ここからは服装の例を挙げた完全ガイドになっているので参考にしてください。
和装も取り入れて上品に
結納はしない代わりに、顔合わせはしっかりしようと決まり、新婦は振袖、新郎と両親はフォーマルな洋装で。
成人式で着た振袖を着る機会にも♡
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遠方にお住まいの新婦のご家族に、結婚式場の紹介も兼ねて、式場内のレストランで顔合わせを開催。
フォーマルな装いで婚姻届の証人欄への署名を行ったことで、セレモニーのような素敵な雰囲気に♪
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両家顔合わせでは、結婚挨拶や家族紹介をします。
結婚するふたりの節目であるため、ここはきちんとした服装で行いたいと思う人もいるでしょう。
結婚の節目にふさわしい格好といえば、かっちりフォーマルながらもエレガントな雰囲気を演出できる「和装を取り入れた服装」です。
結納はしないけれど、雰囲気だけでも近づけたいときにも選ばれています。
花嫁は独身最後に振袖を着られる機会なので、思い出に残るでしょう。
自分好みの振袖を選ぶでもいいし、お母様の振袖を着るのも素敵です。
髪型も華やかに着飾りましょう。
50代、60代は一礼装や訪問着などの和装もしくはきっちりした洋装がふさわしいです。
【服装の例】
新郎:ブラックスーツに淡色ネクタイ。黒の革靴。靴下も黒。
オールダークカラーはNG。
インナーに白シャツを取り入れて抜け感を出す。
新婦:振袖を含む和装
父親:ブラックスーツに淡色ネクタイ。
母親:色留袖、訪問着、着物などの和装。
フォーマルなジャケット付きワンピースやスーツもOK。
かっちり洋装フォーマルで
お店の内装と服装がマッチした素敵な記念写真♪
男性はスーツ、女性はツーピースで揃えフォーマルな雰囲気に。
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ホテル内レストランの個室の雰囲気に合わせ、かっちりとしたフォーマルな装いでの顔合わせ♡
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格式のある高級料亭やホテル、レストランなどでは、ドレスコードが求められます。
このような場所で食事会をするなら「フォーマル」な服装がぴったりです。
フォーマルな服装は格式のある場所への敬意を表す意味でもふさわしいといえます。
またフォーマルは結納にも適した服装です。
男性はダークスーツに淡色のネクタイを合わせ、威厳のある雰囲気を醸し出しましょう。
女性は結婚式にゲストとして参加するときや就活のときの装い(略礼装)を意識するとフォーマルに仕上がります。
身だしなみを整え、きちんと感を演出することが大切です。
【服装の例】
新郎:フォーマルなブラックスーツにシルバーやライトグレーのネクタイ。靴下も黒。
新婦:フォーマルなワンピースにジャケット、ツーピース、スーツ。
父親:ブラックスーツに淡色のネクタイ。
母親:ワンピースやアンサンブル、ツーピース。
かしこまりすぎないセミフォーマル
顔合わせの服装も季節によって柔軟に!
暑い時はノーネクタイ、ジャケットなしのほうがリラックスできそうですよね。
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かしこまった服装を少し崩しつつ、きちん感を出すコーデを希望するなら「セミフォーマル」はいかがでしょう。
フォーマル感のある服装なので、顔合わせの場にふさわしいですよ。
最近では定番化しつつ両家顔合わせ向けの服装です。
男性はビジネススーツに柄ネクタイやポケットチーフを合わせて、少し華やかさを演出すると硬くなりすぎない雰囲気に仕上がります。
女性の服装は光沢のない素材で、ほどよくレースがあしらわれた女性らしいワンピースやパンツスタイルがおすすめコーデです。
アクセサリーは華美になりすぎないように、イヤリングやネックレスはパール系のアイテムを選ぶといいでしょう。
パーティーに行くような体のラインを強調するタイトスカートは避け、体型カバーができるシルエットの洋服を選ぶことが重要です。
【服装の例】
新郎:ブラックスーツ、ディレクタースーツに白シャツ、柄ネクタイやポケットチーフを合わせる。ノーネクタイもOK。
新婦:光沢を抑えた上品なワンピースやパンツスタイルにヒール。フリルは避ける。
父親:スーツに色シャツや柄ネクタイ、ポケットチーフを合わせる。ノータイもOK。
母親:セットアップやひざ丈ワンピース、ツーピース。
リラックスしたカジュアルスタイル
長時間の移動などがある場合におすすめなのがかしこまりすぎない服装での顔合わせ。
両家で差が出ないように新郎新婦が連携しましょう♪
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両家とも緊張しがちな顔合わせでは、カジュアルめな服装に合わせることで雰囲気が和らぐことも。
ジャケットやネクタイの有無を事前に確認しておくと◎
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ドレスコードのあるレストランや、フォーマルな服装での食事は緊張する。
地元同士でお互いの両親も面識があるから実家で気軽に顔合わせをしたい。
そんなときに選ばれているのが「カジュアルスタイル」です。
よそ行きのおしゃれな洋服に特別感をプラスした服装なら、両家顔合わせの場にもふさわしいでしょう。
新郎新婦をはじめ、両親、兄弟姉妹ともにおしゃれな格好ができるので、いつも通り明るく振る舞えるのが利点です。
カジュアルスタイルの注意点は運動靴やサンダルなどの履き物はNGということ。
革靴やパンプスなどを選びましょう。
ただし、両家ともに意見が同じならニットのトップスにデニムというラフな服装もありです。
「ラフな格好で」「カジュアルに」「普段着で」などの抽象的な伝え方だと認識に差が生まれる可能性もあるので要注意。
【服装の例】
新郎:チノパンやスラックスにカジュアルジャケット。
襟なしシャツ、Tシャツ。
新婦:カットソーや綿のワンピース、フレアスカートなど清楚なもの。
ノースリーブの場合は羽織ものを使う。
父親:ウールやコットンなどのカジュアルスーツやセットアップ、チェック柄シャツ。
母親:カットソーやシフォンブラウスに、スカート丈がひざからミディのタイプ。
兄弟姉妹の両家顔合わせの服装
両家顔合わせに兄弟姉妹が参加することもありますよね。
兄弟姉妹の年齢に関係なく、できれば主役であるふたりを引き立てるようなシンプルな服装選びが重要です。
ここでは、兄弟姉妹が参加する場合の服装のポイントを解説します。
兄弟姉妹が参加する場合の服装のポイント両家顔合わせに兄弟姉妹が出席する場合は、両家の格に合わせるか、シックな服を着るのが一般的です。
あくまでも結婚するふたりが主役なので、華やかすぎない服装が無難。
たとえば、スラックスにジャケット、ワンピース、ブラウスにひざ丈スカートなど、肌の露出が少なくて清潔感のある服装なら両家顔合わせにぴったりです。
ドレスやワンピースのデザインによっては華やかに見えてしまうので、カーディガンやボレロを羽織って控えめにするなど心がけましょう。
姉妹がパンツスタイルを選ぶときは、セミフォーマルを意識してもいいですし、ワイドパンツを合わせてきれいめカジュアルなコーディネートをしてもいいですね。
ネイビーやベージュなどシックな色でコーデを組めば、バランスの取れた服装になります。
ただしカジュアルスタイルが指定の場合でも、Tシャツにスニーカーというあまりにもラフすぎる服装は避けてください。
兄弟姉妹が学生の場合は、制服で参加するのも選択肢の一つです。
制服はフォーマルに該当するので、ふさわしい服装といえます。
幼稚園児や小学生が参加する場合は、入学式に着用するような服をイメージして、本人の負担にならないようになるべく着心地がいいものを選ぶようにしましょう。
大人が責任を持って事前に準備をし、子どももマナーを守っていると相手の親御さんに思ってもらえるようにしましょう。
両家顔合わせにふさわしい服装で好印象を抱いてもらおう
両家顔合わせに適した服装を選ぶことは、結婚するふたりのためだけではなく、お互いの家族や場所に対しての敬意を表すことにもなります。
服装マナーを意識してコーディネートすれば、和やかな雰囲気で会食を楽しめるでしょう。
服装選びで一番重要なのは「格」をそろえること。
高級感漂うお店なら品のあるフォーマルな格好で、家族同士仲がいい場合はカジュアルな服装で馴染みのお店で食事を楽しむなど、シーンに合わせて服装を統一することが大事です。
そのため、どこのお店を予約して服装は何にするか、新郎新婦や両親が決める必要があります。
シーンに合わせて服装を選べば、お互いの家族に好印象を抱いてもらえて、良好な関係性に近づきやすくなります。
両家顔合わせは親族同士の親睦を深める貴重な機会です。
心地よい時間を過ごせるように、まずはドレッシーで魅力的な服装選びをしましょう。